LODIと早稲田システム開発株式会社 博物館分野におけるLOD普及に向けた協業をスタート!

特定非営利活動法人リンクト・オープン・データ・イニシアティブでは、このたび日本の博物館におけるLOD(Linked Open Data)の普及、利活用の推進について、早稲田システム開発株式会社およびその関係会社とともに、協働して取り組んでいくことを決定いたしましたのでご案内申し上げます。

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特定非営利活動法人リンクト・オープン・データ・イニシアティブ(東京都千代田区 理事長 武田英明、以下LODI)では、このたび日本の博物館におけるLOD(Linked Open Data)の普及、利活用の推進について、早稲田システム開発株式会社(東京都新宿区 代表取締役 内田剛史、以下早稲田システム開発)およびその関係会社とともに、協働して取り組んでいくことを決定いたしましたのでご案内申し上げます。

■本格的な普及への期待が高まるLOD

 World Wide Web(以下、Webと略記)は、人が読んで利用することを主な目的として記述されたHTML文書の集合として発展してきました。その情報量は今も日々爆発的に増加を続けているため、情報処理により一層の効率化をもたらすための技術について、議論が続いています。
 その中で注目を浴びているのが、LOD(Linked Open Data)です。人ではなく、コンピュータが処理することを目的とした構造化データによるデータのウェブの実現を目指して誕生したLODは、上記課題に対するソリューションとして、本格的な普及への期待が高まっています。
 LODは、行政、自治体、企業、団体など情報発信の各主体が、標準の書式に従ってデータを公開することでデータ同士を相互的にリンクさせ、Web自体を巨大なデータベースとして機能させるという構想のもと、欧米を中心に広がりを見せています。また、異なるデータ同士を自由に組み合わせて扱う事ができるLODの柔軟さは情報の応用の幅を無限に広げます。こうしたLODの特性は情報産業の発展にも大きく寄与することになるでしょう。

■博物館とLODの親和性・可能性を引き出すために

 こうしたLODの理念や特徴に対して、最も親和性が高い施設分野のひとつが博物館です。博物館には我が国の貴重な文化資源の情報が大量に蓄積されていますが、これらをLODのもとで公開することができれば、文化の保護や継承、国民の知的基盤の強化などに役立つことは確実です。しかしながら、現状、博物館の多くはシステム構築に十分な予算を割くことができず、情報発信力はあまりに未発達であると言わざるを得ません。

■LODの専門家と博物館システムの専門家の協力体制

 そこで、政府や自治体のオープンデータ施策などを中心に支援活動を展開するLODの専門家集団であるLODIと、「博物館クラウド」などミュージアム専用データベースシステム分野において抜きんでた実績を有し、かつ博物館のIT環境の現状に精通する早稲田システム開発株式会社が協力し、LODを活用した文化資源の情報流通促進事業に乗り出すことといたしました。博物館内外への情報発信や国内外の博物館および周辺業界のLOD利活用状況に関する調査研究活動、LODの利活用を可能にする博物館システムのあり方に関する提言とシステムの開発など、幅広い活動を展開する予定です。

 ともに専門分野を持つ両者の協力は、日本におけるLODの普及啓蒙に大きく貢献できるものと自負いたしております。ぜひ今後の展開にご注目を賜りますよう、お願い申し上げます。

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■特定非営利活動法人リンクト・オープン・データ・イニシアティブ
Webの進化と情報化社会の発展への貢献を目的に、2012年に設立されたNPO法人です。LODおよびオープンデータの普及と利活用の促進にむけて、技術動向の調査、オープンデータ施策の評価を含む各種分析・報告、認知拡大・理解向上のための各種講座やシンポジウムの開催、オープンデータ推進のためのスキーム設計からシステム構築、利活用に至るまでの実務支援などの活動を展開しています。また、政府や自治体のオープンデータ施策に対しては助言や提言するのみならず、協働での事業推進の実績も多数。コミュニティ活動にも多方面で積極的係わるなど、多様な公共サービスや新たなビジネスモデルの創出への下地づくりにLODの専門家の立場から取り組んでいます。

■早稲田システム開発株式会社
公共施設におけるIT導入の黎明期にあたる1992年に創業したシステム開発企業です。設立当時から現在まで「博物館専業」としてのスタンスを一貫して保ち、博物館の情報管理システム(収蔵品管理システム)の開発に特化した事業を展開してきました。これまでの採用館は300以上にものぼり、この分野では突出した実績を築き上げています。独自ブランドである「I.B.MUSEUM」シリーズは事実上の業界標準とも言うべき地位を確立しており、2010年にサービスを開始した博物館専用クラウドシステム「I.B.MUSEUM SaaS」も導入実績がすでに130館を越えなど、ミュージアムITのリーディングカンパニーとして知られています。


(用語解説)
【Linked Open Data(リンクト・オープン・データ=LOD)】
コンピュータ処理に適した形式のデータをWeb上で公開・共有するための技術の総称。HTML文書間をハイパーリンクでつなぐことによって「人間のための情報空間」を構築するWebに対し、データ同士を直接リンクさせるLODは「コンピュータ自身が利用可能なデータを使った情報空間」の構築を目指す。国内外の多くの文化機関で採用が進んでいる。

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企業情報

企業名 早稲田システム開発株式会社
代表者名 内田剛史
業種 ネットサービス

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