代替燃料による「エコ・カー」:アジア市場の関心は?-シノベイト・モーターリサーチが調査結果を発表-
アジアでの代替燃料車に対する認知度は非常に高いものの、車の保有コストや代替燃料の供給性および代替燃料車の信頼性に懸念を抱いていることが、シノベイト・モーターリサーチの調査結果から明らかになりました。
香港発:アジアでは、自動車購入者および購入検討者の80パーセント以上が代替燃料車について認知しており、代替燃料車から連想されるトップブランドはトヨタとホンダであることがシノベイト・モーターリサーチが行った代替燃料に関する消費者調査の結果から明らかになりました。
この調査は、中国、インドネシア、マレーシア、フィリピン、台湾、タイにおいて新車を買ったばかり、もしくは来年購入を予定している3,000名を対象に代替燃料技術の認知および代替燃料車への見解と購入意向を探るため実施されました。
シノベイト・モーターリサーチのグローバル・ディレクターであるジョン・オロクリンは、アジアでの代替燃料車に対する認知度は非常に高いものの、車の保有コストや代替燃料の供給性および代替燃料車の信頼性に懸念を抱いていることがこの調査から明らかになっていると述べています。
また、「アジアでは代替燃料車市場の進化やその背景については広く知られています。しかしながら、代替燃料車の性能や信頼性などの利点をよく理解してもらうため、政府や企業のさらなる努力が必要なこともこの調査により明らかになりました」とオロクリンは述べています。
アジア全般では、ハイブリッド車や電気自動車、直噴ディーゼル車など多岐にわたる代替燃料車に関する認知度は比較的高いようです。
直噴ディーゼル車に関してはインドネシアおよびフィリピンでの認知度が最も高く、それぞれ対象者の91パーセントがその技術について少なくとも一度は聞いたことがあると答えています。一方、台湾(86パーセント)とタイ(84パーセント)では電気自動車の認知度が最も高いことが報告されています。
オロクリンは、アジア市場では代替燃料車の認知度は高いものの、実際の購入につなげるには代替燃料技術の世界的な規格統一が急務である、と述べています。
「自動車メーカーは代替燃料の供給業者とともに様々な自動車の試作を進めていますが、代替燃料技術の世界的な規格統一が実現されないうちはどのメーカーもビジネスに真剣になることはないでしょう。この問題は25年前に起きたビデオレコーダーのVHS対ベータ論争を彷彿させます。技術の規格統一が実現しない限り、代替燃料車が広く一般に知られ、購入されるようになることは、少なくともあと3年から5年の間はないでしょう。なぜならどの企業も不要になるかもしれない技術の販売促進に経営資源を投下したくないからです」と、オロクリンは付け加えています。
一方、「エコ・カー市場のリーダー」のイメージをアジアで確立しているメーカーもあり、世界の代替燃料車メーカーにとって明るい兆しも見えてきているようです。
「アジアではトヨタが新技術や代替燃料車のトップブランドとして認知されており、ホンダが二番手として追い上げている状況です。トヨタはインドネシアを除くアジア市場でトップブランドとして人々に最も支持されています。一方、ホンダはインドネシアではトップ、マレーシアおよびフィリピンでは2位、タイでは3位にランクされています」と、オロクリンは述べています。
アジア市場で他に認知されている代替燃料車ブランドとして、フォルクスワーゲン、フォード、三菱が挙げられています。
「原油がまだ十分にあり代替燃料車のコストが高く感じる現在、アジアにおけるエコ・カーの需要は短期的には急激に上昇することはないかもしれません。
しかし、代替燃料技術の世界的な向上とともに地球温暖化と原油価格への懸念が強まる中、代替燃料車の需要は長期的には高まると予測されます。特にすでにエコ・カーを広く認知しているアジア市場では顕著になるでしょう」と、オロクリンはコメントしています。
シノベイトについて
シノベイトは、Aegis Groups plcのマーケティング・リサーチ部門として、競争力のあるマーケティング・営業活動を支援するため、消費者インサイツを発信しています。シノベイトでは、5,500名以上のスタッフが、世界50ヶ国に広がるネットワークを駆使し、顧客に必要なグローバルサポートと総合的なマーケティング・リサーチサービスを提供いたします。詳しい情報は、ホームページをご覧ください。www.synovate.com
シノベイト・モーターリサーチによる代替燃料に関する調査ついて
シノベイト・モーターリサーチの代替燃料に関する調査はアジアにおける代替燃料技術と代替燃料車に対する消費者動向を継続的に調査するシンジケート調査です。本調査は中国、インドネシア、マレーシア、フィリピン、台湾、タイにおいて過去3年以内に新車を購入した、あるいは1年以内に新車購入を予定している3,114名の自動車購入の意思決定者を対象に実施されました。代替燃料技術および代替燃料車の認知レベルを継続的に測定し、代替燃料への消費者動向の決定要因を知るために調査対象者に対し多数の質問がされました。本調査は個人面接聴取法で実施されました。
本件に関するお問い合わせ
シノベイト株式会社
担当:渡邉 まり
電話 :03-5408-5225
Eメール: japan@synovate.com
www.synovate.com
《関連URL》
http://www.synovate.com/ja/
この調査は、中国、インドネシア、マレーシア、フィリピン、台湾、タイにおいて新車を買ったばかり、もしくは来年購入を予定している3,000名を対象に代替燃料技術の認知および代替燃料車への見解と購入意向を探るため実施されました。
シノベイト・モーターリサーチのグローバル・ディレクターであるジョン・オロクリンは、アジアでの代替燃料車に対する認知度は非常に高いものの、車の保有コストや代替燃料の供給性および代替燃料車の信頼性に懸念を抱いていることがこの調査から明らかになっていると述べています。
また、「アジアでは代替燃料車市場の進化やその背景については広く知られています。しかしながら、代替燃料車の性能や信頼性などの利点をよく理解してもらうため、政府や企業のさらなる努力が必要なこともこの調査により明らかになりました」とオロクリンは述べています。
アジア全般では、ハイブリッド車や電気自動車、直噴ディーゼル車など多岐にわたる代替燃料車に関する認知度は比較的高いようです。
直噴ディーゼル車に関してはインドネシアおよびフィリピンでの認知度が最も高く、それぞれ対象者の91パーセントがその技術について少なくとも一度は聞いたことがあると答えています。一方、台湾(86パーセント)とタイ(84パーセント)では電気自動車の認知度が最も高いことが報告されています。
オロクリンは、アジア市場では代替燃料車の認知度は高いものの、実際の購入につなげるには代替燃料技術の世界的な規格統一が急務である、と述べています。
「自動車メーカーは代替燃料の供給業者とともに様々な自動車の試作を進めていますが、代替燃料技術の世界的な規格統一が実現されないうちはどのメーカーもビジネスに真剣になることはないでしょう。この問題は25年前に起きたビデオレコーダーのVHS対ベータ論争を彷彿させます。技術の規格統一が実現しない限り、代替燃料車が広く一般に知られ、購入されるようになることは、少なくともあと3年から5年の間はないでしょう。なぜならどの企業も不要になるかもしれない技術の販売促進に経営資源を投下したくないからです」と、オロクリンは付け加えています。
一方、「エコ・カー市場のリーダー」のイメージをアジアで確立しているメーカーもあり、世界の代替燃料車メーカーにとって明るい兆しも見えてきているようです。
「アジアではトヨタが新技術や代替燃料車のトップブランドとして認知されており、ホンダが二番手として追い上げている状況です。トヨタはインドネシアを除くアジア市場でトップブランドとして人々に最も支持されています。一方、ホンダはインドネシアではトップ、マレーシアおよびフィリピンでは2位、タイでは3位にランクされています」と、オロクリンは述べています。
アジア市場で他に認知されている代替燃料車ブランドとして、フォルクスワーゲン、フォード、三菱が挙げられています。
「原油がまだ十分にあり代替燃料車のコストが高く感じる現在、アジアにおけるエコ・カーの需要は短期的には急激に上昇することはないかもしれません。
しかし、代替燃料技術の世界的な向上とともに地球温暖化と原油価格への懸念が強まる中、代替燃料車の需要は長期的には高まると予測されます。特にすでにエコ・カーを広く認知しているアジア市場では顕著になるでしょう」と、オロクリンはコメントしています。
シノベイトについて
シノベイトは、Aegis Groups plcのマーケティング・リサーチ部門として、競争力のあるマーケティング・営業活動を支援するため、消費者インサイツを発信しています。シノベイトでは、5,500名以上のスタッフが、世界50ヶ国に広がるネットワークを駆使し、顧客に必要なグローバルサポートと総合的なマーケティング・リサーチサービスを提供いたします。詳しい情報は、ホームページをご覧ください。www.synovate.com
シノベイト・モーターリサーチによる代替燃料に関する調査ついて
シノベイト・モーターリサーチの代替燃料に関する調査はアジアにおける代替燃料技術と代替燃料車に対する消費者動向を継続的に調査するシンジケート調査です。本調査は中国、インドネシア、マレーシア、フィリピン、台湾、タイにおいて過去3年以内に新車を購入した、あるいは1年以内に新車購入を予定している3,114名の自動車購入の意思決定者を対象に実施されました。代替燃料技術および代替燃料車の認知レベルを継続的に測定し、代替燃料への消費者動向の決定要因を知るために調査対象者に対し多数の質問がされました。本調査は個人面接聴取法で実施されました。
本件に関するお問い合わせ
シノベイト株式会社
担当:渡邉 まり
電話 :03-5408-5225
Eメール: japan@synovate.com
www.synovate.com
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企業情報
企業名 | シノベイト株式会社 |
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