ミシガン大学とマテリアライズ社が子供たちの命を救う気管用スプリントの3Dプリントにおける提携契約を締結
マテリアライズ社(NASDAQ: MTLS)は新たに特許を取得したスプリントを市場に提供する為、ミシガン大学との臨床試験における独占契約を締結しました。これは、気管軟化症に苦しむ全ての子供たちに新しい技術を提供できるようになる為の貴重な第一歩となりました
米国ミシガン州プリマス
米国医薬品局(FDA)の承認による治験医療機器の利用拡大を受け、米国ミシガン大学が開発した3Dプリント製生体吸収型スプリントは2013年以来4人の幼児の命を救ってきました。4人はいずれも先天性の気管障害である、気管軟化症(TBM)という病気を患っていました。
マテリアライズ社(NASDAQ: MTLS)は新たに特許 (http://www.uspto.gov/web/patents/patog/week45/OG/html/1420-2/US09180029-20151110.html) を取得したスプリントを市場に提供する為、ミシガン大学との臨床試験における独占契約を締結しました。これは、気管軟化症に苦しむ全ての子供たちに新しい技術を提供できるようになる為の貴重な第一歩となりました。
ミシガン大学のグレン・グリーン博士とスコット・ホリスター博士はマテリアライズ社のMimics®イノベーションスイートを使い、患者のCTデータを基にこれらのスプリントのモデルを作成し、製造しました。
現在およそ2,200人に1人の新生児が、気管が圧縮される気管軟化症を持って生まれてきます。これらの新生児の命を救うためにミシガン大学が開発した気管スプリントは、一定期間後に幼児の生体組織に吸収されるポリカプロラクトンというバイオポリマーの一種の生分解性材料を用いて作られました。
マテリアライズ社グローバル・サービス・マネージャ Marrten Zandbergen, ミシガン大学医学部救急医療部門教授 Dr. Keven Ward, マテリアライズ米国支社長 Bryan Crutchfield, ミシガン大学医学部耳鼻咽喉科准教授 Dr. Glenn E. Green, ミシガン大学医学部研究部副学部長 Dr. Steven L. Kunkel, ミシガン大学医学部技術移転副学長 Kenneth Nisbet, マテリアライズ社CEO, Fried Vancraen
■ マテリアライズ米国支社長、マテリアライズグループCEOがコメント
契約締結にあたり、マテリアライズ米国支社長であるブライアン・クラッチフィールドは次のコメントを発表しました。
「我々マテリアライズでは、素晴らしい共同研究がもたらしうる技術変革の力を信じています。この2年間グリーン博士とホリスター博士と一緒に進めてきた3Dプリント技術の応用の様に命を救うことに貢献することもできるのです。正しい技能と技術が組み合わされると不可能だと思われたことが可能になります。」
また、マテリアライズグループ創設者兼CEOのフリード・ヴァンクランは契約書の署名にあたり、次のように語りました。
「医療分野における3Dプリント技術の革新的応用の可能性についての確信は、25年前の弊社創立のきっかけでもあります。あれから25年経った今、気管軟化症に苦しむ子供たちの為に、そして、弊社の社是である、「より良い、より健康な世界を目指す」為に大学、研究所、医療機器メーカーそして医療機関向けに弊社の幅広いソフトウェア・ソリューションとサービスをご提供できることを心から誇りに思っております。そしてこのようにミシガン大学の先生方と協働できることを非常に光栄に思っております。この業務提携によりMimics®イノベーションスイートを活用して造形された患者固有の3Dプリント製品がどのように人々の健康に貢献できるかを示すことができます。」
C.S.モット小児病院耳鼻咽喉科のグリーン医師は下記の様に述べました。
「気管軟化症による衰弱状態に苦しんでいる多くの子供たちのためにこの治療法を広くご提供できるようにすることが私たちの目標です。今回のマテリアライズ社との提携契約は私たちにとって重要な第一歩となりました。」
また、ミシガン大学医用生体工学部と機械工学部のスコット・ホリスター教授は以下の感想を述べました。
「スプリントの製造において、設計工程の改善と自動化のために努力を積み重ねてきました。お陰でようやく5日間かかる工程を2日に短縮することができました。人の命を救う外科医に使ってもらえる製品を作ることができることをとても栄誉に感じています。」
ミシガン大学は、来年からC.S.モット小児病院で同じような症状に苦しむ30人の患者さんを対象とした臨床試験を始めたいと考えています。
■マテリアライズ(Materialise NV)について
ベルギー・ルーベンに本拠を置き、世界中の支社を通してビジネスを展開しています。積層造形(AM)ソフトウェア・ソリューションと最新技術を応用した複雑な3Dプリント・サービスを医療、自動車、宇宙航空、美術などの分野、そして消費者向けに提供しています。1990年から3Dプリント技術を工業や医療分野へ応用させるためプロトタイピングづくり、生産を手がけ、医療用ニーズへの応用として生体工学と臨床現場で必要とされる画像処理や術前シミュレーションなどのソリューションを提供してきました。
本社:Technologielaan 15 3000 Leuven Belgium
代表者:CEO フリード・ヴァンクラン
設立:1990年6月
URL:http://www.materialise.com/
事業内容:3Dプリント用ソフトウェアとサービスの提供
【マテリアライズジャパン株式会社について】
所在地:神奈川県横浜市神奈川区栄町8番地1 ヨコハマポートサイドビル2F
電話番号:045-440-4591
URL:http://www.materialise.co.jp/
■C.S.モット小児病院について
ミシガン大学のCSモット小児病院は、一貫して国で最高の病院の一つにランクされています。米国のニュースメディアグループの「アメリカの子供の病院のトップリスト」、および全米でベスト10の小児病院に選ばれました。 2011年12月、モット小児病院は新生児、子どもと女性のために最先端の専門医療を提供できるよう、新しい12階建ての施設を開設しました。詳細については、モット小児病院のウェブサイトをご覧ください。 http://www.mottchildren.org/
本件の連絡先
Vanessa Palsenbarg
Corporate Communications Specialist, Materialise
Phone: +32 16 39 66 37
Fax: +32 16 39 66 00
Email: Vanessa.Palsenbarg@materialise.be
Twitter: @belgiancanuck or @MaterialiseNV
Visit: www.materialise.com
このプレスリリースには、当社の財務及び事業の計画、目標、期待、戦略などを含む将来の見通しに関する記述が含まれます。このような記述は、既知および未知の不確実性とリスクを含んだものです。本プレスリリースで使用されている「期待する」、「予想する」、「計画する」「意図する」「信じる」「予測する」「意図する」「かもしれません」「目指す」のような言い回しや類似の表現は将来の見通しに関する記述であることを意図しています。これら将来予測に関する記述は、経営陣の現在の予測に基づいています。これらの期待、信念や予測は誠実な意図をもって記載されており、当社の経営陣はこれらの記述が合理的であると考えています。しかし、経営陣はこれらの期待、信念や予測が実現されるという保証を提供することはいたしかねます。これらの記述は様々な予期せぬイベントや、競争力学、業界の変化に連動するため、その性質上、将来の見通しに関する記述はリスクや不確実性を伴います。また、将来実際に発生するか否か、また予想されていた通りに時間がかかるか否かなどは、経済状況にも依存します。今後の見通しに関する記述は、当社の経営陣によって将来の業績を保証するものではありません。これらの見通しに関する記述は、既知および未知のリスク・不確実性・その他各種要因に影響され、すべて実際の結果と予想から大きく異なる可能性とリスクや不確実性にさらされています。当社経営陣は、これらの見通しの実現性を確約することは出来かねますのでご留意くださいますようお願い申し上げます。また、これらの見通しに関する記述を、将来の事象や変更を反映するために更新または改訂する義務は負いかねますので予めご了承ください。
企業情報
企業名 | マテリアライズジャパン株式会社 |
---|---|
代表者名 | Jo Anseeuw |
業種 | その他サービス |