【8年以上前のRAID/サーバ機使用中の企業様に注意喚起!デジタルデータリカバリーが以前流通していたSCSI接続のHDDを使用したサーバ機からデータ復旧に成功】
官公庁・大手企業様を中心にRAID/サーバを使用している企業様は年々増加しております。冗長化の機能を持っているRAID機能を使用したサーバを構築していても、長年機器を使用し続ければ老朽化・劣化は発生します。些細なことをきっかけにHDDが複数本故障し、RAIDの構成が崩れたサーバのデータ復旧に関するお問合せが後を絶えません。この度、デジタルデータリカバリーでは、Windows Server 2003のOS環境で、SCSIのHDD計5台全てに物理障害が生じたHP製のRAID/サーバ機から48時間以内でのデータ復旧に成功いたしました。古いRAID/サーバ機のデータ復旧のご相談においても、いち早くお応えできるよう、万全の体制を整わせております。
国内8年連続日本No1のデータ復旧件数(※1)を誇るデジタルデータリカバリー
(デジタルデータソリューション株式会社、代表取締役:熊谷 聖司)。
同社は最先端のデータ復旧技術と設備を保有し、累積復旧実績87,000件以上、RAIDサーバ復旧実績年間1,200件以上、2013年データ復旧率 95.1%(※2)という世界でも有数の高い復旧技術を保有する、データ復旧業界のリーディングカンパニーです。
当社では『1秒でも早く、1つでも多くのデータを最も安全に復旧します』を使命に掲げ、官公庁や上場企業様を中心にデータ復旧を行っています。
業務システムが停止すれば企業は多大な損失を被ることになるでしょう。業務システムを稼働させるRAID/サーバ機は、常時安定した状態で稼働することが理想です。しかし、往々にしてサーバトラブルは突然やってきます。長年使用しているRAID/サーバ機は経年劣化による故障、構成するHDDの規格により、トラブルが発生した際のデータ復旧の対処法が難しくなる傾向にあります。加えて、OSのサポートが終了している場合にはウイルスの感染や、ネットワークに接続している場合にはバグが発生すると直せない、といったことから、不具合を起こすリスクが急増します。
【 1.古い機器を使用することで故障が生じやすくなる理由とは 】
冗長性のあるレベルでRAIDを組んでいても、それを構築しているHDDには3~5年の寿命があります。RAIDを構築する際は生産時期の近いHDDで構築する場合が多く、これらのHDDはほぼ同じ条件化において使用されるため、稼働時間がほぼ同等となります。故に、HDDが1本壊れた際には、他のHDDにも障害が生じやすい状態であると言えます。特に経年劣化の場合には、同時に複数本のHDDに寿命がくる可能性が高くなります。当然、複数本故障した場合、HDDを物理的に直す、又は情報を組みなおす作業工程が増えるだけでなく、破損するデータ量も多くなる危険性があります。また、以下のサポート切れしたサーバOSを使用している場合は、その経過年数から見て老朽化の進行が疑わしいだけでなく、セキュリティプログラムの更新停止により、マルウェアの感染率も上がるといったリスクを負うことになります。該当する場合には、改めてリスクを回避するための後継システムへの移行準備を進めるなど、サーバの見直しをお勧めいたします。
■Windows Server 2003
Windows Server 2003は、2003年5月のリリース後から5年間、主力サーバOSとして市場に出回りました。昨年2015年7月15日に延長サポートが終了しています。それに伴い、ウイルス感染から避けられなくなり、情報漏洩やシステムダウンなどのリスクが高まります。また、バグが新たに生じても、対応できる修正プログラムは提供されないため悪化する一方となります。日本マイクロソフト社でも注意を促しているように、使用年数が経過しているものは老朽化により故障がし易い状態にあることを忘れないで下さい。
■Windows Server 2008
Windows Server 2008は2008年のリリース後、既にメインストリームのサポートが2015年1月13日に終了しております。延長サポートに限っては2020年の1月14日までとなっており、残り約4年期間がございますが、延長サポート中は保証サポートや設計の変更、新しい機能の要請は出来ません。
【 2.HDD規格が現状普及しているものと異なる場合の影響とは 】
サーバを構成する接続インターフェースは、ファイルサーバなどのアクセスが集中するサーバにおいては、そのシステムの性能や機能に大きく影響を及ぼす要素となっています。万が一、RAID/サーバを構築するHDDのインターフェースが、“普及した数が少ない”、若しくは“現在一般的に普及しているものと異なる”場合、その知識を持ち合わせる技術者は必然的に少なくなります。何故なら、データ復旧に必要な知識や技術の多くは、実践的な経験値によるものでなければ得られないためです。
■今では稀、サーバに特化したSCSIとは
SCSIとは、1981年に開発され、1986年に業界標準となった接続インターフェースのことです。回転速度や、シーク時間などの性能を重視しており、パラレル転送のサポート、パフォーマンス、スケーラビリティ、互換性といった、汎用性の面でATAを凌いでいました。その中でも、SCSIは、サーバに特化して普及しておりましたが、高値であることがネックとなり、現在ではSAS/SATAが主流となったために出回る数自体が少なくなっています。
【 3.長年使用していた RAID/サーバのデータ復旧とは 】
この度データ復旧のお問合せがあったRAID/サーバ機器は、SCSI仕様のHDD5本でRAID5を構成しており、1本目と3本目のHDDにエラーが生じたことで突然アクセスが出来なくなったものでした。最終的に診断した結果、4本はPCB基盤の破損、1本は磁気ヘッドが劣化して弱っていることが発覚しました。
■データ復旧を行うにはSCSIの特徴を捉えた正しい診断と分析が要
初期診断を行ったところ、1本目と3本目のHDDが認識せずにパソコンにも映らない状況であることから、まず磁気ヘッド破損が疑われました。しかし、PCB回路の一部が破損しても、磁気ヘッド破損とその症状は大変酷似しています。故に、当社ではその特徴を熟知した技術者が、SCSI対応の専用ツールを使用し、それぞれのHDDを診断します。その結果、磁気ヘッドではなくPCBに異常があったことが判りました。
PCB基盤の破損には大きく分けて下記の2パターンがあります。
・パターン1:PCBが壊れてHDDのディスクが完全に回らない。
・パターン2:HDDのディスクが回ってもPCB回路の一部が破損して正常に認識しない。
パターン1は分かりやすく、簡単に正しい診断ができますが、パターン2は通常の磁気ヘッド障害と8割以上が似ているため、知識と経験を持ち合わせたSCSI接続のHDDに詳しい技術者でないと正しい診断ができません。 SCSI接続のHDD特有の構造を知っている技術者でなければ誤診により磁気ヘッドを取り外し、障害の悪化を招いてしまう可能性があります。しかも、SCSIのHDDはSAS/SATA接続のHDDと構造が異なり、磁気ヘッド障害が発生していた際に必要な復旧作業「磁気ヘッド交換」の難易度が高くなります。誤診の上、複雑な構造のHDDを開封・誤った作業を行っては、たとえ技術力の高い技術者が復旧を引き継いでも、復旧成功率は著しく低くなります。今回改めて診断した結果、4本のHDDにPCBの破損がみられ、2本がパターン1、他2本がパターン2でした。
■磁気ヘッド障害においても高い技術力を要するSCSI
万が一、磁気ヘッド障害が起きていた場合、SCSIの特徴である回転速度の速さを実現する磁気ヘッドの構造上、高い技術力を要していました。磁気ヘッド障害が生じた際には磁気ヘッドの部品交換が必須です。しかし、SCSIの場合は前述した通り、通常のSAS/SATAを使用したHDDに比べて部品交換の難易度が上がります。まず、SCSIのHDDは構造的に通常のHDDと異なるため、磁気ヘッドを取り出す作業に非常に手間が掛かります。加えて、回転速度が高い分、その摩擦に耐えるための造りも異なり、互換性のある部品の磁気ヘッドの選出に困難を極めます。故に、他に考えられるファームウェアの障害、モーター障害、PCB基盤の障害等、可能性をつぶしていき、最後に磁気ヘッド障害と確信した場合にのみようやく最終手段として磁気ヘッドの部品交換作業に移ります。
データ復旧はその復旧作業に目が向けられがちですが、初期の障害特定を正確に行えるかが後の復旧作業の工程に大きく響くため、いかに少ない情報から的確な判断の基、診断を下せるかが非常に重要です。SCSIのように現在には流通量が少なく、構造が特殊な機器においても、当社では世界レベルの技術力と数多くの復旧実績があるため対応が出来ました。正確な診断により物理的な復旧も適切に行えましたが、その特徴を捉えていなければ復旧作業は難しいだけでなく、誤った作業により更なる症状の悪化を招きかねませんでした。初期診断時はエラーの起きていた2本のHDDには磁気ヘッド障害の疑いがありましたが、SCSIの特徴を捉えた正しい診断と分析を行ったことが今回データ復旧に成功した大きな要因です。
■困難を極める複雑なアルゴリズム構造
物理的な破損からの復旧後、RAID5を組んでいたHDDそれぞれから仮想的にRAIDを組む作業に取り掛かりました。しかし、今回のRAID/サーバ機の筐体がHP製であることから、論理復旧という点でも困難を極めました。HPの筐体のみ、他メーカーと異なりアルゴリズムが複雑です。通常のものはLS,LA,RS,RAの4つの内のいずれかにあたります。しかし、HPでは、4つのアルゴリズムでの構成に加えて、独自にブロックサイズを細かくし、アルゴリズムを複雑にすることが可能という特徴があります。
アルゴリズムが複雑であったことにより、通常の機器とはMBR,RAID情報といった、RAIDの再構築に必要な情報がばらついており、16進数の画面上から情報を探し出さざるを得ませんでした。また、RAID5の場合、障害の発生にズレが生じている際などは特に最終更新以降のデータ分析が必要となり、どれが正しいデータ情報なのかといった判断が非常に困難といえます。
復旧に成功したサーバは、ファイルサーバ・ドメインサーバ・アプリケーションサーバとして使用されており、お客様は2日での復旧をご希望されていました。実際に復旧作業に当たると、SCSI接続である5台のHDD障害に加えて、HPの筐体であった為、物理・論理共に分析は非常に難易度の高いものでした。しかし、一つ一つ糸口を辿り、情報の読み出しが可能な4本のHDDを組み合わせてデータ抽出を行うことで、48時間以内でのデータの復旧に成功しています。
RAID/サーバ機器は使用機器により特徴が様々です。冗長性をもたせるためにRAIDを組んでいても、いつ障害が発生するかはわかりません。RAID/サーバ機に少しでも異常を感じたら、機器の設定に過信することなく、すぐにバックアップを取るようにして下さい。そのままの運用を続けることで、重要なデータを完全失う可能性があることを忘れないで下さい。
デジタルデータリカバリーでは、10年以上経過したOS、機器のサーバトラブルであっても、障害の発生原因をすぐに特定し、データの分析から復旧まで経験のある専門のエンジニアが365日休まず対応致しますのでご安心ください。
【 データ復旧ご希望の方 】
RAID・サーバ専用ダイヤル:0120-921-055
(電話対応時間 8:00~21:00)
トラブル発生の原因は多岐に渡るため、適切に対処するにはプロの技術が必要です。自己復旧により復旧率を著しく下げる前に、専門のデータ復旧アドバイザーにご相談ください。デジタルデータリカバリーでは状況をお伺いし想定されるケースから、今とるべき最善の対処法についてお伝えいたします。
サービスサイト:http://www.ino-inc.com
スマートフォンページ:http://www.ino-inc.com/s/
【 出張診断サービス 】
機器の持ち出しが困難である法人様においては、弊社のトップエンジニアがお客様の元へ伺い
その場で診断をさせて頂く出張診断サービスのご利用も可能です。
出張サービス:http://www.ino-inc.com/restore/onsite.html
【 デジタルデータリカバリーについて 】
デジタルデータソリューション株式会社が運営するデータ復旧サービスの名称。
2006年~2013年 8年連続復旧実績No.1(第三者調査機関調べ)
平成11年6月14日に設立。
その後、高度な復旧技術とスピード、丁寧な対応で年々業績を伸ばす。
現状で満足することなく、1人でも多くのお客様の、1つでも多くのデータを、
1秒でも早く最も安全に復旧する為、デジタルデータリカバリーは復旧率と復旧スピードにこだわり続けます。
お取引実績につきまして、掲載の許可を頂いたお客様に関しては、コチラに掲載させて頂いております。
お客様からの声:http://ino-inc.com/voice/voice.html
※1 第三者機関調べ
※2 2014年1月現在 当社調べ
【 会社概要 】
社名:デジタルデータソリューション株式会社
DIGITAL DATA SOLUTION INC.
資本金:7,000万円
株主構成:熊谷 聖司
岩本 博
NVCC7号投資事業有限責任組合
(運営者:日本ベンチャーキャピタル株式会社)
(敬称略)
上記3者にて、株式を100%保有
設立:1999年6月14日
資本金:7,000万円
従業員:79名(2016年2月現在)
事業内容:データ復旧事業(デジタルデータリカバリー)
所在地:〒104-0045
東京都中央区築地3-11-6
築地スクエアビル7階
コーポレートサイト:http://www.digitaldata-solution.co.jp/
添付画像・資料
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企業情報
企業名 | デジタルデータソリューション株式会社 |
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代表者名 | 熊谷 聖司 |
業種 | その他サービス |
コラム
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