天然ヤツメウナギをアラスカから輸入します
絶滅の恐れがあり、2016年にワシントン条約に掲載される可能性がある「うなぎ」の代替え魚種として、天然ヤツメウナギをアラスカから輸入します。今シーズン20t、来シーズンには50tを予定しています。
アラスカの地域商社として、アラスカの先住民とともに地域の問題を解決しているアラスカ物産株式会社(本社東京都港区 代表青木 政文)はアメリカ合衆国アラスカ州よりヤツメウナギを輸入します。
【背景】
ウナギの供給量が減る中で、代替魚種としてヤツメウナギの供給を行います。
ウナギの供給量は最盛期平成12年には16万t近くありましたが、年々供給量が急激に減り平成25年には3.2万tまで減っています。
供給量が減っている背景には稚魚のシラスウナギの乱獲が原因があり、2015年にはIUCN(国際自然保護連合)の「絶滅の恐れがある生き物」に掲載されました。2016年には野生生物を保護するためのルールを定める条約「ワシントン条約」にも掲載される恐れがあります。
仮にワシントン条約にも掲載されると、供給の半数を輸入に頼るウナギは今以上に希少な食べ物になってしまいます。
ヤツメウナギは、ウナギとは異なる生物ですが、形状も肉質も似ており北海道、東北地方、新潟などで食べられ、ヨーロッパでも古くから食べられていました。
今シーズンの輸入量を20tを見込み、来シーズンは50tを見込んでいます。
産地は、鮭がのぼる世界最長のユーコン川で、脂がのり、かば焼きなどに用いやすいです。
その他、串焼き、佃煮などにも用いることができ、年々供給量が落ちているウナギの代替えになります。
ユーコン川では鮭以外の特産物の生産を行っており、ヤツメウナギは特産物の生産の一環です。
【アラスカ産ヤツメウナギの概要】
1匹あたり 体長40-50cm、重さ130-200g
※天然ゆえ、サイズは異なります。
1kgあたり 3000-3500円
2016年の3月から輸入開始
<3つの特長>
1:天然
アラスカは自然を汚す「養殖」を一切禁止しています。
ヤツメウナギはもちろんの事、ヤツメウナギが寄生する鮭類も天然です。
2:アラスカ・ユーコン川産
ヤツメウナギは成長の過程で鮭類に寄生し過ごします。
アラスカのユーコンは鮭がのぼる川としては世界最長の 3700kmの川です。
川に入ると餌を一切食べないため、川に入る直前の鮭はとても脂がのり、ユーコン川の鮭はブランドになっています。
その鮭と一緒に川を上るヤツメウナギも、とても脂がのっています。
3:サステイナブル
アラスカは持続可能な社会・環境のため漁業に厳しい制限をしています。
海産資源を枯渇させないため、期間だけでなく漁獲量に制限があり、漁法、漁具にも厳しい基準が設けられ、漁師たちもルールにのっとり漁を行います。
すべては、理想的な環境を守るためです。
【今後の展望】
今季初の輸入となります。
今季は20tの輸入を目標に、これまでヤツメウナギを扱っている飲食店に向けて販売します。
来季となる2016年は漁直後の品質管理も行い、最大50tの輸入を目指します。
【アラスカ物産株式会社について】
本社:〒107-0051 東京都港区元赤坂1-5-25 花の木ビル3F
代表者:代表取締役 青木政文
設立:2011年7月
Tel:03-6804-2684
Fax:03-5772-2256
URL:http://www.alaskamarket.co.jp/
事業内容:アラスカの地域の特産物の開発、輸入、卸。
企業情報
企業名 | アラスカ物産株式会社 |
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代表者名 | 青木政文 |
業種 | 商社・流通業 |