いま“英検”本が売れている理由

どういうこと？

毎年最新情報を元に見直しをし、3月に年度版として刊行している『英検合格！問題集』のシリーズですが、今年は昨年に比べ4倍以上もの売れ行きを記録しています（『英検2級合格！問題集』データ：紀伊國屋パブラインより）。

6月の試験から大きく変わる2級などは、新しい試験内容に合わせ、いち早く大幅なリニューアルをして刊行したため、新傾向を知るというニーズがあるのはもちろんですが、そもそもTOEICやTOEFLに押され気味だった英検がいまなぜこれほど注目されているのでしょうか？

どうして？

その理由の一つは、文部科学省が今年2月に公表した英語の教職課程で習得すべき内容をまとめた「コアカリキュラム」試案です。ここに盛り込まれた、中学や高校の英語科教員の養成課程で、英検準一級程度の英語力を習得する目標や、2020年に施行される小学校の英語教科化を見据えた、小学校教員の養成ついての目標などが学校関係者のみならず、社会から大きな関心を集めています。

また、読む・書く・話す・聞くの「英語4技能」が重視され、「小学校英語必須化」も含め、英語教育に大きな変革が始まっています。

このように英検は、入試における学科試験免除や英語科目の単位認定など、1700校以上の学校で、さまざまな優遇措置を受けています。英検を英語力証明資格として認める英検海外認定校も多く、 国際基準規格のCEFRと関連性を持たせたユニバーサルなスコア尺度、 「CSE2.0」の導入で、ますますグローバルスタンダードな資格になっていきそうです。

【書誌情報】

『CD付英検合格！問題集』シリーズ（準1級・2級・準2級・3級・4級・5級）

出版社 ： 株式会社新星出版社

定価 ： 本体1,000円～1,300円+税

版型など ： A5判 ： 2C ：208～296ページ 　/　2016年3月発売

【株式会社新星出版社について】

本社：〒110-0016東京都台東区台東2-24-10

代表者：代表取締役　富永靖弘

URL：http://www.shin-sei.co.jp/