全国的に先駆けてデイサービスで「食支援」の取り組み、医療法人社団と提携。経口摂取が食事を楽しむ上での第一歩と考え地域に拡げたい考え

東京都練馬区を中心に介護事業を手掛ける株式会社グラッドケア（東京都練馬区）は、8月1日から新規開業する「デイサービスここけあ練馬豊玉」で、医療法人社団明法会の全面的な支援の元に食支援へ取り組む事を決定致しました。

■社保審・介護給付費分科会

厚生労働省は平成27年度から、高齢者が食事を口から摂る生活を長く続けていけるよう、介護保険による支援の強化に乗り出す考え。他職種間で利用者の「食べる力」を評価し、適切なケアの展開につなげていく取り組みの他、胃ろう等から脱却していく為の訓練の実施について、報酬の加算を見直して新たに評価する。まずは介護施設でスタートさせ、段階的に在宅へと拡げていく考えを示した

■食支援とは？

他職種がチームとなりミールラウンド（食事観察）を行い、服薬や食姿勢、適切な栄養補助食品を活用して食事を経口摂取できるるよう維持に努める取り組み。摂食や嚥下機能を改善させるアプローチを行います

■全国的に先駆けてデイサービスで取り組み

食支援の取り組みは一部の介護事業所で行われているが、現状ではまだ施設が中心となっており、食支援に取り組むデイサービスは全国的に見ても珍しい。

株式会社グラッドケアの担当者は

「施設と違い毎日利用者さんと接する事はできない、だからこそ観察して変化に気が付きやすい。すぐに効果ができる取り組みではないが、食事を経口摂取できる事は食事を楽しむ事への第一歩。デイサービスだからこそできる食支援を継続的に行っていく」

と話している

■医療法人社団明法会が全面的に支援

食支援には専門的な知識が不可欠となる為、支援には医療法人社団明法会の高山理事長が全面的に支援を行う事で業務提携を結んだ。高山理事長は特別養護老人ホーム等の施設で講師を行ったり、NPO歯科医学教育国際支援機構理事も務めており、今後も理事長自ら継続してバックアップを行います

■1つの事業所ではなく地域全体の取り組みとして

7月13日に高山理事長を講師に招いて、デイサービスここけあ練馬豊玉で職員研修を行った。今後も月1回をベースに職員への教育・研修を継続して行う考え。研修には外部参加も可能となっており居宅支援事業所や近隣のデイサービスや介護事業所、他社の一職員にも参加を呼び掛けている。

「1つの事業所の取り組みでは効果も限定的だが、当社だけでは無く他の事業所も参加をして頂き、地域全体の取り組みとなり、より食支援に対する知識や取り組みが広がる事になれば」

と、まずは食支援を周知、広めていく事を目標としています