カンボジアの子どもたちを対象に移動映画館を実施するスタディツアーを開催

エンタテインメント・音楽関連

途上国の子どもたちを対象に映画上映をしているWorld Theater Projectは、2016年8・9月に、株式会社エイチ・アイ・エスと協同でカンボジアでのスタディツアーを開催、参加者を募集いたします。

途上国の子どもたちを対象に移動映画館を行っているWorld Theater Project（運営：特定非営利活動法人CATiC、所在地：東京都豊島区、代表：教来石小織）は、2016年8月・9月に、株式会社エイチ・アイ・エスと協同でスタディツアーを実施いたします。

▼映画を届けるスタディツアー

http://worldtheaterproject.strikingly.com/

■スタディツアーとは

スタディツアー研究会によると、「国際協力・交流市民団体（NGO）などが、相互理解や体験学習を目的として行うツアー」を指します。一般的な観光旅行とは異なり、「現地事情や、NGO活動等を学習できる」「現地の人々と同じ目線で交流できる」「参加者自らが活動に参加できる」という特徴を持つとされています。

カンボジアへのスタディツアー訪問者は年々増加し、スタディツアーも多様化しています。国際協力NGOセンターに登録する約400のNGOのうち、約半数の団体がスタディツアーを実施していますが、スタディツアーのメインイベントとして農村地域での映画上映を行っているのは、World Theater Projectの特徴です。

■World Theater Projectとは

NPO法人CATiC(キャティック)が運営する、途上国の子どもたちを対象にした移動映画館プロジェクトです。現在はカンボジアの二カ所を拠点にして、カンボジア人の「映画配達人」が、毎週トゥクトゥク（三輪タクシー）で上映機材を運び、村の広場や学校の教室を即席の映画館に変えています。届けた子どもの数は約20,000人。今後は他国でも展開予定。

日本では「先進国の人が映画を観たら（楽しんだら）、そのうちの一部が寄付となり、途上国の子どもにも映画が届く仕組み」を作ろうと映画イベントを毎月開催しています。

■過去のツアー参加者の声

World Theater Projectでは、同スタディツアーを2016年のゴールデンウィークに初めて実施し、高校生、大学生、社会人の皆様にご参加いただくことができました。

より学びの大きいツアーを目指すため、ツアー前にはカンボジアの歴史、政治、経済についての講義を開催。映画上映後に子どもたちと実施するワークショップを参加者の皆様と考えていただきました。ツアーでの出会いが一時のものにならず今後も続いていくよう、帰国後にはツアー参加者同士の交流イベントも実施いたしました。

ツアーに参加してくださった大学生の女性は、下記のような感想を寄せてくださいました。

「私が一番ショックを受けたことは“夢”という概念がないことでした。しかし、考えてみれば幼いころ抱いた夢のほとんどは実際に自分が両親の仕事、街中で見かけた職業やテレビ・映画・本などを媒体として知った職業でした。なので“知る”という機会や対象が少ない途上国で“夢”という概念がないことは当然のことなのかもしれないと思いました。実際に現地で夢を尋ねてみると先生や医者になりたいと答える子が多かったのですが、それは夢ではなく私たちの感覚だと“目標”に近いものなのではないかと感じました。

最終日、映画の上映の前後で子どもたちにインタビューする時間を設けて頂き、上映後に映画を観た感想を尋ねました。私がインタビューした子どもは「もっと色々なことを頑張りたいと思った」と言ってくれました。今回上映した「ニルスのふしぎな旅」は具体的な夢を示唆する内容ではなかったのですが、観るだけでこんなに前向きな気持ちになれるって映画ってすごいなと思いました。

World Theater Projectは映画を通じた“夢の種まき”だと代表である教来石さんがおっしゃっています。まかれた種が子どもたちの中に根付き、育ち、いつの日か花を咲かせてくれたらとても素敵だと思います」