次世代 HARLEQUIN RIP、印刷業界に新境地を開拓

● XPS、PDF、PostScript ファイルをネイティブに処理する業界初の商業版グラフィック アート RIP
● 新機能が、全体的なパフォーマンスを向上し、バリアブル（可変）印刷の処理スピードを向上
● 欧文フォント エミュレーションが、PIA/GATF Intertech Technology Award を受賞

Graph Expo、イリノイ州シカゴ、2007 年 9 月 9 日 : Global Graphics（グローバルグラフィックス株式会社; 東京都港区西新橋1-2-9 代表取締役 萩原佳之）、本日次世代の Harlequin RIP となる Harlequin+ Server RIP を Graph Expo (ブース 5451) で発表しました。この製品は、改良された RIP カーネルに基づいており、これまでにないレベルの機能とパフォーマンスを、広範なプリプレス、デジタル印刷、新聞事業、そしてワークフロー アプリケーションにもたらします。

また、Harlequin+ Server RIP は、PDF および PostScript ファイルのネイティブ処理機能に加え、Windows Vista で利用可能になった新しい印刷形式 XPS (XML Paper Specification) のネイティブ処理機能も、商業版グラフィック アート RIP として初めて搭載しました。Windows オペレーティング システムの利用者の広がりを勘案すると、この新形式は、すでに Microsoft 社のファイルを処理している印刷サービス業者や、商業印刷を行っている社内印刷部門やプリントショップをはじめとして、最終的には印刷業界のほぼすべての分野に影響を及ぼしていくと考えられます。ファイル形式をネイティブに処理することにより、中間形式への変換が必用なくなり、より忠実で高速なレンダリングが可能になります。

Harlequin+ Server RIP はさらに、PDF 1.7、PDF/X-4（仕様策定中）、および JDF 1.3 にも対応します。また HD Photo / JPEG XR 形式にも対応しております。この形式は、連続調静止画像用の新しいファイル形式であり、現行イメージ形式が抱える制限を克服し、優れた圧縮率と一段と広いダイナミック レンジを提供します。

Harlequin+ Server RIP は、最新の Duo および Quad コア テクノロジの利点を最大限に引き出すマルチ スレッド レンダリングを採用することで、これまでの製品を上回る処理速度を実現し、ラスタ データ処理における RIP ボトルネックを解消します。また、新たに採用された PDF ラスタ維持機能により、複数ページジョブ内の新しいコンテンツだけを RIP 処理することにより、同じエリアを重複して処理することがなくなり、バリアブル（可変）印刷処理が高速化されます。

RIP テクノロジ プロダクト マネージャである Paul Collins は次のように述べています。「Harlequin RIP は、改定ごとに性能と能力が向上しています。その中でも今回は特に RIP の心臓部であるカーネル プロセッサが改良され、処理能力が大幅に向上したという点で、今改定は非常に大きなものと言えます。これが、今回のバージョンを Harlequin PLUS と呼ぶことに決めた理由です。この製品は印刷業界に、これまでにない高い処理能力と生産性をもたらすものと考えています」

Paul Collins はこう続けます。「印刷業界に携わっている方々は、XPS がご自身の業務に与える影響を考える必要があるでしょう。XPS は、透過やスムーズ グラデーションのサポート、改善されたタイポグラフィ、拡張カラーのサポートなど、これまでの Windows のプリント パスにはない機能を備えているため、ビジネス環境で使用する商業印刷という点で高い品質を実現するものと期待されています。しかし、それは逆に言えば、『日常の』文書も商業印刷と同等の品質を持ちえるということでもあります。また、XPS は一方でポータプルな電子文書形式でもあります。そのため、企業顧客が社内ワークフローを Windows Vista にアップグレードする時、印刷業者において PDF と同様に XPS ファイルが受け入れられる能力は、大変強力な武器となります。Global Graphics は XPS に関するコンサルティング サービスや機能検証版開発サービスの提供者として Microsoft 社に選ばれ、2003 年から XPS 形式に携わってきました。この期間に、当社の PDF と PostScript における経験により、印刷業界に対する将来的なニーズが何処にあるかを、中立的な立場から検討することを可能にしました。

Harlequin+ Server RIP はさらに、通常別アプリケーションを必要とする多くのプリプレス処理機能を備えております。そのため、プリントショップにワークフロー機能を提供します。Harlequin+ Server RIP で実行可能なプリプレス処理には、RIP 内シンプル インポジション、トラッピング、スクリーニング、カラー マネジメント、2007 PIA/GATF InterTech Technology Award を受賞した欧文フォント エミュレーションがあります。

以上、

編集者の方へ
● XPS について
XPS (XML Paper Specification) 文書形式は、ページ付けされた固定形式の電子ドキュメント形式であり、XML と Microsoft が Windows Vista と並行して開発した新しいグラフィック アーキテクチャに基づいております。XPS は、さまざまなプラットフォームに対応するオープンな文書形式で、文書の作成、共有、印刷、アーカイブが可能です。新しい印刷サブシステムと組み合わせることで新たなページ記述言語として機能を発揮し、グラフィックスが多く埋め込まれた文書での再現性とパフォーマンスが大幅に向上します。

● Global Graphics について
Global Graphics Software (http://www.globalgraphics.co.jp) は、オープン規格に基づく文書および印刷ソリューション分野のエキスパートで、業界標準の向上に常に取り組んでいます。同社は、主に独立系ハードウェア ベンダー、システム インテグレータ、ソフトウェア デベロッパ、ソフトウェア販売業者向けに、高性能 RIP、PDF (Portable Document Format) 文書、ワークフロー、カラー ソリューションを開発・提供する業界のトップ企業であり、その顧客には、企業・SOHO (Small Office/Home Office) 市場向けのデジタル印刷システム、大判カラー プリンタ、カラー プルーフィング システム、コピー機、プリンタやソフトウェア アプリケーションを開発・販売する、世界トップクラスのベンダーが名を連ねております。Global Graphics は、1994 年に PDF 形式が初めて導入されて以来、Jaws PDF 作成ツールの開発に取り組んできました。

● グローバルグラフィックス株式会社について
グローバルグラフィックス株式会社 (http://www.globalgraphics.co.jp) は、日本国内顧客との緊密なるコラボレーションを図り、ユニークで高い付加価値商品の開発を強力に支援しております。日本市場の特異性を熟知したプロフェッショナルなエンジニアが、高い技術コンサルタント能力により顧客におけるインテグレーションを強力にバックアップします。

● 商標
Global Graphics Software は、Global Graphics S.A. (Euronext 銘柄 GLOG) の子会社です。Global Graphics、the smarter alternative、Harlequin、Harlequin のロゴ マークは Global Graphics Software Limited の商標で、特定の法域で登録されている場合があります。Global Graphics は Global Graphics S.A. の商標で、特定の法域で登録されている場合があります。PostScript は Adobe Systems Incorporated の商標で、特定の法域で登録されている場合があります。その他のブランド名および製品名は、各所有者の登録商標または商標です。本書に記載されている情報の利用によって生じた損失や破損に対して Global Graphics はいかなる保証も行わず一切の責任を負いません。

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