着物テキスタイルで作られた HIROMI ASAI のメンズコレクション、世界最大の紳士服見本市ピッティ・ウオモでデビュー

ニューヨークファッションウィークに公式出展し、史上初の着物ファッションショーを開催した HIROMI ASAI が、着物をつくる職人の伝統技を次世代に引き継ぎたいという思いを込め、全国の着物をつくる職人に依頼作製したテキスタイルを用いた HIROMI ASAI デザインの紳士服、小物を開発しました。2017年1月10日から13日までにイタリア・フィレンツェで開催される世界最大の紳士服見本市ピッティ・ウオモでメンズコレクションを発表、世界に向け販売開始します。

ニューヨーク発のブランド HIROMI ASAI は、2017年、全国の着物をつくる職人に依頼作製したテキスタイルを全て用いた HIROMI ASAI デザインの紳士服を開発し、世界最大の紳士服展示会ピッティ・ウオモで初披露の上、世界に向けて販売します。

ニューヨークを拠点に活躍するデザイナー HIROMI ASAI は2016年2月、ニューヨークファッションウィーク (ニューヨークコレクション) に公式出展し、史上初の着物ファッションショーを開催しました。日本国内での着物の需要が減り、着物業界は相次ぐ倒産をむかえており、着物をつくる職人は多大な打撃を受けています。作り手は激減し、作り手育成にも手が回らず職人の高齢化が大きな問題になっています。1000年培った着物を作る伝統技術が今や存亡の危機にあります。このショーは着物をつくる職人に世界市場を切り開くきっかけを作り、その伝統技を次世代に引き継ぎたいというデザイナー HIROMI ASAI の思いが、クラウドファンディングでの世界中の人達からの出資と京都の着物製造卸売り業界のNPOの協力を得て実現したものでした。このショーは日本の全国紙をはじめ、ニューズウィーク、NBCニュース、英インディペンデント紙、等欧米各国のメディアで取り上げられました。

HIROMI ASAIの思いはその後丹後、新潟、石川など全国各地の職人達との直接の対話を産み出しました。試行錯誤の末、職人の高い技に裏打ちされた高品質の着物テキスタイル(布地)を職人達と新たに共同開発し、着物の形状にこだわることなく、女性デザイナーの感性が息づく新たな HIROMI ASAI の紳士服、小物が完成しました。縫製も品質を重視し国内で行っています。HIROMI ASAI メンズコレクションはスーツ(オーダーメイド、レディーメイド)、コート、ワイシャツ、ジャケット、ボンバージャケットからネクタイ、ネッカチーフ、蝶ネクタイまで多岐に渡ります。織りでは西陣織り、縫い取り、ジャガード織り、綸子、緞子、繻子、染めでは手描き友禅、引染め、ぼかし染めと様々な技法を用い、多彩で豊かなコレクションを構成しています。

HIROMI ASAI 2017 メンズコレクションのテーマは「ブルー」。コレクションのハイライトは次の通りです。

(1) マリンブルーのシルクスーツ：鮮やかな青は手染めで、色落ちしないものを開発しています。

(2) 西陣織のジャケット：金糸・銀糸を織り込みながら、シックな佇まいを醸し出しています。

(3) 双龍のボンバージャケット：縫い取りで鮮やかな双龍を織り込んでいます。

(4) 風神・雷神の裏地シルクコート：羽織にインスピレーションを受け、裏地に手描き友禅で風神・雷神を書き込んだ表地はブルーのシルクコートです。

(5) ワイシャツ：日本製の最高品質のテキスタイルにこだわり上質なシャツに仕立てました。

(6) ネクタイ：様々な伝統技法により織り出された着物テキスタイルをネクタイに仕上げています。

その他、コレクションの詳細は HIROMI ASAI のホームページ (http://www.hiromiasainy.com) をご覧下さい。

これら HIROMI ASAI のメンズコレクションは2017年1月10日から13日までイタリア・フィレンツェ(フローレンス) で開催される世界最大の紳士服見本市ピッティ・ウオモ (Pitti Uomo 91) で発表の上、世界に向けて販売が開始されます。また、2月に開催されるニューヨークファッションウィークの期間中、ニューヨーク・マンハッタンのショールームで公開されます。日本の着物 KIMONO をつくる伝統技とニューヨーク発のデザインの融合が、世界市場でどう受け止められるかとコレクション発表前から話題になっています。