トラストサービス推進フォーラム設立記念シンポジウムの開催！ ～Society5.0時代に不可欠な信頼基盤の構築を目指し第1期の活動を開始しました～

　KFC Hall Annex（東京都墨田区）において、設立総会後に開催された記念シンポジウムには、総務省情報流通行政局の木村サイバーセキュリティ課長をはじめ、国立研究開発法人情報通信研究機構の細川理事や一般財団法人日本情報経済社会推進協会の成海常務理事他、総勢１３０名を超える方々にご来場頂きました。

　同シンポジウムにおいては、トラストサービス推進フォーラムの宮崎副会長（三菱電機）から同フォーラムの設立趣旨及び活動内容についてご説明致しました。同フォーラムにおいては、Society5.0時代に不可欠な信頼基盤の構築を目指し、第一期の活動目標として、基本的なトラストサービスの枠組みを定義していくこととしています。

　続いて、総務省情報流通行政局の栁島参事官から「データ主導社会を支えるトラスト」というテーマでご講演頂きました。ICT導入により変革の実行を促すため、「未来をつかむTECH戦略」を策定し、変革実行の８カ条を提唱しているが、そのうちのひとつが「トラスト」であるとのご紹介がありました。また、「データ主導社会を支えるトラスト」の仕組みとして、電子署名法等の我が国の法制度説明の他、GDPR（一般データ保護規則）やeIDAS規則等の海外法制度の紹介がありました。

　次に、同フォーラム最高顧問である中央大学の大橋教授より「デジタルの陥穽（かんせい）」というテーマでご講演頂きました。講演の中では、米国の証券取引における標準時刻との同期を求めるOATSルール（注文監視追跡システム）から、「時刻」の確からしさは自らが証明するだけでは十分ではなく、正しいことを第三者に証明してもらうことの重要性を指摘されていました。また、「時刻」についてもより厳密に考える必要があることや、デジタル社会における原本性の証明が重要であることを講演されていました。

　最後に、同フォーラムの会長である慶應義塾大学の手塚特任教授より「Society5.0を支えるトラストサービスのあるべき姿」というテーマでご講演を頂きました。講演では、我が国のIT戦略を概括された上で、Society5.0実現に向けてデータ流通を促進していくためのインフラ整備の重要性を強調され、流通するデータのセキュリティを確保する観点からトラストサービスのあるべき姿及び国際連携の構想についてご提言頂きました。

　また、同シンポジウム終了後、設立記念パーティーが開催されました。同パーティーには、総務省谷脇政策統括官に来賓としてご出席頂き、ご挨拶を賜りました。ご挨拶の中では、今話題になっているGDPRについては数年前から対応について準備していたので、比較的スムーズに対応することが出来たところ、eIDAS規則についても、必ず何らかの対応を迫られる時期がくることを意識し、しっかりこのフォーラムの活動の中で準備を進めて頂きたい旨のご助言を頂きました。

　同フォーラムにおいては、これらの講演等で頂いたご助言も踏まえて、Society5.0時代に不可欠な信頼基盤の構築を目指し活動を行ってきますので、趣旨にご賛同いただける方のご入会を心よりお待ちしております。

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■本件に関するお問い合わせ先：

一般財団法人日本データ通信協会 トラストサービス推進フォーラム 事務局

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