「令和」の時代に向けJLAA地方創生アワード決定!グランピングから移住促進やゴミ問題まで多様な取り組みを選定~最優秀賞は北海道恵庭市、鳥取県、岡山県真庭市~
全国の都道府県で活躍する広告会社を会員に日本最大の広告会社ネットワークをもつ一般社団法人日本地域広告会社協会(略称:JLAA、所在地:東京都港区新橋6-14-5、理事長:後藤 一俊・株式会社中広代表取締役、会員数:77社)はこのほど、第3回「JLAA地方創生アワード」の受賞者を決定しました。
全国の都道府県で活躍する広告会社を会員に日本最大の広告会社ネットワークをもつ一般社団法人日本地域広告会社協会(略称:JLAA、所在地:東京都港区新橋6-14-5、理事長:後藤 一俊・株式会社中広代表取締役、会員数:77社)はこのほど、第3回「JLAA地方創生アワード」の受賞者を決定しました。
2020年の東京オリンピック・パラリンピックや新元号「令和」の制定など日本が大きな節目を迎える中、全国の地方自治体においてはさまざまな地方創生に向けた取り組みが進められています。こうした中、当協会は2016年に「JLAA地方創生アワード」を創設。地方自治体の優秀な事業の事例を社会全体で広く共有していくことを目的に、JLAAの会員社が受託した地方自治体の事業を対象に選考し、毎年表彰しています。
第3回目となる今回は、JLAAの会員社が各地の地方自治体から2018年1月から12月までの1年間で受託した多くの事業から11件がエントリー。厳正な審査の結果、最優秀賞3事業、優秀賞2事業を下記のとおり決定しました。
<最優秀賞>(3事業) |
<優秀賞>(2事業) |
●北海道恵庭市(えにわし) | ●福島県 |
教育旅行等受入促進事業 (対恵庭直接投資継続拡大に係る推進事業) |
「ふくしまプライド。」県内発信事業 ふくしまの酒「車座夜会」 |
●鳥取県 | ●群馬県 |
プレミアムグランピングツアー in 空山 | 子育て情報冊子「しあわせぐんま」 |
●岡山県真庭市(まにわし) | |
持続可能な廃棄物処理PR業務 |
*賞別、都道府県順(北から)
《総評》
過去2回、観光プロモーション分野での受賞が比較的多かったと思いますが、今回の「JLAA地方創生アワード」は各地の地方自治体が、それぞれの特徴的な分野や直面する深刻な課題の解決に向けた取り組みが多く受賞しています。地方自治体が抱える課題は、そこに住む人たちのためにならなければいけないという基本的な姿勢を意識させてくれる事業であるだけでなく、その事業の展開の仕方は、人々の耳目を惹きつける工夫が随所にされており、評価に値すると判断しました。今回の受賞を契機に、当該地自治体での取組みが一層進むことを願うと同時に、日本全国の地方自治体の先行例として役立っていくことを期待しています。
= 第3回「JLAA地方創生アワード」の概要 =
名称: 第3回「JLAA地方創生アワード」
選定期間: 2019年1月1日~3月20日
対象事業: JLAA会員が地方創生の分野で関わった地方自治体(都道府県および市町村)が主管する
平成30年1月~12月に実施された事業
表彰対象: 都道府県および市町村
選定方法: 対象期間中にJLAA会員社が受託した地方自治体の事業のうち、優秀と思われる事業について
エントリーして頂き、審査委員で審査を行い、各賞を決定しました
審査委員: JLAA役員
<最優秀賞>
◆事業主体:北海道恵庭市
◆事業名:教育旅行等受入促進事業(対恵庭直接投資継続拡大に係る推進事業)
(講評)
観光資源開発から情報発信プラットフォームの構築、海外現地PR、海外商談販売まで、全体をコーディネートしながら、非常に戦略性の高い事業と言えます。三ヵ年計画の二年目にあたるとのことですが、それまでインバウンド観光客の獲得に取り組んでこなかった恵庭市が、親日度が高い台湾にターゲットを定め、初年度にまず観光資源調査からスタートし、そこからサイト設置。需要を刈り取る準備を行ってから、今年、一気にプロジェクトを加速させ、かつ、相応の成果を獲得してきているところが非常に優秀で、先進的な事例と判断しました。
~審査委員コメントからの一部抜粋~
✔空港と市中心部の間に立地であることからの、立ち寄り型のコンテンツが充実し細かく分けてあり、旅行者に対しての視点から行程づくりがやりやすい。
✔時間配分、予算がイメージできるため、目的にあったプランが立てやすいと感じました。また、旅行者に欠かせないタクシーの連携ははじめて旅行する方には親切。
✔北海道恵庭市の再生計画に基づいた、3か年の地方創生事業として、インバウンド促進事業を計画的に実施されていることが素晴らしいと思います。
✔観光資源の発掘調査から観光サイトの立ち上げ、観光タクシーや立ち寄り型のショートトリップの造成まで、受け入れ態勢の整備、そして台湾でのプロモーション活動までの一連の計画的な活動が分かりやすく、成功事例として地方都市の参考になるものと思われます。
<受賞者コメント>
この度は、地方創生アワードの最優秀賞ありがとうございます。恵庭市では、台湾からの訪日教育・修学旅行等を促進する事業を行っており、受託者である株式会社インサイト様には観光商材のルート化からホームページの作成などの情報発信等の業務を支援して頂き、市が目指す台湾からの教育旅行の誘致やインバウンドの推進の一翼を担って頂きました。今回の受賞を励みに、今後も恵庭市の魅力を発信する取組みを促進していきたいと思います。
◆事業主体:鳥取県
◆事業名:プレミアムグランピングツアー in 空山
(講評)
「鳥取県は星取県になりました」と星取県プロジェクトを進める鳥取県が、日本一の星空に、農泊(収穫+宿泊)と鳥取和牛を組みあせたグランピングを実施。ありのままの鳥取県を存分に楽しんでもらおうという初めての企画。1泊2日で、収穫体験、星空観賞会、モーニングヨガ、地元のレストランのシェフによる地元の食材を使った料理というコンテンツで、「星取県で宿泊型事業ができるのか?」に挑戦。参加費はテント1基4万円に大人は1名1万円、子供7千円と、決して安くないですが、41名の参加者を得て大成功ということで、非常にアクティブで、地元のコンテンツをそのまま生かした、楽しく前向きな事業で好感を持てます。
~審査委員コメントからの一部抜粋~
✔地域で感動させる仕組み。
✔鳥取県の自然を上手に訴求する企画で面白いと思います。
✔参加費が高いわりに、参加者の満足度と地元参加が多く大変良い企画だったことが伺えます。
✔地元の自然と食の資産活用をグランピングで活用することで、気軽に参加できるので、地元の良さの浸透を図る手段として今後各地で需要があると思われる。
✔グランピングという話題のアウトドアイベントに、農泊(収穫+宿泊)と、日本一の「星空」を組み合わせたところに、アイデアと共感性の高さを感じます。
<受賞者コメント>
すばらしい賞をいただき、誠にありがとうございます。「肉質日本一」の評価を受けた鳥取和牛、「星取県」の日本一の星空、収穫体験など「農泊」を掛け合わせて実施したグランピングプレミアムツアーは、参加者からも好評価をいただき、鳥取県の豊かな自然と食の魅力が発信できたものと考えています。今後も引き続き、本県で開発されたお米のオリジナル品種「星空舞(ほしぞらまい)」を始めとした「食のみやこ鳥取県」の魅力発信に努めてまいります。
◆事業主体:岡山県真庭市
◆事業名:持続可能な廃棄物処理PR業務
(講評)
どの地方自治体でも問題になっている「ごみ」に関する啓発事業ですが、市民の関心を引き寄せる工夫がウイットに富んでいて好感が持てます。どんな啓発分野でも、作業自体に楽しさを散りばめていかないと、なかなか継続しないもの。真庭市の取り組みは、出身の現代アート作家の淀川テクニックさんに真庭市内の家庭から出たごみでイノシシをモチーフにしたモニュメントを制作したり、近未来のごみ減量対策を、リアリティと楽しさを融合させた動画で訴えるなど、市民目線を意識していることが分かります。
~審査委員コメントからの一部抜粋~
✔モニュメント、動画共にインパクト大。
✔ゴミをアートにという発想が素晴らしいと思いました。
✔社会的な重要な課題をテーマに取り上げ地味な内容ではあるが、ゴミを減らし資源化していくことの重要性が伝わる。
✔モニュメントもさることながら動画のアイデアは面白い。今のところフィクション、という注釈も意味深く、細部にわたるこだわりが見える。
✔ごみは汚い、不要なものと思うところを、逆にアーティストにより創り出されたモニュメントにより注目されることでごみへの意識が変わると思う。さらに、マスコミが注目するのもわかりますし、地域課題への注目度が高くなる企画で素晴らしいです。
<受賞者コメント>
ごみ問題に関心を持ってもらうために話題となるようなインパクトのあるPR手法を考えました。モニュメントは真庭市出身の現代アート作家「淀川テクニック」に依頼。地域の団体などと協力して市内での移動展示や、瀬戸内国際芸術祭2019との連携など話題づくりも行って、ごみ問題だけではなく、真庭市のPRにも活用しています。今後も「ちょっと変わった」PR手法を考え、ごみ問題を分かりやすく伝えていきたいと思います。
<優秀賞>
◆事業主体:福島県
◆事業名:「ふくしまプライド。」県内発信事業 ふくしまの酒「車座夜会」
(講評)
福島県が県産品の魅力やサービスの良さをPRするために、福島県で生まれ、作られたものの価値の誇りを表現した「ふくしまプライド。」6年連続で、107年の歴史をもつ日本酒の品評会である「全国新酒鑑評会」での金賞受賞数が日本一になるという新記録を達成した「ふくしまの酒」も「ふくしまプライド。」を担う重要なアイテム。その「ふくしまの酒」を車座になって飲み、語り明かすという夜会を、県内7か所で開催し、地域の人にさらに楽しんでもらい、味わってもらうことで、震災から8年経った今も残る風評などを克服し、販路の開拓、拡大につなげていこうという、福島県民のロイヤルティやモチベーションアップを狙った、非常に意義のある事業。
~審査委員コメントからの一部抜粋~
✔福島県の県産品を「ふくしまプライド。」というキーワードで掘り起こし、県のブランドづくりと震災による風評の払拭を図るため、地酒で盛り上げる仕組みづくりを考案されたことが、まさに地方創生事業らしく素晴らしいと思います。
✔6年金賞日本一をPRすることでプライドや地元愛を育てることができる。
✔ふくしまの酒をうまくアピールしていることで福島県の良さ、深い味わいが伝わって来ます。
✔地元の酒蔵企画は非常に勉強になります。
<受賞者コメント>
東日本大震災から8年が経過してもなお、福島県の県産品に対する風評が根強く残っている中、今回の取組が評価され、このような素晴らしい賞をいただき感謝申し上げます。これからも全国新酒鑑評会で6年連続日本一を達成した「ふくしまの酒」を始めとした県産品の魅力や美味しさを力強く発信し、皆様に元気を伝えてまいります。ぜひ福島県の観光地や酒蔵に直接「来て」いただき、美味しい酒や料理を味わっていただければ幸いです。
◆事業主体:群馬県
◆事業名:子育て情報冊子「しあわせぐんま」
(講評)
移住定住促進のためのツールは多くの自治体で作成されていますが、上越新幹線と北陸新幹線の結節点であり、かつ東京までのアクセスの利便性などの特徴を持つ群馬県ならではの、きめ細かいコンテンツで構成されている点が高評価につながりました。生活サポートという分野はお母さん向けになりがちですが「しあわせぐんま」では、お父さんの働き方にフォーカスした特集などもあり、読み手を意識した構成も非常に参考になる事例だと思います。
~審査委員コメントからの一部抜粋~
✔60ページ超のボリューム。子育て、教育、医療、観光までインタビューも豊富で、群馬県の魅力が伝わる。
✔中でも「お父さんの仕事」をクローズアップしている点は、移住を検討するお父さんの背中を押してくれるものと期待されます。
✔総合ガイドブックとして移住定住者を取材すると同時に地域情報を提供し、わかりやすい情報誌になっています。
✔赤一色の表紙は存在感を放ち、A5サイズは母親のカバン等にも入れやすく工夫が見られる。
✔しあわせぐんまというネーミングも良いと思いました。
<受賞者コメント>
このような賞をいただき、大変光栄です。「しあわせぐんま」は、群馬の「子育て」に関する特長や自慢できることをギュッと一冊にまとめたPR冊子として、東京・銀座の群馬のアンテナショップ「ぐんまちゃん家」などで無料配布しています。これからも、群馬の恵まれた子育て環境を広く県外に発信し、「群馬で家族を増やしたくなる」人を増やしてまいります。
以上
*下記の授与式関連の写真データがご入用の際には事務局宛にご連絡下さい。
写真データをお送りいたします
[以下、敬称略]
<最優秀賞>
北海道恵庭市
左から
恵庭市経済部長 佐藤秀行
恵庭市経済部商工労働課主査 吉成祐輔
株式会社インサイト グローバルコミュニケーション部 宣鳴慶
鳥取県
鳥取県商工労働部兼農林水産部市場開拓局局長 梅田雅彦
岡山県真庭市
左から
真庭市生活環境部環境課課長 頭山龍一
真庭市長 太田昇
真庭市生活環境部環境課主幹 藤田浩史
真庭市生活環境部環境課主査 柗尾高行
<優秀賞>
福島県
左から
福島県観光交流局県産品振興戦略課課長 加藤泰広
福島県観光交流局県産品振興戦略課副主査 小椋貴博
群馬県
左から
群馬県こども未来部こども政策課嘱託員 諸田博子
群馬県こども未来部こども政策課主任 齋藤一央
前群馬県こども未来部こども政策課副主幹 近藤めぐみ
群馬県こども未来部こども政策課主事 藤野恵美
以上
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企業情報
企業名 | 一般社団法人 日本地域広告会社協会 |
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代表者名 | 後藤 一俊 |
業種 | 広告・デザイン |
コラム
一般社団法人 日本地域広告会社協会の
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一般社団法人 日本地域広告会社協会の
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