Creative by Yokohama Design Project が起動します

　日本の最先端のものづくりの集積地である横浜・神奈川。そこは同じくヒット商品を導くプロダクトデザイナーにとってもセンター地域であります。しかし、日々の企業・研究活動の中で、才能を活かせるものづくりのデザインの機会が無いのも実情。一方で、中小企業にとっても独自のものづくり力がありながらも、それをかたちに出来る「デザイン」力が乏しい現状にあり、中小企業と先駆的なデザイナーが結びつくことでクリエイティブ産業が金融業に次ぐ第2位の産業になっているようなロンドン、そしてシリコンバレーのようなイノベーションをもたらしていない大きな原因となっております。

　この相互のコラボレーションを促進するため、“Creative by Yokohamaプロジェクト”が起動しました。クラブシーンからコンサートホールまでプロの支持を集める音響メーカー、株式会社タグチ（横浜市戸塚区 http://www.taguchi-mk.com/）を中心に、デザインやメディア芸術と先端技術によるイノベーションを支援するNPOクリエイティブクラスター(http://creativecluster.jp/)の提唱によって生まれたものづくりとクリエイティブの連携窓口「Ｙイノベーションセンター」のコーディネートによって動き始めたこのプロジェクト。

　ラグジュアリビジネス向け超小型ＰＣ端末など、今までIT分野を中心にデザインによるカッティングエッジなプロダクトの提案を気鋭のデザイナーをフィーチャーしたワークショップ形式で続けてきたＹイノベーションの実績をもとに今回、現在のライフスタイルにあった音をテーマとしたプロダクトとマーケットの開発を展開しております。

　横浜市の創造都市横浜推進事業認定のもと展開する、2008年3月までの第１フェイズでは、ノートPCや携帯プレーヤーを対象にした高級デザインオーディオの販売に向けたデザイン開発と、音を音響としてだけではなく振動で伝える高品質スピーカーユニットを用いたオープンにデザイナーが参加できる開発ワークショップを展開しています。
　既に2月16日に開催された第1回ワークショップでは、既に痛み治療や末期療養の現場において、苦しさの緩和と癒しを与えてくれるという主観評価が積み重なっている振動ユニットを囲み、寝具に留まらない癒しを必要とする現代における様々なプロダクトの企画が様々なバックグラウンドを持つ若手デザイナーたちより湧き上がっておりました。

　今後、ワークショップの積み重ねと検討会、結果プロダクトの発表展示会を3月末までに予定しております。
グローバルなプロダクト競争の中において、欧米のようなユニークなデザインチャンスをもたらす本プロジェクトに対し、是非とも御注目ならびに取材の程、宜しく御願いします。

※ 写真　2007年ワークショップ成果「Supper」Audio for PC & Potable Audio　デザイン＝倉本仁

◇ 実施内容

● ワーキングデザイン発表展　3月23日（日）から26日（水） 入場無料
Made by Yokohama から商品化されるデザインオーディオの展示、今回のワークショップから生まれた振動音響による癒し家電、ワークショップ参加作家の作品の体験展示が実施されます。
● ワークショップ
Ａ：2月16日（土曜日）13:00-18:00（終了） Ｂ：2月23日（土曜日）13:00-18:00
振動ユニットによる用いることのデザインの可能性とかたちとしてのデザインを協議します
● 提案デザイン評価会　3月1日（土曜日） 14:00-18:00

◇ 主催　Creative by Yokohama プロジェクト（株式会社タグチ、株式会社田口製作所、リードサウンド株式会社、有限会社クールステーツ・コミュニケーションズ研究所）
◇ 運営 Y INNOVATION CENTRE （クリエイティブクラスター）

◇ 会場　ヨコハマ創造拠点ZAIM　横浜市中区日本大通34 会場URL= http://za-im.jp/
京浜東北線・横浜地下鉄「関内」駅徒歩5分：みなとみらい線（東横線）「日本大通り」駅徒歩3分
● ワーキングデザイン発表展は ZAIM別館 4F ４０１号室

◇ 本件の取材・問い合わせ先
Creative by Yokohama 事務局（Yイノベーションセンター）
担当：岡田
電子メール yokohama@creativecluster.jp
電話 050-2404-3359
URL: http://innovation.creativecluster.jp/
◇ ワークショップ時の記録写真などを取り揃えております