自分はどちらが適している?MBA留学受験における入学適性テストGMAT(R)/GRE(R)のテスト比較と適性についてのチェックポイントをまとめました
海外トップ大学・大学院留学準備指導校として国内屈指の合格実績・テスト対策教材開発・教授指導ノウハウを誇る株式会社アゴス・ジャパン(代表取締役:横山 匡、本社:東京都渋谷区)は、MBA留学受験の入学適性テストにおいて、近年GRE(R)で出願する受験者の増加を受け、GMAT(R)とGRE(R)のテスト比較と適性についてのチェックポイントをまとめました。
GMAT(R)/GRE(R)テスト比較と適性について
~自分はどちらが適している?チェックポイント~
MBA受験において近年GRE(R)で出願する受験者は増加しています。例えば、UNC (Kenan-Flagler)では2015年の出願では16%であったGRE(R)受験者が2019年では48%と伸びています(※)そして、Harvard Business schoolの2019年入学者の約20%、U.Michiganにおいても24%がGRE(R)で受験をして入学しています。このように、GMAT(R)/GRE(R)どちらのテストが自分に向いているかを選択できるようになっている今、どちらのテストで受験したほうが良いかという質問が増えてきました。
日本人受験生にとって、GRE(R)試験は取り組みやすいのでしょうか?ここでは、以下の4つの項目について、整理します。
※ U.S. News & World Report and P&Q Get the data Created with Datawrapperより
https://www.usnews.com/best-graduate-schools/top-business-schools/mba-rankings?name=brigham
https://www.datawrapper.de/_/xaBcE/
1.GMAT(R)/GRE(R)のテスト比較(形式)
2.GMAT(R)/GRE(R)のテスト比較(内容)
3.テストの学習法について
4.目標スコア設定の考え方
1.GMAT(R)/GRE(R)のテスト比較(形式)
2.GMAT(R)/GRE(R)のテスト比較(内容)
3.テストの学習法について
■Verbalセクション
GRE(R) は難易度の高い単語の出題傾向 GMAT(R) は独特の文法の理解が必要
GRE(R) Verbalは基本的には、単語力、読解力に基づいた英語試験です。一方、GMAT(R)は、単語力、読解力の試験に加えて、文法力、論理的思考能力が加味されます。つまり、GMAT(R)とGRE(R)で決定的に違うのは、GRE(R)は難易度の高い単語と読解問題の多さ、GMAT(R)は特有の思考や解法理解です。以下その解説の詳細を記します。
語彙/単語暗記の視点:
一言で言えば、まったく未知の英単語を暗記することが不得意であれば、GRE(R)よりGMAT(R)のほうが適しています。地道にコツコツと単語力や読解演習を行うことが得意な人はGRE(R)に適しています。
ただ、暗記力があっても、GRE(R)の穴埋め問題は、単語の定義や使い方含め、単に1つの意味を暗記しているだけでは、正確に回答できないケースもありえます。例えば、日本語⇔英語ではなく、英語⇔英語の暗記でないと解釈のずれがでてきます。
文法力の視点:
GMAT(R)では、基本英語力を身に着けたうえで、GMAT(R)文法と呼ばれるStandard Written Englishのルールを身につけることが必要となります。この習得には相当な時間を要します。しかし、英語文法を学ぶことに慣れているならば、効率よく学ぶことができます。この点から、文法嫌いな人にとっては、GRE(R)のほうが適しているかもしれません。
読解力の視点:
GRE(R)では、1つのパッセージに出題される設問数は1つや2つというように、GMAT(R)に比べると少なく、その代わりに新しいパッセージを次々と読み設問に回答することが必要です。この読解問題の多さに加え、GMAT(R) readingよりもやや難解な学術分野の読解を続ける集中力が大切です。この点から、学術分野を研究実績のある方はGRE(R)にアドバンテージがあると言えます。なぜならGRE(R)のReadingを読みこなす英文読解力は簡単にはつかないからです。その意味では、GRE(R) Readingで高得点をとるには、地道が読解演習を繰り返すことが必要ですので、読解力に自信のない方はGMAT(R)のほうが、GRE(R)と比較すると取り組みやすいかもしれません。(GMAT(R) readingがやさしいということではありません。比較の問題です)
■Mathセクション
GMAT(R)とGRE(R)の数学の内容比較は上記チャートに記載した通りです。
GMAT(R)数学が難しいので、GRE(R)受験を考える方、数学が不得意と思う方は、学校数学の基礎が足りない段階では、どちらでも同じように苦戦します。まずは、一定の学校数学の基礎固めを図ることが重要です。
数学の基礎固めはGRE(R)もGMAT(R)でも相当な時間を要します。さらに、GMAT(R)数学は基礎固め+α(特有の問題形式に独特の論点)がある部分、より長い学習時間を要するという意味においては、総合的にGRE(R)のほうが、対策にかかる時間数は少ないという意味いおいては、取り組みやすいといえるでしょう。しかし、安易にGRE(R)のほうが数学が易しいという見方は捨てた方がよさそうです。
4.GMAT(R)/GRE(R)の目標スコア設定の考え方 -Verbalセクションの目標スコアと学習時間-
Michigan MBA class of 2021 でいえば、合格者のGRE(R) MId-80 rangeとして、GRE(R) Quant Middle 80%が154-165、Verbal Middle 80%が153-167です。一方、GMAT(R)ではGMAT(R) Total ScoreのMiddle 80% rangeが680-760(Verbal Mathの内訳は非公開)です。
それぞれの目標スコアをイメージしやすくするために、GMAT(R)/GRE(R)のスコアの簡単な換算表を記しました。(下記資料①)
ここでは多くの日本人受験生から質問の多いGRE(R) Verbalセクション攻略にかかる時間の違いを述べます。
■Verbal160以上を狙う場合
Verbal160以上のスコアを英語が母国語ではない日本人が、短い期間で(3~4か月)スコアを取得するのは一般的には相当に難しいといえます。比較した場合、GMAT(R) Verbalの換算で39 のほうが、一般的には3-4ヶ月で到達はしやすいでしょう。(一般的にとしたのは、本来英語読解力の高い方は、GRE(R)にて短期間で目標達成しやすい場合もあるからです。)
■Verbal 150程度を狙う場合
一方、150程度のスコアを目指す場合には、上記のGMAT(R)に必要な学習法の中に苦手な部分がある方(SCなど文法が好きではないという方)は、GRE(R)のほうがスコアメイクしやすいかもしれません。
以上、様々な観点でGMAT(R)/GRE(R)を比較しました。
自分に適した試験を選ぶためには、現状の英語力、試験への適性、目標スコアなど様々な要素を加味する必要があります。ぜひアゴス・ジャパンの留学アドバイザー、GMAT(R)/GRE(R)講師、出願戦略コンサルタントまでお問い合わせください。
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https://www.agos.co.jp/information/soudan.html
資料①:
GMAT(R) -GRE(R) スコア換算表 by ETS
・GRE(R)とは
GRE(R)(Graduate Record Examination)TESTは大学卒の英語を話すネイティブ向けに作られた適性や学力を測るテストです。アメリカの大学院を受ける方は、多くの場合、出願書類と一緒に GRE(R)のスコアを提出する必要があります。GeneralテストとSubjectテストがあり、専攻する分野によってはSubjectテストの受験も要求されます。
・GMAT(R)とは
GMAT(R)(Graduate Management Admission Test)は、ビジネススクール(経営大学院/MBA)への入学希望者を対象に行われる入学適性テストです。ビジネススクール入学後に、授業についていけるだけの能力があるかどうかが、このテストによって測られることになります。Verbal(英語)、Math(数学)、AWA(ライティング)、Integrated Reasoning(総合推理)の4セクションからなります。
・ETS
Educational Testing Serviceの略。1947年に設立され、米国ニュージャージー州プリンストンに拠点を置き、TOEIC ProgramやTOEFL、SAT(全米大学入学共通試験)、GRE(大学院入学共通試験)を含む約200のテストプログラムを開発している世界最大の非営利テスト開発機関。
GRE(R)は、Educational Testing Service(ETS)の登録商標です。
GMAT(R)は、Graduate Management Admission Council(GMAC)の登録商標です。
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