不揮発性メモリの市場規模、2025年に836億米ドル到達予測 高速・低消費電力・高拡張性へのニーズが開発を後押し
株式会社グローバルインフォメーションは、市場調査レポート「不揮発性メモリーの世界市場 (~2025年):タイプ (フラッシュ (NAND・NOR)・EEPROM・NVSRAM・組込み・EPROM・3D NAND・MRAM/ STTMRAM・FRAM・RERAM/CBRAM・3D XPOINT・NRAM)・ウエハサイズ・エンドユーザー産業・地域別」 (MarketsandMarkets) の販売を1月8日より開始いたしました。
不揮発性メモリの市場規模は、2020年の543億米ドルから2025にはCAGR9.0%で成長し836億米ドルに達すると予測されています。より高速なアクセスと低消費電力のメモリデバイスに対する需要の高まりが、不揮発性メモリ市場全体を牽引すると予想されています。高速・低消費電力・高拡張性のメモリデバイスへのニーズの高まりは、新しい不揮発性メモリの開発を後押しすると予想されています。
COVID-19 世界の不揮発性メモリ市場への影響
COVID-19パンデミックは、世界中の企業活動を混乱させました。世界的に課されたロックダウンにより、家電および企業部門では生産量が大幅に減少し、製造業、BFSI、小売業に大きな影響が出ています。ロックダウン中は、ほぼすべての工場が停止したため、製造企業に深刻な影響を与えました。また、パンデミックの影響で労働力が不足しているため、多くの基幹商品製造業も生産を継続することができません。COVID-19の影響により不揮発性メモリ市場にも若干の落ち込みが見られます。
3D NANDなどの新興メモリ市場は最速のCAGRで成長
3D NANDフラッシュ技術は、不揮発性メモリ市場で成長している技術の一つです。NANDフラッシュメーカーは、ストレージ密度の向上とコスト削減のために小型化を採用しているため、NANDフラッシュ技術市場は飽和状態に達しつつあります。現在、フラッシュメモリベンダーは、NANDフラッシュセルを重ねることでチップ密度を高めることを重視しています。このアプローチは、製造コストを削減し、フラッシュメモリの性能を向上させる可能性が高いと期待されています。
3D NANDフラッシュメモリは、新しいフラッシュセル設計を採用し、1つのチップ内に数十層のシリコン層を垂直に積み重ねています。これにより、3D NANDフラッシュメモリは、平面型NANDフラッシュメモリよりもはるかに無理のない製造プロセス技術を使用して、ストレージ密度を高めることができます。
2025年までに不揮発性メモリ市場で最大のシェアを占める家電製品
家電製品は、不揮発性メモリの最大のアプリケーション分野の一つです。製品コストを抑えつつ、高い処理能力とメモリ密度へのニーズの高まりにより、家電製品に求められる性能は増加の一途をたどっています。これらのメモリは、AI、IoT、ビッグデータ分析などの先端技術を搭載した家電製品の要求を満たす能力を持っており、膨大な量のデータを保存することができます。高ストレージ密度化と低消費電力化のニーズの高まりにより、携帯電話、ノートパソコン、タブレット、デジタルカメラ、ゲーム機などの携帯型家電機器では、フラッシュメモリの需要が高まっています。しかし、3D NANDメモリは、高記憶密度で小型化された製品を提供しています。
北米地域が最大シェアを占める
北米は世界最大のメモリチップの生産国の一つであり、すべての不揮発性メモリメーカーの主要な拠点となっています。北米はアジア太平洋地域に次ぐ世界第2位のメモリ消費国でもあります。業界を超えた先端技術の開発と採用のための巨額の資金援助を受けた研究開発支援が、この消費の大きな理由の一つです。この分野のメモリ一体型製品には、スマートフォン、タブレット、ゲーム機、デジタルスチルカメラ、パーソナルナビゲーション機器、MP3プレーヤーなどがあります。北米は家電、特にスマートフォンの主要な中心地であり、これは、新興の不揮発性メモリの需要がこの地域で非常に大きいことに起因しています。
【 当レポートの詳細目次 】
https://www.gii.co.jp/report/mama967905-non-volatile-memory-market-by-type-flash-nand-nor.html
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代表者名 | 樋口 荘祐 |
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