医薬品添加剤の市場規模、2023年には76億7000万米ドルに到達予想 安全性や品質に関する懸念が市場の成長を制限
株式会社グローバルインフォメーションは、市場調査レポート「医薬品添加剤の世界市場 (2020-2030年) :COVID-19による成長と変化」 (The Business Research Company) の販売を1月13日より開始いたしました。
医薬品添加剤市場は、添加剤の売上とそれに関連するサービスで構成されています。添加材とは、医薬品の有効成分(API)ではなく、安全性が評価され、ドラッグデリバリーシステムに意図的に添加された物質のことです。添加材の主な役割は、保護、支援、安定性の向上、バイオアベイラビリティー(生物学的利用能)の向上、患者の受容性の向上、有効性の補助などです。
医薬品添加剤の市場規模は、予測期間中CAGRマイナス4.62%で推移し、2019年の64億1000万米ドルから2020年には61億2000万米ドルに縮小すると予想されています。これは、COVID-19の発生により、ソーシャルディスタンスの確保、遠隔地での作業、産業やその他の商業活動の閉鎖など封じ込め措置が実施され、運営上の課題が生じていることに起因しています。その後、市場はCAGR7.84%で回復し、2023年には76億7000万米ドルに達すると予想されています。
ジェネリック医薬品の販売が世界的に急増していることが、医薬品添加剤市場の成長に貢献しています。ジェネリック医薬品とは、市販されている先発医薬品の代替品であり、剤形、安全性、強度、投与経路、品質などが同じです。インドブランド・エクイティ財団(IBEF)によると、インドはジェネリック医薬品の最大の供給国であり、世界のジェネリック医薬品輸出の20%を占めています。インドの製薬会社は、2017年に米国で300件のジェネリック医薬品の承認を受けました。ジェネリック医薬品の需要の急増が医薬品添加剤市場を牽引しています。
安全性と品質に関する懸念は、医薬品添加剤市場の成長を制限すると予想されています。医薬ジャーナルによると、添加剤入りの医薬品を使用した場合、小児には一定の合併症があるとされています。例えば、医薬品に使用されている着色剤は、子供の過敏反応や多動性行動につながる可能性があるといいます。また、エタノールも経口液体製剤に広く使用されている溶媒です。エタノール混合製剤を小児に使用すると、過剰摂取時に急性中毒を起こしたり、長期使用により慢性毒性を引き起こす可能性があります。安全性や品質に関する懸念は、医薬品添加剤市場の成長を制限することが予想されます。
医薬品添加剤市場は、機能別(充填剤・希釈剤、懸濁・粘性剤、コーティング剤、結合剤、香料・甘味料、崩壊剤、着色剤、潤滑剤・滑剤、その他)、種類別(剤型別:経口剤、外用剤、親和剤)に分類されます。
【 当レポートの詳細目次 】
https://www.gii.co.jp/report/tbrc974568-pharmaceutical-excipients-global-market-report.html
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