がん治療用モノクローナル抗体市場、先端技術開発の高コストが市場成長を抑制
株式会社グローバルインフォメーションは、市場調査レポート「がん治療用モノクローナル抗体の世界市場(2020年~2030年):Covid-19による成長と変化」 (The Business Research Company) の販売を1月21日より開始いたしました。
がん治療用モノクローナル抗体市場は、事業体(団体、個人事業者、パートナーシップ)による、抗体の売上および関連サービスで構成されています。モノクローナル抗体は、がん細胞の表面にあるタンパク質と結合して免疫反応を活性化するため、がん細胞に対して特異性の高い分子です。市場は、がん治療用モノクローナル抗体企業の売上で構成されています。
がん治療用モノクローナル抗体市場は、2019年の483億6000万米ドルからCAGRマイナス6.13%で縮小し、2020年には454億.米ドルに減少すると予想されています。これは、COVID-19のアウトブレイクにより、ソーシャルディスタンスの確保、遠隔地での作業、産業やその他の商業活動の閉鎖など封じ込め措置が実施され、運営上の課題が発生したことに起因します。その後、市場はCAGR10.44%で回復し、2023年には611億5000万米ドルに達すると予想されています。
2019年のがん治療用モノクローナル抗体市場は、北米地域が最大でした。予測期間中、アジア太平洋地域が最速で急成長すると予想されています。
がん症例数の増加は、がん治療用モノクローナル抗体市場の成長を牽引すると考えられます。米国がん協会によると、2019年の米国での新規症例数は170万人、がん死亡者数は60万人となっています。世界で最も多いがんは肺がん、前立腺がん、大腸がん、乳がんの4つで、新規がん症例の43%を占めています。がん罹患率の上昇は、がん治療用モノクローナル抗体市場の需要を押し上げると予想されています。
高度な技術を用いたモノクローナル抗体の開発には、複雑な製造プロセス、高価な生物学・化学的材料、臨床試験、安全性・有効性・品質試験が必要とされ、高額なコストが市場の大きな抑制要因となっています。複数のジスルフィド結合や翻訳後修飾(タンパク質の生合成後にタンパク質へ付加されるさまざまな修飾)を含むモノクローナル抗体の大規模生産には高度な装置が必要であり、その装置は高額です。臨床的な有効性は、通常、モノクローナル抗体を大量に注入することで達成されるため、治療のたびに大量に生産する必要があり、コストが高くなります。The American Journal of Managed Careによると、腫瘍内科や血液内科で使用されるモノクローナル抗体治療薬の年間価格は、他の疾患状態で使用される治療薬に比べて約10万米ドル高いとされています。このように、これらの先端技術を使用する際の開発コストの高さが市場の成長を抑制することになります。
がん治療用モノクローナル抗体市場は、モノクローナル抗体療法別(ベバシズマブ/アバスチン、リツキシマブ/リツキサン、トラスツズマブ/ハーセプチン、セツキシマブ/アービタックス、パニツムマブ/ベクティビックス、その他)、用途別(乳がん、血液がん、肝臓がん、脳腫瘍、大腸がん、その他)に、分類されています。
【 当レポートの詳細目次 】
https://www.gii.co.jp/report/tbrc974815-cancer-monoclonal-antibodies-global-market-report.html
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