乾癬性関節炎治療薬:2023年には98億7000万米ドルに到達予想 乾癬から関節炎への発症率は30%
株式会社グローバルインフォメーションは、市場調査レポート「乾癬性関節炎治療薬の世界市場の分析 (2020年~2030年):新型コロナウイルス感染症 (COVID-19) による成長と変化」 (The Business Research Company) の販売を2月12日より開始いたしました。
乾癬性関節炎治療薬市場は、事業体による、乾癬性関節炎治療薬の売上で構成されています。乾癬性関節炎は、乾癬に伴う慢性炎症性関節疾患で、その症状は人によって異なります。
乾癬性関節炎治療薬の市場規模は、2019年の74億7000万米ドルから、CAGRマイナス1.98%で、2020年には73億2000万米ドルに縮小すると予測されています。これは、COVID-19の発生により、ソーシャルディスタンスの確保、リモートワーク、産業やその他の商業活動の閉鎖など封じ込め措置が実施され、運営上の課題が生じたことに起因しています。市場はその後CAGR10.45%で回復し、2023年には98億7000万米ドルに達すると予想されています。
乾癬・乾癬性関節炎の有病率の上昇が乾癬性関節炎治療市場の成長を後押ししています。乾癬(Pso)と乾癬性関節炎(PsA)は、健康と生活の質を著しく損なう炎症性疾患です。乾癬は、乾癬性関節炎(PsA)として知られる炎症性関節炎と関連しており、乾癬患者の発症率は30%となっています。全米乾癬財団によると、800万人以上の米国人が乾癬を患っています。乾癬と乾癬性関節炎の有病率の増加が市場の成長を後押ししています。
乾癬性関節炎の治療のためのヤヌスキナーゼ(JAK)阻害剤などの新規薬剤の開発が市場を形成しています。ヤヌスキナーゼ(JAK)阻害剤は、乾癬性関節炎患者の新規治療薬として台頭してきた低分子の経口投与薬です。自己免疫疾患の治療薬として承認されているJAK阻害剤は、トファシチニブ、バリシチニブ、ウパダシチニブの3種類があります。このうち、Xeljanz(トファシチニブ)とXeljanz(トファシチニブ)XRは、食品医薬品局(FDA)と欧州医薬品庁(EMA)に承認された初めてのヤヌスキナーゼ(JAK)阻害剤です。本剤は、メトトレキサートや他の疾患修飾性抗リウマチ薬(DMARDs)に対して十分な効果が得られなかったケースや、不耐性だった活動性乾癬性関節炎(PsA)の成人患者の治療に使用されます。2020年6月には、米国の大手製薬会社AbbVie社が、JAK阻害剤であるupadacitinib(RINVOQ)の承認を米国食品医薬品局(FDA)と欧州医薬品庁(EMA)に申請したことを発表しています。
乾癬性関節炎治療市場は、薬効分類別(非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)、疾患修飾性抗リウマチ薬(DMARDs)、生物学的製剤、その他)、投与経路別(経口、非経口、外用)、流通経路別(病院薬局、小売薬局、オンライン薬局)に、分類されます。
【 当レポートの詳細目次 】
https://www.gii.co.jp/report/tbrc974817-psoriatic-arthritis-treatment-global-market-report.html
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