マイクロRNAの市場規模、2021年から2028年にCAGR19.8%で拡大見込み
株式会社グローバルインフォメーションは、市場調査レポート「マイクロRNA(miRNA)の世界市場:製品別、サービス別、アプリケーション別(癌、神経疾患、感染症)、最終用途別、地域別の市場規模、シェアおよび動向分析、セグメント別予測(2021年~2028年)」 (Grand View Research, Inc.) の販売を4月19日より開始いたしました。
マイクロRNAの市場規模は、2020年には8億5,460万米ドルとなり、2021年から2028年にかけて年平均成長率(CAGR)19.8%で拡大すると予測されています。市場の成長に貢献している主な傾向としては、疾患関連の分析用途にマイクロRNA(miRNA)ツールが登場していること、miRNAターゲットの予測と同定が大きな注目を集めていること、大半のmiRNAツールが広く採用され続けていることなどが挙げられます。さらに、miRNAは、将来の医薬品開発のために商用化段階に入っている最も重要なバイオ医薬品候補の一つです。
バイオ医薬品企業は、新薬として機能する新たな治療分子の探索にますます積極的に取り組んでおり、これがマイクロRNAの市場をさらに押し上げています。抗miR化合物やmiRNAの特異的な阻害剤など、臨床試験中のmiRNAベースの候補がいくつかあり、これらは潜在的な治療法として機能します。したがって、RNA治療薬は、収益性の高い医薬品の開発につながるトレンドの投資分野と考えられています。
バイオマーカーとしてのマイクロRNAの採用が増加していることが、市場を牽引しています。miRNAバイオマーカーは、従来の方法と比較して高い再現性と堅牢性を示すことから、ゲノムワイドな研究やデータ駆動型の方法論において特に注目されています。そのため、バイオマーカー開発の有望な候補として期待されています。さらに、リキッドバイオプシーへの関心の高まりにより、バイオマーカーの発見・開発におけるmiRNAの重要性が高まっています。
予後、診断、治療におけるmiRNAバイオマーカーの可能性を探る研究活動が急激に増加していることも、近い将来の市場拡大につながると予想されます。例えば、2020年1月には、次世代シーケンサーを用いて、末梢血中のmiRNAが双極II型障害(BD-II)を診断するためのバイオマーカーとなる可能性が検討されています。
加えて、miRNA検出の感度と選択性を向上させる技術革新が、マイクロRNAの市場成長にさらに貢献しています。新たに開発されたmiRNA検出法には、ナノ粒子を用いた増幅法、RCAを用いた方法、DSNを用いた方法、LAMPを用いた方法、酵素を用いない増幅法などがあります。同様に、2020年1月、研究者はmiRNAを特異的かつ定量的にデジタル測定するためのプログラムベースの等温増幅法を開発しました。このシステムの利点は、PCRベースのアプローチで行われているように、ターゲットとなる配列を直接複製するのではなく、シグナル増幅プロセスに依存しているため、汚染が低減されることです。
【 当レポートの詳細目次 】
https://www.gii.co.jp/report/grvi999549-microrna-market-size-share-trends-analysis-report.html
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