馬はどのように渡来し、日本社会に浸透したのか?古墳時代から平安時代まで隣接諸分野から多角的に追跡
馬と古代社会 佐々木虔一・川尻秋生・黒済和彦 編
最新の歴史研究をふまえた学術出版
『馬と古代社会』
佐々木虔一・川尻秋生・黒済和彦 編
定価8,800円(本体8,000円+税10%)
馬はどのように渡来し、日本社会に浸透したのか?古墳時代から平安時代まで隣接諸分野から多角的に追跡。
中国からの馬文化の渡来ほか生産・飼育、交通、祭祀、儀式など、古墳時代から平安時代まで、およそ西暦400年から1100年ごろまで700年間の日本の馬文化を徹底検証した本。
日本列島の馬に関するほぼ主要な地域をカバーし、その地域の専門家が最新の知見を紹介します。
歴史関連の学術出版を手掛ける、株式会社八木書店出版部(所在地:東京都千代田区神田小川町3-8、代表取締役:八木乾二)は、最新の研究成果をふまえた、馬の歴史書『馬と古代社会』を、2021年5月25日(火)より販売開始いたしました。
■『馬と古代社会』詳細サイト
https://catalogue.books-yagi.co.jp/books/view/2238
■激減した馬、失われゆく文化
日本国内の馬の飼育、保有頭数は急激に減少しています。私たちの日常生活の中から馬の姿を見る機会がなくなってしまったのです。
日本国内の馬の飼育、保有頭数は明治初期の1879年には約138万頭であったが、百年後の1980~90年頃には、わずかに約2万頭にまで減少しています。このような状況で、馬および馬の文化を遺すために、各地ではて保存・記録する活動が続けられています。
一方で、地中からは過去の人々が馬と密接にかかわっていることを物語る遺物がたくさん出土しています。馬に関係する考古学的な遺物(馬歯・馬骨・牧の遺構・馬具・馬形埴輪・焼印・絵馬・木簡・墨書土器)など発見が増加して、馬を研究するための資料が豊富になっっています。
さらには考古学的遺物の科学的調査・分析技術の急速な進展により、今まで不明であった古代の馬の文化の実態が次第に明らかになってきました。中央アジア・中国・朝鮮諸国の発掘調査例も増加しており、相互に比較することで日本の馬文化の特色も浮かび上がってきています。
本書『馬と古代社会』は、失われゆく馬の馬の文化に着目し、考古学などの最新研究をふまえた書物として刊行いたします。
<3つの特長>
1:馬文化の渡来に迫る
古墳時代、東アジアを経由して日本(倭)に渡来した馬文化。馬は古代社会にどのように受容され広がったのか。中国・朝鮮半島・中央アジアなどの馬文化と比較し、日本国内の古墳などに埋葬される馬具・埴輪、地中から出土する馬の骨など、多彩な資料を分析した最新の研究を紹介します。
2:日本全国を網羅
中国の制度や朝鮮半島のあり方を強く意識しつつ、生駒山麓西側周辺から伊奈谷(長野県)を経て、上野地域を見通す馬の伝播の道、畿内周辺の牧、そして御牧が設置された信濃・上野・甲斐・武蔵地域、さらには北陸・東北、九州南部まで、日本列島の馬に関するほぼ主要な地域をカバー。その地域の専門家が最新の研究成果を伝える。あなたの住むその町も載っているかもしれません。本書を紐解いて、馬から自分のまちの歴史を見てみませんか。
3:馬の一生
馬はどこからやってきて、何を食べ、何歳まで生きたのか。地中から出土する馬の骨などを分析する動物考古学の最新成果により、都城やその周辺の馬の一生(ライフヒストリー)や馬の出生地、そして労働環境までを明らかに。
【株式会社八木書店について】
本社:〒101-0052 東京都千代田区神田小川町3-8
代表者:代表取締役 八木乾二
設立:1934年1月
Tel:03-3291-2969
Fax:03-3291-6300
URL:https://catalogue.books-yagi.co.jp/
事業内容:歴史・文学を中心とした学術書出版
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企業情報
企業名 | 株式会社 八木書店出版部 |
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代表者名 | 八木乾二 |
業種 | 新聞・出版・放送 |
コラム
株式会社 八木書店出版部の
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