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【にじいろの食育スクール開催レポート第2弾】医学博士&保育士による一般向け第2回webセミナーを開催:「お魚」は食べたほうがいいの?

この度、慶應義塾大学SFC研究所 健康情報コンソーシアム (所在地:神奈川県藤沢市 代表:中澤 仁)は、2021年7月4日(水)・7日(土)に20代以上の一般の方々を対象とした、webセミナー(zoom)の第2弾を実施しました。大人と子ども(赤ちゃん)合わせて、30名を超える一般の方々にご参加いただき、参加後アンケートでは、【初級】満足83.3% やや満足16.7%、【中級】満足66.7% やや満足16.7%と回答したセミナーとなりました。 にじいろの食育スクールは、今後も継続して、科学的根拠・データを示しながら、正しい情報をわかりやすく・楽しく解説するwebセミナーを開催してまいります。

●レッスン内容

魚を食べない女性が増えている昨今、魚を食べると赤ちゃんにとって何が良いのか、妊娠・授乳期のオメガ3脂肪酸の摂取の大切さについての講演(レッスン)を行いました。またレッスンの最後には、保育士さんから、食育に役立つ「絵本紹介」と、子供にお魚や野菜を食べさせるコツをアドバイスいただきました。

●講師  
押田 恭一  
慶應義塾大学SFC研究所 上席所員、慶應義塾大学SFC研究所 健康情報コンソーシアムメンバー博士(医学)

​日本脂質栄養学会理事、順天堂大学協力研究員

 

●概要  
レッスン2 初級編「​「お魚」は食べたほうがいいの? 最近よく聞く「オメガ3」ってなあに?」  
日時:7月4日(水)20:00〜21:15(食育・初心者向け)

レッスン2 中級編「​「お魚」は食べたほうがいいの? 最近よく聞く「オメガ3」ってなあに?」  
日時:7月7日(土)20:00〜21:15(食育・中級者向け)
費用:無料
会場:Zoom配信

 

(1)なぜ魚を食べるとよいのでしょう?

第2回は、妊娠中や産後のお母さんがオメガ3脂肪酸を摂ることの重要性についてお話ししました。

日本では生まれた時の体重が2,500g未満の低出生体重児の割合が高くなっています。低出生体重児は将来、生活習慣病等の各種疾病にかかるリスクが高くなることが最近分かってきました。

妊娠中のお母さんが主に魚介類に含まれるオメガ3脂肪酸を摂る事で、早産や低出生体重児の出産を減らせる可能性があるかもしれません。ところが近年の食事が欧米化していることなどにより、特に若い女性の魚介類を食べる量がかなり少なくなっています。(下図参照)

   

(2)カラダにいい油と悪い油

脂肪酸の種類は下記の表に示した通りで、オメガ3とオメガ9は摂った方が良く、オメガ6と飽和脂肪酸は減らした方がよいとされています。オメガ3脂肪酸のうち、α-リノレン酸はシソ油や亜麻仁油に多く含まれており、EPAやDHAを多く摂るにはサケ、まぐろ、イワシ、鯖などの魚を食べることをおススメします。缶詰は魚を骨まで食べられますしお値段も安いので良いと思います。オメガ6は肉類はもちろん、植物油にも一部リノール酸が多く含まれている物がありますので注意が必要です。ただ、植物油の中でヒマワリ油や紅花油には、品種改良によりリノール酸の代わりにオレイン酸を多く含む商品もありますのでそれをお料理に使うと良いでしょう。

 

(3)オメガ3を摂ることで女性特有の悩みを解決する効果も期待できます!

多くの女性が悩んでいる月経前症候群についても、オメガ3を摂ることで、うつ状態、不安、注意散漫、腹部膨満の症状を緩和する効果がありそうです。

DHAは脳の発達において重要な成分であり、かつての日本人の母乳には多く含まれていましたが、最近では母乳に含まれるDHAの量が少なくなっていることが明らかになりました。産後のお母さんがDHAを摂ると母乳中のDHAの量が増えることもご紹介しました。

 

お魚の摂取量について気になる方は厚生労働省の資料をご覧ください

https://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/iyaku/syoku-anzen/suigin/dl/100601-1.pdf

 

●レッスン2でご紹介した絵本

・くいしんぼうのクジラ|谷口智則(あかね書房)

参加した幼児が保育士紹介の絵本を視聴する様子

 

●参加者アンケートの結果

セミナーの総合満足度」について、【初級】満足83.3% やや満足16.7%、【中級】満足66.7% やや満足16.7%と回答しました。特に初級は回答者の100%の方にご満足いただける内容のようでした。

「非常に分かりやすかったです。」、「なんとなく体に良いとは聞いていたけれど、どう作用しているのか知らなかったので、勉強になりました。」、「改めて魚を摂取することの大切さがわかりました!」、「根拠となる、論文を非常に噛み砕いでわかりやすく講義してくださったので、頭にすっと入ってきました。」などの感想をいただきました。

今後も、「にじいろの食育セミナー」に参加して、知ってよかったと言っていただけるような日々の健康に役立つ栄養のお話を分かりやすく説明していきますので、どうぞお気軽に参加していただきますようお願いします。

 

●総括

日本では国民の健康のために、生涯を通じた心身の健康を支える食育が推進されています。しかし、食育基本法が施行され、本格的に食育が始まったのは2005年からであり、20代の女性は食育を十分に受けられていません。逆に言えば今からでも栄養学の基礎や科学的根拠に基づいた情報を知っておけば、食事を楽しみつつ病気になる確率も下がるので、今後の人生がHAPPYになるはずです。今後も科学的根拠に基づいた栄養学を、にじいろの食育スクールで一緒に学んでいきましょう。

 

●今後のウェブセミナー :お申し込みはこちらから↓

https://forms.gle/cQdcHHoH1LYUCFFfA

●「にじいろの食育スクール」に関するプレスリリース

https://www.value-press.com/pressrelease/274592

 

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■主催:慶應義塾大学SFC研究所 健康情報コンソーシアム 

              TeamROSE・産後ママSOSプロジェクト

■共催:産科婦人科舘出張 佐藤病院

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企業情報

企業名 慶應義塾大学 SFC 健康情報コンソーシアム
代表者名 中澤仁
業種 教育

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