10月16日「世界食料デー」に、「アフリカの角」地域では1700万人の人々が飢餓に直面
10月16日の「世界食料デー」に、「アフリカの角」地域では1700万人の人々が飢餓に直面しています。
ナイロビ、2008年10月15日)
エチオピアでは、少なくとも640万人の人々が緊急の食糧支援を必要としています。ソマリアでは、人口のほぼ半数が飢餓状態に向かいつつあり、同国は1990年代初頭の飢饉以来、これまでにない食糧危機に直面しています。そしてケニアでは、貧困世帯は収入の80%を食料の購入だけのために使っています。
干ばつ、紛争、食糧価格の高騰が合わさり、「アフリカの角」地域では、1700万人以上の人々が次第に深刻な人道危機状態に陥ってきています。これは、オーストラリアの全人口と同じくらいの人数が飢餓に直面しているということです。穀物価格がピークに達し、前回の収穫時からの蓄えがなくなってしまったとき、これらのアフリカの国々では、最も困難な飢餓状態に向かうことになります。
しかし、世界市場における株価の大幅下落と世界中の指導者がグローバルな規模の景気後退の警告を発する中、食糧危機とそれに苦しむアフリカの1700万人の人々の優先順位は下位に押し下げられてしまっています。
国際協力NGO、CAREの緊急支援ディレクターのJonathan Mitchellは次のように話しています。「これらの国々は、干ばつと食糧価格高騰が重なった脅威にすでにさらされていた。世界的な経済危機がこれに加わり、事態は最悪の状態になりつつある。これ以上悪化しようがないと思われていた状態が、さらに悪化したのだ」。
CAREは、先月、リリースした緊急リポートの中で、今まさに緊急に食糧を必要としている人々の数は、2億2000万人までに急増し、これは2006年のほぼ2倍に当たると警告を発しました。各国政府が財政を緊縮する中、国際社会は災害リスク削減に焦点を当て、食糧生産に投資し、最貧困層が飢餓状態に陥るのを防ぐために長期的なセーフティネットを提供するべきだとCAREは訴えています。
最も深刻な状況にあるエチオピアとケニアの視察から戻ったMitchellは次のように述べています。「私たちは、世界的に不安定な状況の中で生活しており、どのように飢餓の問題に取り組むのか、ロードマップを持っておく必要がある。アフリカの角で飢餓に直面している1700万人の人々には、すでに緩和策では手遅れである。大規模な人道的悲劇に陥るのを防ぐために、今、行動を起こす必要がある」。
60年以上の食糧支援の実績を持つCAREは、現在、この食糧不足を補うべく、ソマリア、エチオピア、ケニア、スーダンにおいて、310万人の人々に食糧と飲料水配布などの緊急支援を行っています。
注)CAREは、1968年からアフリカの角において緊急支援および開発支援プログラムを実施しています。
■過去の食糧問題関連記事
・ジンバブエに迫る食糧危機(2008.10.2)
http://www.careintjp.org/news/newsrelease_081006.html
・エチオピア、食糧価格の高騰がさらなる危機を引き起こす(2008.8.7)http://www.careintjp.org/news/newsrelease_080807.html
・アフガニスタン、食糧と生活の危機(2008.7.10)
http://www.careintjp.org/news/newsrelease_080723.html
・アフリカの角における危機、緊急レベルに(2008.7.2)
http://www.careintjp.org/newsreleasedata/newsrelease_080709.html
・CAREとOxfam、地球規模の飢餓と食糧価格高騰への対応における抜本的改革を要求(2008.4.18)
http://www.careintjp.org/newsreleasedata/newsrelease_080501.html
・雨不足により「アフリカの角」に迫る食糧危機。国際社会の早期行動が鍵(2008.4.17)
http://www.careintjp.org/newsreleasedata/newsrelease_080424.html
・CAREとOxfam、世界飢餓に対する国際的対応見直しのためのフォーラムを開催(2008.4.14)
http://www.careintjp.org/newsreleasedata/newsrelease_080416.html
*******************************************
上記記事の詳細および資料などについてのお問い合わせは以下まで
(財)ケア・インターナショナル ジャパン
マーケティング部広報担当 菅沼 (m.suganuma@careintjp.org)
Tel. 03-5950-1335 Fax. 03-5950-1375
ケア・インターナショナル ジャパンは、
戦後の日本において8年間にわたり、1000万人の人々に
「ケア・パッケージ」を配布した国際協力NGO、
CAREの日本事務局です。
www.careintjp.org
エチオピアでは、少なくとも640万人の人々が緊急の食糧支援を必要としています。ソマリアでは、人口のほぼ半数が飢餓状態に向かいつつあり、同国は1990年代初頭の飢饉以来、これまでにない食糧危機に直面しています。そしてケニアでは、貧困世帯は収入の80%を食料の購入だけのために使っています。
干ばつ、紛争、食糧価格の高騰が合わさり、「アフリカの角」地域では、1700万人以上の人々が次第に深刻な人道危機状態に陥ってきています。これは、オーストラリアの全人口と同じくらいの人数が飢餓に直面しているということです。穀物価格がピークに達し、前回の収穫時からの蓄えがなくなってしまったとき、これらのアフリカの国々では、最も困難な飢餓状態に向かうことになります。
しかし、世界市場における株価の大幅下落と世界中の指導者がグローバルな規模の景気後退の警告を発する中、食糧危機とそれに苦しむアフリカの1700万人の人々の優先順位は下位に押し下げられてしまっています。
国際協力NGO、CAREの緊急支援ディレクターのJonathan Mitchellは次のように話しています。「これらの国々は、干ばつと食糧価格高騰が重なった脅威にすでにさらされていた。世界的な経済危機がこれに加わり、事態は最悪の状態になりつつある。これ以上悪化しようがないと思われていた状態が、さらに悪化したのだ」。
CAREは、先月、リリースした緊急リポートの中で、今まさに緊急に食糧を必要としている人々の数は、2億2000万人までに急増し、これは2006年のほぼ2倍に当たると警告を発しました。各国政府が財政を緊縮する中、国際社会は災害リスク削減に焦点を当て、食糧生産に投資し、最貧困層が飢餓状態に陥るのを防ぐために長期的なセーフティネットを提供するべきだとCAREは訴えています。
最も深刻な状況にあるエチオピアとケニアの視察から戻ったMitchellは次のように述べています。「私たちは、世界的に不安定な状況の中で生活しており、どのように飢餓の問題に取り組むのか、ロードマップを持っておく必要がある。アフリカの角で飢餓に直面している1700万人の人々には、すでに緩和策では手遅れである。大規模な人道的悲劇に陥るのを防ぐために、今、行動を起こす必要がある」。
60年以上の食糧支援の実績を持つCAREは、現在、この食糧不足を補うべく、ソマリア、エチオピア、ケニア、スーダンにおいて、310万人の人々に食糧と飲料水配布などの緊急支援を行っています。
注)CAREは、1968年からアフリカの角において緊急支援および開発支援プログラムを実施しています。
■過去の食糧問題関連記事
・ジンバブエに迫る食糧危機(2008.10.2)
http://www.careintjp.org/news/newsrelease_081006.html
・エチオピア、食糧価格の高騰がさらなる危機を引き起こす(2008.8.7)http://www.careintjp.org/news/newsrelease_080807.html
・アフガニスタン、食糧と生活の危機(2008.7.10)
http://www.careintjp.org/news/newsrelease_080723.html
・アフリカの角における危機、緊急レベルに(2008.7.2)
http://www.careintjp.org/newsreleasedata/newsrelease_080709.html
・CAREとOxfam、地球規模の飢餓と食糧価格高騰への対応における抜本的改革を要求(2008.4.18)
http://www.careintjp.org/newsreleasedata/newsrelease_080501.html
・雨不足により「アフリカの角」に迫る食糧危機。国際社会の早期行動が鍵(2008.4.17)
http://www.careintjp.org/newsreleasedata/newsrelease_080424.html
・CAREとOxfam、世界飢餓に対する国際的対応見直しのためのフォーラムを開催(2008.4.14)
http://www.careintjp.org/newsreleasedata/newsrelease_080416.html
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マーケティング部広報担当 菅沼 (m.suganuma@careintjp.org)
Tel. 03-5950-1335 Fax. 03-5950-1375
ケア・インターナショナル ジャパンは、
戦後の日本において8年間にわたり、1000万人の人々に
「ケア・パッケージ」を配布した国際協力NGO、
CAREの日本事務局です。
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企業情報
企業名 | 財団法人 ケア・インターナショナル ジャパン |
---|---|
代表者名 | 関口 房朗 |
業種 | 未選択 |
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