イーソル、マルチコアシステムの信頼性と品質の確保を支援するシステム保護技術「メモリパーティショニング」を発表
イーソル株式会社は、マルチコアプロセッサを利用するシステムの信頼性と品質の確保を支援する、「メモリパーティショニング」を発表します。車載機器、航空・宇宙機器、コンシューマ機器・OA機器など、Memory Management Unitを利用する信頼性と品質のニーズが高い分野で、特に有効に機能します。
2008年11月7日
報道関係者各位
イーソル株式会社
イーソル、マルチコアシステムの信頼性と品質の確保を支援する
システム保護技術「メモリパーティショニング」を発表
〜車載機器、航空・宇宙機器、ハイエンドのコンシューマ機器、OA機器など、
信頼性と品質のニーズが高い大規模・高機能なシステムに有用〜
イーソル株式会社(本社:東京都中野区、代表取締役社長:澤田勉、以下
イーソル)は、マルチコアプロセッサを利用するシステムの信頼性と品質の
確保を支援する、システム保護技術「メモリパーティショニング」を発表します。
同技術は、イーソル製マルチコアプロセッサ対応リアルタイムOS
「eT-Kernel Multi-Core Edition」のオプション機能
「eT-Kernel Multi-Core Edition Memory Partitioning」として提供されます。
車載機器、航空・宇宙機器、ハイエンドのコンシューマ機器・OA機器など、
Memory Management Unitを利用する信頼性と品質のニーズが高い分野で、
特に有効に機能します。
本日開催中の「Embedded Processor Symposium & Multicore Expo Tokyo
2008」(11月6日〜7日)の講演にて発表と、イーソルブースにて、同技術
のご紹介とデモ展示を行います。また、「Embedded Technology 2008
組込み総合技術展(11月19日〜21日)のイーソルブース(C-39)で、デモ
実演を行います。
組込みシステムの多機能化、高性能化が進む中、単体のシステム自体が
複雑化する一方で、異なるシステムを統合するケースが増えてきました。
マルチコアプロセッサを始めとして、チップ単位のハードウェアの処理能力
が飛躍的に向上し、これまで別システムとして構成されていたシステムを
ひとつのシステムに統合できるようになったことが、こうした傾向の一因です。
このとき、統合する個々のソフトウェアは様々な信頼度を持つので、他のソフト
ウェアが管理するメモリなどの破壊を防ぎ、また他のソフトウェアから破壊される
ことを防止するために、システムレベルで保護する仕組みが必要になって
きました。他方、統合化されたシステム機能の実現のため、個々のソフトウェア
どうしの連携が容易である必要があります。
こうしたニーズを受けて開発されたのが、メモリパーティショニング技術です。
eT-Kernel Multi-Core Editionが提供する独自のスケジューリング方式
「ブレンドスケジューリング」と協調しSMP型ソフトとAMP型ソフトを共存できる
環境で、個々のソフトを「パーティション」として分離することで、他のパーティ
ションからのメモリ破壊を防止します。さらにカーネルを、CPUのカーネル
モード(特権モード)で動作するデバイスドライバやミドルウェアなどのカーネル
アプリケーションから保護します。
これにより、異なる信頼度を持つシステムを安全に統合することができます。
不正なメモリアクセス時には、eT-Kernel Multi-Core Editionの例外マネージャ
機能が捕捉し、ユーザ定義のエラー処理を実行します。
例外マネージャ機能が提供する様々な例外情報を利用して統合的なエラー
処理を実現することができます。さらに、パーティション間の通信用APIや
共有メモリ、パーティション間でデバイスドライバやミドルウェアを共有できる
仕組みを提供しています。ドライバやミドルウェアなどのカーネルアプリケー
ションは既存のものを変更せずにそのまま利用できるように設計されています。
こうした面で、同様にシステムの信頼性と品質の問題を解決できるハイパー
バイザが抱える課題を克服し、組込みシステムに不可欠な、パーティション間
のスムースな連携やソフトウェア資産の再利用を可能にする機能を充実させて
います。デバッグ時には開発環境「eBinder」を使って、メモリパーティショニング
を利用しない場合と同様の手法で、複数のパーティションを統合的にデバッグ
できます。
eT-Kernel Multi-Core EditionとeBinderは、「開発環境」、「リアルタイムOS」、
「ミドルウェア」、そして「プロフェッショナルサービス」から構成される、統合された
ソフトウェアプラットフォーム「eCROS」の一部です。イーソルは、eT-Kernel
Multi-Core EditionおよびeBinderに加えて、各種ミドルウェアと充実した
プロフェッショナルサービスを包括的に提供し、マルチコアプロセッサベースの
ソフトウェア開発を強力に支援します。
▽eT-Kernel Multi-Core Edition詳細:
http://www.esol.co.jp/embedded/et-kernel_multicore-edition.html
▽eT-Kernel Multi-Core Edition Memory Partitioning詳細:
http://www.esol.co.jp/embedded/et-kernel_multicore-edition_mp.html
イーソル株式会社 常務取締役エンベデッドプロダクツ事業部長
上山 伸幸のコメント
「システムが大規模・複雑化するにつれ、「信頼性」や「品質」が重要な
キーワードになってきています。サーバ分野で発達したハイパーバイザに
比べ、メモリパーティショニングには、組込み分野で30年以上実績を重ねて
きたイーソルが持つ組込みに特化したノウハウや技術が詰まっています。
また、シングルコアからマルチコアまで、メモリパーティショニング利用の
有無を問わず、統一した開発手法やスキームをeBinderひとつで提供して
いるため、学習などのコストや時間を削減できます。今後もソフトウェア
プラットフォーム「eCROS」を継続的に発展させ、組込みソフトウェアの信頼性
や品質向上を強力に支援していきます。」
■補足資料
【eT-Kernel Multi-Core Editionについて】
eT-Kernel Multi-Core Editionは、マルチコアプロセッサを使う
組込みシステムのためのリアルタイムOSです。
「Single Processor Mode」と「True SMP Mode」をベースとする4つの
スケジューリングモードを用意しています。
▽「eT-Kernel Multi-Core Edition」詳細:
http://www.esol.co.jp/embedded/et-kernel_multicore-edition.html
【eBinderについて】
eBinderは、T-Kernel、μITRONをコアとするシステム向けの開発スイート
です。リアルタイムOSを使ったシステム開発のためにゼロから設計された
開発ツール・機能群を使うことで、リアルタイムシステム特有の問題を容易に
解決でき、リアルタイムOSを最大限に活用できます。
▽「ebinder.html」詳細:
http://www.esol.co.jp/embedded/ebinder.html
【イーソル株式会社と「eCROS」について】
イーソル株式会社は1975年の創業以来、組込みソフトウェア業界、及び
流通・物流業界で実績を重ねてきました。
イーソルは、「Inside Solution」をブランドスローガンに、ユビキタス社会を
内側から支える技術者集団として、お客様の満足を第一に、開発、販売から
サポートまで一貫したサービス、トータルソリューションを提供します。
エンベデッドプロダクツ事業部は、組込みシステム開発向けに、ソフトウェア
プラットフォーム『eCROS』をご提供しています。開発環境としては、
「eBinder」を用意しています。またミドルウェアには、幅広いラインアップを
揃えています。
2004年1月に米国オレゴン州に子会社 eSOL, Inc. を設立し、北米、
ヨーロッパ、アジア市場向けに製品・サービスの販売活動を広げています。
*eBinder、eParts、PrKERNEL、PrKERNELv4、PrFILE、PrCONNECT、
PictDirectは、イーソル株式会社の登録商標です。
*eT-Kernel、PrHTTPD、PrMAIL、PrSNMP、PrUSB、PrPCCARDは、
イーソル株式会社の商標です。
*TRON は"The Real-time Operating system Nucleus" の略称です。
*ITRON は "Industrial TRON" の略称です。
*μITRON は "Micro Industrial TRON" の略称です。
*TRON, ITRON, T-Engine, T-Kernel はコンピュータの仕様に対する名称
であり、特定の商品ないしは商品群を指すものではありません。
*記載された社名および製品名は各社の商標または登録商標です。
■ 本リリースに関するお問い合わせ先
イーソル株式会社 エンベデッドプロダクツ事業部
マーケティング部 村上
Tel : 03-5302-1360 / Fax : 03-5302-1361
e-mail : ep-inq@esol.co.jp
URL : http://www.esol.co.jp/embedded/
報道関係者各位
イーソル株式会社
イーソル、マルチコアシステムの信頼性と品質の確保を支援する
システム保護技術「メモリパーティショニング」を発表
〜車載機器、航空・宇宙機器、ハイエンドのコンシューマ機器、OA機器など、
信頼性と品質のニーズが高い大規模・高機能なシステムに有用〜
イーソル株式会社(本社:東京都中野区、代表取締役社長:澤田勉、以下
イーソル)は、マルチコアプロセッサを利用するシステムの信頼性と品質の
確保を支援する、システム保護技術「メモリパーティショニング」を発表します。
同技術は、イーソル製マルチコアプロセッサ対応リアルタイムOS
「eT-Kernel Multi-Core Edition」のオプション機能
「eT-Kernel Multi-Core Edition Memory Partitioning」として提供されます。
車載機器、航空・宇宙機器、ハイエンドのコンシューマ機器・OA機器など、
Memory Management Unitを利用する信頼性と品質のニーズが高い分野で、
特に有効に機能します。
本日開催中の「Embedded Processor Symposium & Multicore Expo Tokyo
2008」(11月6日〜7日)の講演にて発表と、イーソルブースにて、同技術
のご紹介とデモ展示を行います。また、「Embedded Technology 2008
組込み総合技術展(11月19日〜21日)のイーソルブース(C-39)で、デモ
実演を行います。
組込みシステムの多機能化、高性能化が進む中、単体のシステム自体が
複雑化する一方で、異なるシステムを統合するケースが増えてきました。
マルチコアプロセッサを始めとして、チップ単位のハードウェアの処理能力
が飛躍的に向上し、これまで別システムとして構成されていたシステムを
ひとつのシステムに統合できるようになったことが、こうした傾向の一因です。
このとき、統合する個々のソフトウェアは様々な信頼度を持つので、他のソフト
ウェアが管理するメモリなどの破壊を防ぎ、また他のソフトウェアから破壊される
ことを防止するために、システムレベルで保護する仕組みが必要になって
きました。他方、統合化されたシステム機能の実現のため、個々のソフトウェア
どうしの連携が容易である必要があります。
こうしたニーズを受けて開発されたのが、メモリパーティショニング技術です。
eT-Kernel Multi-Core Editionが提供する独自のスケジューリング方式
「ブレンドスケジューリング」と協調しSMP型ソフトとAMP型ソフトを共存できる
環境で、個々のソフトを「パーティション」として分離することで、他のパーティ
ションからのメモリ破壊を防止します。さらにカーネルを、CPUのカーネル
モード(特権モード)で動作するデバイスドライバやミドルウェアなどのカーネル
アプリケーションから保護します。
これにより、異なる信頼度を持つシステムを安全に統合することができます。
不正なメモリアクセス時には、eT-Kernel Multi-Core Editionの例外マネージャ
機能が捕捉し、ユーザ定義のエラー処理を実行します。
例外マネージャ機能が提供する様々な例外情報を利用して統合的なエラー
処理を実現することができます。さらに、パーティション間の通信用APIや
共有メモリ、パーティション間でデバイスドライバやミドルウェアを共有できる
仕組みを提供しています。ドライバやミドルウェアなどのカーネルアプリケー
ションは既存のものを変更せずにそのまま利用できるように設計されています。
こうした面で、同様にシステムの信頼性と品質の問題を解決できるハイパー
バイザが抱える課題を克服し、組込みシステムに不可欠な、パーティション間
のスムースな連携やソフトウェア資産の再利用を可能にする機能を充実させて
います。デバッグ時には開発環境「eBinder」を使って、メモリパーティショニング
を利用しない場合と同様の手法で、複数のパーティションを統合的にデバッグ
できます。
eT-Kernel Multi-Core EditionとeBinderは、「開発環境」、「リアルタイムOS」、
「ミドルウェア」、そして「プロフェッショナルサービス」から構成される、統合された
ソフトウェアプラットフォーム「eCROS」の一部です。イーソルは、eT-Kernel
Multi-Core EditionおよびeBinderに加えて、各種ミドルウェアと充実した
プロフェッショナルサービスを包括的に提供し、マルチコアプロセッサベースの
ソフトウェア開発を強力に支援します。
▽eT-Kernel Multi-Core Edition詳細:
http://www.esol.co.jp/embedded/et-kernel_multicore-edition.html
▽eT-Kernel Multi-Core Edition Memory Partitioning詳細:
http://www.esol.co.jp/embedded/et-kernel_multicore-edition_mp.html
イーソル株式会社 常務取締役エンベデッドプロダクツ事業部長
上山 伸幸のコメント
「システムが大規模・複雑化するにつれ、「信頼性」や「品質」が重要な
キーワードになってきています。サーバ分野で発達したハイパーバイザに
比べ、メモリパーティショニングには、組込み分野で30年以上実績を重ねて
きたイーソルが持つ組込みに特化したノウハウや技術が詰まっています。
また、シングルコアからマルチコアまで、メモリパーティショニング利用の
有無を問わず、統一した開発手法やスキームをeBinderひとつで提供して
いるため、学習などのコストや時間を削減できます。今後もソフトウェア
プラットフォーム「eCROS」を継続的に発展させ、組込みソフトウェアの信頼性
や品質向上を強力に支援していきます。」
■補足資料
【eT-Kernel Multi-Core Editionについて】
eT-Kernel Multi-Core Editionは、マルチコアプロセッサを使う
組込みシステムのためのリアルタイムOSです。
「Single Processor Mode」と「True SMP Mode」をベースとする4つの
スケジューリングモードを用意しています。
▽「eT-Kernel Multi-Core Edition」詳細:
http://www.esol.co.jp/embedded/et-kernel_multicore-edition.html
【eBinderについて】
eBinderは、T-Kernel、μITRONをコアとするシステム向けの開発スイート
です。リアルタイムOSを使ったシステム開発のためにゼロから設計された
開発ツール・機能群を使うことで、リアルタイムシステム特有の問題を容易に
解決でき、リアルタイムOSを最大限に活用できます。
▽「ebinder.html」詳細:
http://www.esol.co.jp/embedded/ebinder.html
【イーソル株式会社と「eCROS」について】
イーソル株式会社は1975年の創業以来、組込みソフトウェア業界、及び
流通・物流業界で実績を重ねてきました。
イーソルは、「Inside Solution」をブランドスローガンに、ユビキタス社会を
内側から支える技術者集団として、お客様の満足を第一に、開発、販売から
サポートまで一貫したサービス、トータルソリューションを提供します。
エンベデッドプロダクツ事業部は、組込みシステム開発向けに、ソフトウェア
プラットフォーム『eCROS』をご提供しています。開発環境としては、
「eBinder」を用意しています。またミドルウェアには、幅広いラインアップを
揃えています。
2004年1月に米国オレゴン州に子会社 eSOL, Inc. を設立し、北米、
ヨーロッパ、アジア市場向けに製品・サービスの販売活動を広げています。
*eBinder、eParts、PrKERNEL、PrKERNELv4、PrFILE、PrCONNECT、
PictDirectは、イーソル株式会社の登録商標です。
*eT-Kernel、PrHTTPD、PrMAIL、PrSNMP、PrUSB、PrPCCARDは、
イーソル株式会社の商標です。
*TRON は"The Real-time Operating system Nucleus" の略称です。
*ITRON は "Industrial TRON" の略称です。
*μITRON は "Micro Industrial TRON" の略称です。
*TRON, ITRON, T-Engine, T-Kernel はコンピュータの仕様に対する名称
であり、特定の商品ないしは商品群を指すものではありません。
*記載された社名および製品名は各社の商標または登録商標です。
■ 本リリースに関するお問い合わせ先
イーソル株式会社 エンベデッドプロダクツ事業部
マーケティング部 村上
Tel : 03-5302-1360 / Fax : 03-5302-1361
e-mail : ep-inq@esol.co.jp
URL : http://www.esol.co.jp/embedded/
企業情報
企業名 | イーソル株式会社 |
---|---|
代表者名 | 長谷川 勝敏 |
業種 | コンピュータ・通信機器 |
コラム
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