【脱プラ・SDGs対応】可燃物として廃棄できる「紙製繰出式口紅容器」に直接充填できる進化系登場。リップクリームや軟らかい口紅の製造が可能に
プラスチック化粧品容器メーカーであるプラシーズが、直接充填できる「紙製繰出式口紅容器」の開発に成功しました。前作のオジーブ充填方式の容器に加え、直接充填できる容器が新たにラインナップ。口紅からリップクリームまで、幅広いタイプに対応できる「紙製繰出式口紅容器」へと進化を遂げています。プラシーズでは製造したい口紅に合わせて、最適な充填方法をご提案いたします。
株式会社プラシーズ(本社:東京都台東区、代表取締役:藤田功一 、以下 当社)はプラスチック容器メーカーとして、主に化粧品容器の製造販売をしています。昨今ではSDGsの観点から、環境対応材料(バイオマス・リサイクル・生分解樹脂)を用いた製品に加え、紙製化粧品容器や自然環境に還る素材・廃棄材料を活かしたものづくりを進めています。
当社はプラスチック化粧品容器と紙製化粧品容器の両方を、設計から製造まで一貫して行うことのできる、業界でも非常にユニークな化粧品容器メーカーです。
■プラシーズ公式サイトはこちら:https://pluseeds.co.jp/
直接充填できる「紙製繰出式口紅容器」の開発に成功
2022年1月5日に衝撃のデビューを飾った「紙製繰出式口紅容器」。紙としてまるごと廃棄できる、世界でもあまり類例を見ない繰出式口紅容器です。プレスリリース後、業界紙やさまざまなネットニュースに取り上げていただき、化粧品業界に大きなインパクトを与えました。
あれから1年4ヶ月が経過した今、さらなる進化を遂げて登場ー。充填方法を見直し、前作のオジーブ充填に加えて、直接充填できる「紙製繰出式口紅容器」の試作に成功しました。
現在、容器と内容物の相性を選定するために、各充填メーカーさまにサンプルをお渡しして、実証テストを実施中。製品化に向けてポジティブな結果が届いています。
エコマークを表示できる「紙製繰出式口紅容器」に切り替えることで、『脱プラ』への取り組みをアピールすることができます。さらに、お客さまの廃棄の手間を削減することで、顧客満足度の向上も期待できます。この機会にぜひご検討ください。
・直接充填…溶融した口紅バルクを容器内に直接充填し、冷却固化する方法です。オジーブ充填に比べ、コストを抑えることができます。
・オジーブ充填…口紅容器の先端に樹脂製の型を取り付け、容器裏面の穴から充填する方法です。
充填方法を見直すことで、前作の課題「コスト感」をクリア
前作の「紙製繰出式口紅容器」では、オジーブ充填と呼ばれる方法で充填することを想定していました。このオジーブ充填方式ですが、実は最近あまり用いられない充填方法で、対応しているOEMメーカーさまが少なく、採用にまでいたらないのが現状でした。
また、素朴な風合いの紙は「高級な口紅よりも、ナチュラルなイメージのリップクリームのほうが合うのでは」というお客さまの声も…。とはいえ、リップクリームは低価格なため、売価とのバランスを考えると、紙製容器にかけられるコストに限界があります。
そこで、低価格帯の口紅製品のご依頼にも応えられるように、直接充填できる紙製口紅容器の開発に着手。約1年の年月を費やして試作に成功しました。直接充填することでリップクリームはもちろん、近年主流の軟らかい口紅も折れる心配がなく、幅広いタイプの口紅の製造が可能になったのです。
脱プラ・SDGsに対応した「紙製繰出式口紅容器」とは?
<開発の背景>
昨今、化粧品業界においても、環境対応やSDGsを意識したものづくりが大きな課題となっています。サプライチェーン全体での脱炭素化が求められる中で、老舗化粧品容器メーカーとしてプラシーズだからこそできる、環境に配慮した新しい製品の開発に日々取り組んでいます。
これまでも紙製コンパクトをはじめ、紙製ブラシや紙製ストッパーなど、数多くの製品を送り出してきました。その中でもプラスチックと紙の技術を融合させたハイブリッド式が、今回の紙製口紅容器です。
紙製の口紅容器として今まで市場に出回っていたものは、繰出構造がなく手動で紅を出し入れしなければならない利便性に劣る製品か、外側は紙製だが繰出部がプラスチックや金属で構成され、本来的には「紙製」とは呼べない、廃棄の際も不燃ごみとして廃棄する必要のあるもののみでした。その現状を踏まえ、プラスチック容器と紙製容器の両方を設計から製造まで手がける当社特有の技術を活かし、本当の意味での紙製繰出式口紅容器を作れないかと考え、開発に着手いたしました。
<特長>
◉世界でも珍しい!可燃物として廃棄できる繰出式口紅容器
プラシーズが開発した紙製繰出式口紅容器は繰り出し部分に、紙パウダーを主原料としたマプカを使用しております。これにより製品の表記は「紙」となり、可燃ごみとしての廃棄が可能になりました。
◉バイオマスマークの付加が可能
プラスチック成形品と比較して、プラスチック使用量を大幅に削減しているので、バイオマスマークも付加できます。
【株式会社プラシーズについて】
本社:〒111-0052 東京都台東区柳橋1-2-12 柳橋Mビル2F
代表者:代表取締役 藤田功一
設立:1932年8月1日
資本金:1000万円
Tel:03-6858-3561
Fax:03-6858-3700
事業内容:合成樹脂成形品製造業(プラスチック成形加工)、紙器企画製造
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企業情報
企業名 | 株式会社プラシーズ |
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代表者名 | 藤田功一 |
業種 | その他製造業 |
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