ケミカルリサイクル材料を使用した容器の製品化について
化粧品容器メーカーである株式会社プラシーズ(以下、プラシーズ、注1)のケミカルリサイクル材料を使用した容器が製品化されました。該当容器は、株式会社アルビオン(以下、アルビオン、注2)が展開するメイクブランド「エレガンス コスメティックス」で11月1日よりスタートしたキャンペーン特典の「エレガンス ブリリアント ルージュ ビジュー」に採用されています。
【ケミカルリサイクル材料とは】
使用したケミカルリサイクル材料はケミカルリサイクルPET樹脂のことを指し、回収されたPETボトルを化学的手法により原料まで戻し再利用するので異物・異種材料が除かれバージン樹脂と同等の品質を保ちます。
なかでも今回使用したケミカルリサイクル材料はコポリエステル樹脂(注3)であり、ブロー成形やインジェクション成形など製品化できる幅が広がりました。
【開発から製品までのプロセス】
従来、ケミカルリサイクル材料はグレードの種類が少なく製品へ採用できるものが限られていました。しかしプラシーズでは本案件に限らず、普段より各樹脂メーカーから新規グレード等の情報をヒアリングしているので、今回の製品に適した材料の選定をより早く行うことができました。
また、これまで数多くのお客様指定の材料グレードで成形をこなしているので、グレードに関わらず成形できるノウハウがあります。その為、試作開始から短期間での製品化を可能にしました。
【プラシーズの取り組み】
・調色
→当初、アルビオンからバージン材料(※4)とリサイクル材料の色調差を不安視されていました。そこでプラシーズは着色メーカーに相談し、リサイクル材料を使用してもバージン材料を使用した際と同じ色調の製品が得られるよう調色したマスターバッチ(※5)を用意しました。
事前準備により、製品の色調に関しては要望に沿ったものを生産することができました。
▼色調見本
・コストダウン
→バージンに比べケミカルリサイクル材料はコストアップしますが、製品自体を軽量化することによりコストパフォーマンスを良くしました。
【今後の展開】
ケミカルリサイクル材料を用いた肉厚製品や透明性の高い製品に対応できるよう、色味をより透明に調整しています。透明度を上げることにより製品化の幅も広がります。
今回紹介したケミカルリサイクル材料だけでなく、現在多種多様な環境に配慮した材料が出てきています。要望に応じて成形試作を行いますので、気軽にお問い合わせ下さい。
(注1)株式会社プラシーズ(本社:東京都台東区、代表取締役:藤田功一)
●株式会社プラシーズの公式サイトはこちら:https://pluseeds.co.jp/
(注2)株式会社アルビオン(本社:東京都中央区、代表取締役社長:小林章一)
●株式会社アルビオンの公式サイトはこちら:https://www.albion.co.jp/
(注3) PET樹脂に透明性、耐薬品性、耐衝撃性などの付加価値を付けるために第三成分を含む樹脂のことです。
(注4)新品の素材だけを使用して製造した材料のことです。
(注5)プラスチック材料用の着色剤のことです。
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企業情報
企業名 | 株式会社プラシーズ |
---|---|
代表者名 | 藤田功一 |
業種 | その他製造業 |
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