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【長野高専】車いすバスケットボール日本代表藤澤潔氏講演会・第6回AT情報交換会を開催しました

 長野工業高等専門学校(長野県長野市 校長:江﨑尚和 以下「長野高専」)は、令和6年2月17日(土)に車いすバスケットボール日本代表藤澤潔氏講演会及び第6回AT(Assistive Technology:支援技術)情報交換会を開催しました。

東京パラリンピックまでの軌跡を語る藤澤潔氏

【開催概要】

開催日時:令和6年2月17日(土)

・11:00~12:00 ミニワークショップ

・13:00~14:30 藤澤潔氏による講演会

・15:00~16:00 AT情報交換会

開催場所:対面ならびにZoom オンライン会議システムによる双方向会議

対面形式の会場:長野工業高等専門学校 図書館2階 視聴覚教室

内 容:

1)ミニワークショップ ~BDアダプタ(※1)の製作~

2)藤澤潔氏によるご講演 ~支援機器(AT)に助けられたこと~

3)AT情報交換会

①自己紹介

②本校のこれまでの取り組み成果

・スマホ形VOCA、デコレーションVOCA(音声出力によるコミュニケーション支援機器)

・つなが~る(PCへの外部スイッチ入力システム)

・Cesarine(セザリーヌ:カメラ機能による点字翻訳サービス https://atdlab.jp/cesarine

③本年度ワークショップの実施報告

④意見交換 情報交換等

 

 まず、講演会に先駆け開催されたミニワークショップでは、BDアダプタの製作を行いました。BDアダプタとは、電池で動く装置に取り付けることで、使用者が使い易いスイッチ(ボタン、リモコンなど)を自由にとりつけられるようになる部品です。参加者からは、「ハンダ付が初めてで怖くて緊張したが、先生達が実演するなど丁寧に教えてくれたお陰で、安心して取り組むことができた」「家にあるラジオに取り付けて使ってみたら、ワークショップの時には気付かなかったことも発見できた」と感想が寄せられ、有意義な体験をしていただくことができました。

 次に、本校OBで車いすバスケットボール・パラリンピック日本代表選手藤澤潔氏をお招きし、「支援機器に助けられたこと」をテーマにした講演会が、対面・オンラインのハイブリット形式で行われました。学内外から30名を超える参加がありました。「バスケをやりたい」と思った時にスポーツ用車いすが、「車を運転して自分の意志で移動したい」と思った時に運転補助装置が、自身の「やりたい」思いを可能にしてくれた経験を、藤澤氏のキャリア形成と合わせてお話いただきました。

 最後にAT情報交換会が行われ、本校のこれまでの取り組み成果を、開発した支援機器の実演を交えて紹介しました。参加者から今後の開発の参考になる様々なご意見をいただき、お互いの情報交換の場として大変貴重な時間となりました。

 次年度以降はAT&D Lab.(エーティアンドディラボhttps://atdlab.jp/)として活動を継続していく予定です。今後も地域のニーズに沿った支援機器の開発に取り組んでまいります。

講演会後に参加者と交流する藤澤潔氏
AT情報交換会の様子
ハンダ付をするミニワークショップ参加者

 

GEAR5.0プロジェクト

 GEAR 5.0は、国立高専機構及び国立高専が「Society5.0未来技術人財」育成事業の一環として令和2年度から取り組んでいる事業です。令和5年1月現在、「マテリアル」「介護・医工」「防災・減災・防疫」「農林水産」「エネルギー・環境分野」の5分野が対象となっております。このうち「介護・医工」分野では「持続可能な地域医療・福祉を支えるeAT-HUB(イーエーティ・ハブ)構想(※2)とAT技術者育成による共生社会の実現」をテーマに、熊本高専を中核拠点校、長野高専を拠点校とした事業が令和2年度から行われています。

 

プロジェクトHP https://www.nagano-nct.ac.jp/research/gear5/

GEAR5.0プロジェクト https://www.kosen-k.go.jp/Portals/0/gakumu/Society50_KOSEN_GEAR5.0.pdf

 

※1  BDアダプタ

 電池で動く装置に取り付けることで、使用者が使い易いスイッチ(ボタン、リモコンなど)を自由にとりつけられるようになる部品です。

 

※2 eAT-HUB構想

 支援技術(AT)の対象を心身機能の障害に留めず、障害者を取り巻く環境や社会にも広げることで、共生社会の形成を支援する構想です。GEAR5.0プロジェクトの拠点校を設置し、全国高専のネットワークを通じて本構想の実現を目指します。

 

【長野工業高等専門学校について】

 長野工業高等専門学校は、深く専門の学理、技術を教授し、職業に必要な能力を育成することを目的として、昭和38年(1963年)4月に開校しました。卒業生は9,000名を超え、理工系の早期一貫教育を行う高等教育機関として産業界等から高い評価を得て今日まで発展してきました。また、近年では複数の工学分野を融合させて問題解決する場面も多く、分野横断的に工学を学ぶ必要性が高いため、そのニーズに応えるべく令和4年(2022年)に従来の5学科が「工学科」の1学科に再編されました。

【学校概要】
学校名:独立行政法人国立高等専門学校機構 長野工業高等専門学校
所在地:長野県長野市徳間716
校長名:江﨑尚和
設立:1963年
URL:https://www.nagano-nct.ac.jp/
事業内容:高等専門学校・高等教育機関


 

【本リリースに関する報道お問い合わせ先】

独立行政法人国立高等専門学校機構  長野工業高等専門学校

総務課総務企画係

TEL:026-295-7134 

Email:kenkyu@nagano-nct.ac.jp



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企業情報

企業名 独立行政法人国立高等専門学校機構
代表者名 谷口 功
業種 教育

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