GEAR5.0『分析キャンプ』 開催!
鶴岡高等専門学校(山形県鶴岡市 校長:太田 道也 以下「鶴岡高専」)が参画している「GEAR 5.0(未来技術の社会実装教育の高度化)」。その活動のひとつとして2月27日から2日間にわたり『分析キャンプ』を開催。このプログラムはGEAR5.0【マテリアルユニット】と【防災・減災(エネルギー)ユニット】の連携事業であり、6高専から学生17名、教職員11名が参加しました。
◆GEAR5.0×SHIMADZU 人材育成プログラム(1日目)
1日目はShimadzu Tokyo Innovation Plaza(島津製作所・殿町事業所)に於いて「GEAR5.0×SHIMADZU人材育成プログラム」を実施。最初に、島津製作所による事業紹介や分析機器の講演が行われました。
その後、昼食休憩を経てポスター発表とShimadzu Tokyo Innovation Plaza内の分析装置の講習・見学会が行われました。
ポスター発表では、普段会うことのない全国各地から高専生が集まり、様々な研究テーマについて発表が行われ、先生も交えて熱心にディスカッションしていました。
講習・見学会では分析装置数100台以上、技術者約80名を擁するShimadzu Tokyo Innovation Plaza内を周遊・見学し、島津製作所技術者の丁寧な説明を受けながら表面観察や粉体測定、熱分析など様々な分析装置の概要や使用法を学びました。学生達はメモを取りながら積極的に質問を行っているのが印象的でした。
最後に、ポスター発表の表彰式が行われ、6名の学生が表彰されました。そして閉会の挨拶・記念撮影が行われました。
◆ポスターで表彰された学生にプログラムの感想を聞きました!
最優秀賞 加藤大優さん(鶴岡高専・専攻科応用化学コース1年:前列真ん中)
Title:イオン液体と濃厚ポリマーブラシを付与した磁性微粒子の潤滑特性評価
「今日は分析機器を見学したんですけど、自分の学校にないものだったり、あっても触ったことのないものだったりをじっくり学べたので、すごい自分のためになりました。それが一番ですね。あと他の高専の子と交流できたのが嬉しかったです。」
優秀賞 川畑慶悟さん(和歌山高専・生物応用化学科5年:前列左)
Title:脂環式炭化水素基を有する4級ホスホニウム塩をゲスト物質としたセミクラスレートハイドレートの熱力学的性質
「普段の研究活動で使用している分析機器でも、自分達とは異なるアプローチや考え方での分析法があることを知りとても勉強になりました。ポスター発表では、違う分野の発表を聞いたり、先生からの助言をもらったりすることができてとても勉強になりました。」
総評(GEAR5.0マテリアルユニットリーダー 鈴鹿高専・兼松秀行特命教授):
本日開催された学生ポスターセッションは、島津製作所の温かいご支援により、見学会と抱き合わせという貴重な機会をいただき、盛大に開催することができました。
発表いただいた学生の皆さんのレベルは非常に高く、研究テーマの独創性、実験・調査の緻密さ、そして発表資料の分かりやすさ、どれをとっても大変素晴らしい内容でした。特に、発表に対する質疑応答では、活発な意見交換が繰り広げられ、学生の皆さんの高い意欲と熱意を強く感じることができました。
高専生という将来性あふれる学生の皆さんによる、これほどレベルの高い研究発表を目の当たりにし、今後の科学技術の発展に大きく貢献していくであろう彼らの姿を想像すると、大変心強く、期待に胸が膨らみます。
今回のセッションは、学生にとって貴重な経験の場となっただけでなく、参加者にとっても、今後の研究活動のヒントや刺激を得られる、非常に有意義な時間となりました。
最後に、今回のセッション開催にご尽力いただいた鶴岡高専の教職員の皆様、島津製作所様、引率,ご指導にご尽力を賜りましたGEAR5.0プロジェクトのリーダー、サブリーダーの皆様、そして発表いただいた学生の皆さんに、心から感謝申し上げます。
◆SMART ENERGY WEEK 2024 展示会見学(2日目)
翌日の2月28日には東京ビッグサイトで行われたSMART ENERGY WEEKを参加・見学しました。この展示会は、水素・燃料電池、太陽光発電、二次電池、スマートグリッド、洋上風力、バイオマス発電、ゼロエミッション火力など次世代エネルギーについて世界各国から集まった総合展示会であり、最先端の製品・情報に触れる機会となりました。
◆おわりに
GEAR5.0×SHIMADZU人材育成プログラムは、GEAR5.0事業のマテリアルユニットと防災・減災(エネルギー)ユニットがそれぞれの研究分野の枠組みを超えて連携を模索する挑戦的な取り組みです。それと同時に、次世代の材料・エネルギー分野の教育のあり方を株式会社島津製作所様と共に考えていく共創教育プログラムでもあります。
学生達は、日頃の研究成果を発表する機会に得ただけでなく、切磋琢磨する全国の高専生と交流を深める機会となりました。また、多種多様な分析装置の使用法を学び、その必要性・重要性を理解し、自らの研究を深めていくための学びの機会ともなりました。
これからもGEAR5.0は技術の高度化、社会・産業・地域のニーズ変化を踏まえ、高度な知識・経験・技術を備え、課題解決に自律的・自主的に取り組む能力を有する高度技術者人材の育成に取り組んでいきます。
◆鶴岡工業高等専門学校について
鶴岡工業高等専門学校は、1963年(昭和38年)に鶴岡市に創設され、これまで8,000名を超える卒業生を輩出し、卒業生は地域産業発展や技術革新の牽引役となって多方面で活躍しています。
2015年(平成27年)には、産業構造の高度化に対応できる人材の育成を目指し、従来の4学科から「創造工学科」の1学科4コース制に改組、「自学自習」「理魂工才」を校訓に、「自ら学び自ら試行しながら、目先のことだけにとらわれず、その基本となる原理を深く考え、実践を通して工学のセンスを身につける」ことを目指しています。
【学校概要】
学校名:独立行政法人国立高等専門学校機構 鶴岡工業高等専門学校
所在地:山形県鶴岡市井岡字沢田104
校長:太田 道也
設立:1963年
URL:https://www.tsuruoka-nct.ac.jp/
事業内容:高等専門学校・高等教育機関
◆本リリースに関するお問い合わせ先
独立行政法人高等専門学校機構
鶴岡工業高等専門学校
総務課総務係
TEL:0235-25-9014
e-mail:s-soumu@tsuruoka-nct.ac.jp
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企業情報
企業名 | 独立行政法人国立高等専門学校機構 |
---|---|
代表者名 | 谷口 功 |
業種 | 教育 |
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