20代は評価を気にしやすい?50代は情報の見せ方によって意思決定が変わる?データを分析した結果、年代別のバイアスの特徴が明らかに
「はたらいて、笑おう。」をビジョンに掲げるパーソルグループで新規事業を創出するパーソルイノベーションの関連会社であるミイダス株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:後藤 喜悦)が運営する中途採用サービス『ミイダス』は、独自の可能性診断「バイアス診断ゲーム」の受検データから、年代とバイアスの関係について分析を実施しました。「年齢が上がると同じ情報でも見せ方によって違う判断をしてしまう?」「若い人ほど評価を気にしやすい?」といった日常で感じるような“あるある”が数値化され、年代によるバイアスの特徴が明らかになっております。
※「バイアス診断ゲーム」(認知バイアスを測定するテスト)と「コンピテンシー診断」を使って人材の採用と配置・育成を可能にする無料のスマホアプリ診断サービスとして(2023年5月 未来トレンド研究機構調べ)
【フレーミング効果が高い人】
■調査サマリー
・バイアス診断22項目中10項目において、バイアス診断の得点と年代の間で特徴的な傾向が見られた。
・年代が上がるほど強くなるバイアス:他者への共感・同情・感情移入のしやすさを表す「共感性」など22項目中6項目が該当。
・年代が上がるほど弱くなるバイアス:他者の評価を気にする「評価下落回避」など22項目中4項目が該当。
・年代が上がるほどビジネスライクな人間関係への耐性がつく一方で、過去の多様な経験があるために慎重さや保守性が増し、物事を否定的に捉えやすくなるといった傾向も見られた。
▼本調査のレポートダウンロードはこちら
https://corp.miidas.jp/settings/documents/rr_08?type=docs
■調査概要
・『ミイダス』の「バイアス診断ゲーム」の受検結果でわかる22項目について10段階の評価結果を分析
・2021年10月1日〜2023年9月30日の期間における『ミイダス』の「バイアス診断ゲーム」の受検データ※のうち、回帰分析で年代による傾向が見られた項目を抽出
※期間内に「バイアス診断ゲーム」を受検した、20歳以上59歳以下の43,245人のデータを使用。期間内の新規登録者数とは異なります
注:バイアスは個人差が大きく、あくまでも年代による傾向ということをあらかじめご了承ください。
≪本記事を利用する場合≫
次のとおり出典を記載してください。
出典:ミイダス株式会社 (https://miidas.co.jp/newsrelease/20240604/)
年代が上がるほど強くなるバイアス
■「99%が成功、1%が失敗」同じ内容の違う表現、どちらでも同じ判断ができる?年代が上がるほどフレーミング効果は強くなる
表現によって判断が変わりやすいかどうかを表す「フレーミング効果」は、年代が上がるほど強くなり、50代の平均点は20代よりも0.50点高い結果になりました。
年代が上がるほど経験に基づいて情報を処理する結果、情報そのものだけでなく、ポジティブまたはネガティブという表現方法の影響を受けやすくなっていると考えられます。
■実はあの人も共感してる?年代が上がるほど他者への共感が強くなる
他者への共感・同情・感情移入のしやすさを表す「共感性バイアス」は、年代が上がるほど高くなり、50代の平均点は20代よりも0.64点高いという結果になりました。
若い人からすると、一見上の世代が共感しているように感じられないかもしれませんが、人生経験の蓄積から、年代が上がるほど他者への理解や共感を高めているといえそうです。
■ネガティブに受け取るからこそ用意周到に?年代が上がるほど否定的感情は強くなる
物事に対するネガティブな感情の抱きやすさを表す「否定的感情バイアス」は、年代が上がるほど高くなり、50代の平均点は20代よりも0.50点高い結果になりました。
これは経験値が上がると共に、リスクや失敗に対しても敏感になる結果、否定的な感情を抱きやすくなると考えられます。
■現在と未来、どっちが大切?年代が上がるほど現在の利益や喜びを優先するようになる
先々の価値より目にみえる現在の価値を高く評価する度合い「現在志向バイアス」は、年代が上がるほど高くなり、50代の平均点は20代よりも0.66点高い結果になりました。
年齢を重ねることで未来への時間的距離が短くなり、その結果現在志向が強まると考えられます。
■自分にも他人にも流されない?年代が上がるほど感情・バイアスを制御して行動できるようになる
他者の評価や自分の好みを制御して意思決定ができるかを表す「感情・バイアスの制御」は、どちらも年代が上がるほど高くなる結果になりました。
これは若い年代ほど他者の評価や自分の好みを優先してしまう一方で、年代が上がると多様な局面を経験する人が増え、自身のバイアスに振り回されず冷静な意思決定ができるようになってくると推察されます。
年代が上がるほど弱くなるバイアス
■評価は気にするなと言われても・・若い年代ほど他人の目を気にして意思決定する傾向がある
他者からの評価に対する感度「評価下落回避バイアス」は、年代が上がるほど弱くなり、20代の平均点は50代よりも1.12点高い結果になりました。
若い年代ほど、他人の目を意識し過ぎるあまり、本来の目的に焦点を当てずに他者からの評価を下げたくない感情を優先して意思決定する傾向にあるといえそうです。
■これだけ時間とお金をかけたから・・・!若い年代の方が「サンクコスト効果」が強くなり、そのまま続けてしまう
過去に投資したリソースの影響の受けやすさを表す「サンクコスト効果」は、年代が上がるほど弱くなり、20代の平均点は50代よりも0.72点高い結果になりました。
若い年代ほど経験の少なさから切り替えが難しく、一度投資した時間、お金、労力などへの感情に執着してしまい、損切りを決断できなくなってしまうと推察されます。
■損失を避けることが目的になっているかも?若い年代の方が「損失回避」が強くなる
損失に対する感度「損失回避バイアス」は、年代が上がるほど弱くなり、20代の平均点は50代よりも0.65点高い結果になりました。
数値が高いと「損をしたくない」という感情を優先して意思決定をする傾向があるため、若い年代ほど「損失を生まないこと」が目的にすり替わってしまっているかもしれません。
■労力回避が効率化につながる?若い年代の方が「労力回避」が強くなる
労力に対する感度「労力回避バイアス」は、年代が上がるほど弱くなり、20代の平均点は50代よりも0.86点高いという結果になりました。
これは年代が上がるほど労力よりも利益を優先し、労力をかけることに抵抗がない傾向にあるといえます。また若い世代にとっての労力回避は、仕事においては効率化を進める潜在的な意識になっているともいえそうです。
■まとめ
誰でもバイアスは持っているもの。バイアスをうまくコントロールする方法を身に着けることで、意思決定の質を高めることができ、円滑な人間関係のポイントにも。
今回の結果では、バイアス診断22項目中10項目において、バイアス診断の得点と年代の間で特徴的な傾向が出ていることが明らかになりました。
年代が上がるほどビジネスライクな意思決定をする一方で、多様な経験を重ねることで、共感性が強くなることが分かりました。また、年代が下がると「サンクコスト効果」や「評価下落回避」が強く、若い年代ほど周囲の評価を気にする傾向や、利益よりも損失回避を優先してしまう傾向にあることが明らかになりました。職場など多様な年代の人が集まる場で、「なぜそんなことを言うんだろう」と疑問に思ったことがある人も多いはず。そういった時は、”バイアスが違うと同じ物事でも捉え方が変わる”ということを意識してみると、より円滑なコミュニケーションが期待できそうです。
最後に、バイアスは人によってあったりなかったりするものではなく、誰でも多かれ少なかれ持っているものです。まずは自分のバイアスの特徴を診断ゲームなどで知ることで、私生活や仕事など様々な場面で意思決定の質を高めることができるかもしれません。
■中途採用サービス『ミイダス』について
『ミイダス』は、世界初※の採用・転職におけるミスマッチを減らしながら入社後の活躍をサポートする採用・転職サービスです。
求職者は『ミイダス』独自の「可能性診断」で求職者のビジネスシーンにおける行動・思考の特徴やストレス要因、認知バイアスの強さなどを可視化し、ビジネスパーソンとしての自身の特徴や強みを知ることができます。
さらに、企業はこの「可能性診断」の結果をもとに、全国42万人以上(2023年5月時点)の可能性診断を受けた求職者から自社の「活躍要因」に合った人に直接スカウトを送ることができます。従業員の「可能性診断」の結果から自社で活躍する人材の特徴を把握し、似た傾向を持つ人材を採用することで、自社で活躍・定着しやすい人材を獲得できます。
※「バイアス診断ゲーム」(認知バイアスを測定するテスト)と「コンピテンシー診断」を使って人材の採用と配置・育成を可能にする無料のスマホアプリ診断サービスとして(2023年5月 未来トレンド研究機構調べ)
詳しくはこちら:https://corp.miidas.jp/
自分では気づけない意思決定の癖がわかる無料の「バイアス診断ゲーム」
「バイアス診断ゲーム」は、思考の偏りや思いこみによって非合理的な判断をしてしまう現象=認知バイアスを測定できる、世界初※の無料の診断ゲームです。
認知バイアスは誰もが持っているものですが、自分では気づくことが難しいため、無意識に意思決定の質を歪めることがあります。診断はゲーム感覚で直感的に答えるだけで、22項目の認知バイアスを分析。それぞれのバイアスの傾向や気をつけるべきポイントまで掲載しているので、自分の認知バイアスをコントロールするコツがわかります。
自分の特徴を知りコントロールすることで、日常生活や仕事での意思決定の質を上げることができます。
「バイアス診断ゲーム」の受験はこちらから
https://miidas.jp/entry?from=bias
追加料金なしで利用ができる『ミイダス』のサービス
『ミイダス』では、上記の採用サービス・診断サービス以外にも、追加料金なしで利用ができる、事業や組織をサポートするサービスをリリースしております。
・毎月簡単なアンケートを実施するだけで、社員やチームのコンディションをカテゴリ別に可視化でき、パフォーマンス向上や離職の防止に役立つミイダス組織サーベイ
・資金調達・活用の手段として、自社で申請可能な助成金・補助金を簡単に検索し、難しい申請条件や受給条件をわかりやすく要約する助成金・補助金検索サービス
・社員の受講履歴管理や理解度テストの実施も可能な200種類以上の多種多様なオンライン教育・研修講座「活躍ラーニング」
・ストレスチェックや研修の実施などが必要なため、自社だけで認定を取得することが困難な「健康経営有料法人」の認定取得を支援するサービス
▼各種サービスについては以下URLから確認できます。
ミイダス組織サーベイ https://corp.miidas.jp/landing/survey
助成金・補助金検索サービス https://corp.miidas.jp/landing/subsidy
活躍ラーニング https://corp.miidas.jp/landing/learning
コンピテンシー活用講座 https://corp.miidas.jp/landing/competency_training_courses
バイアス診断ゲーム研修講座 https://corp.miidas.jp/landing/bias_training_courses
「健康経営優良法人」認定取得支援サービス https://corp.miidas.jp/landing/hpm
■ミイダス株式会社について
ミイダス株式会社は、パーソルグループ全体のHR領域におけるイノベーション推進を牽引し、より一層の企業の人材ニーズに対する貢献を目的として、2019年4月に発足しました。 ミイダス株式会社が運営するアセスメントリクルーティングプラットフォーム『ミイダス』は、2015年7月よりサービス提供を開始しています。
2019年の日本の人事部HRアワード2019「プロフェッショナル 人材採用・雇用部門」最優秀賞を受賞したことを皮切りに、2023年には第8回 HRテクノロジー大賞「人事システムサービス部門」優秀賞を受賞。2024年には「ITreview Grid Award 2024 Spring」にて、3部門で5期連続で最高位の「Leader」を受賞するなど多くの受賞実績があります。
HRアワード2019:https://hr-award.jp/2019/prize.php
第8回 HRテクノロジー大賞:https://hr-souken.jp/hrtech_award/
ITreview Grid Award 2024 Spring:https://www.itreview.jp/award/2024_spring.html
【会社概要】
会社名 :ミイダス株式会社
設立 :2019年4月1日
代表取締役:後藤 喜悦
所在地 :〒107-0062 東京都港区南青山1-15-5 パーソル南青山ビル6F
事業内容 :転職支援・採用支援サービス『ミイダス』の企画、開発、および運営
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企業情報
企業名 | パーソルイノベーション株式会社 |
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代表者名 | 大浦 征也 |
業種 | ネットサービス |
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