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内閣府「メタバース官民連携会議」議事録が全文公開へ。VTuber/作家「バーチャル美少女ねむ」がメタバースが及ぼす影響やアバターの相互運用性の課題を解説

内閣府「メタバース官民連携会議」の全9回に渡る会議の議事録が2024年8月23日、首相官邸ウェブサイトで全文公開された。本会議は官民一体でメタバースのルール整備を行うために2022年から2023年にかけて実施されたもの。民間関係者や有識者も多数招集され、パブリックコメントの募集も行われた。「メタバース文化エバンジェリスト」として活動するVTuber/作家「バーチャル美少女ねむ」も第1回会合でゲストスピーカーとして登壇し、メタバースがアイデンティティ・コミュニケーション・経済に及ぼす影響やアバターの相互運用性の課題など多様な議論が行われた。ねむは自身のブログで議事録から自身の登場箇所約1万6,000字を引用し、要点をハイライトして読みやすくしたものを公開した。

■内閣府「メタバース官民連携会議」とは

正式名称は「メタバース上のコンテンツ等をめぐる新たな法的課題への対応に関する官民連携会議」。内閣府の知的財産戦略推進事務局に設置された会議体で、『メタバースの発展に伴う仮想空間上のコンテンツ創作・利用等をめぐる新たな動向にかんがみ、それらがもたらす新たな法的課題に対応するため』という名目で、2022年から2023年(令和4年から5年)にかけて全9回の会議が行われた。『課題把握及び論点整理を行うとともに、必要に応じて官民一体となったルール整備等を推進する』ため、『民間関係者、有識者、政府関係者等』も招集された。また、広く一般の方から意見を募集するためにパブリックコメントの募集も行われた。

 

昨年2023年5月には、「メタバース上のコンテンツ等をめぐる新たな法的課題等に関する論点の整理」と題し、「メタバースプラットフォーマー・プラットフォーム利用事業者向け」と「メタバースユーザー・コンテンツ権利者向け」の2種類で議論結果のまとめが公開された。

 

この度2024年8月23日には、首相官邸ウェブサイトに「メタバース官民連携会議」の全9回の会議について議事録が全文公開された。

 

※出典:首相官邸ウェブサイト メタバース上のコンテンツ等をめぐる新たな法的課題への対応に関する官民連携会議 https://www.kantei.go.jp/jp/singi/titeki2/kanmin_renkei/index.html

 

※パブリックコメント募集時の関連ニュース記事:内閣府が「メタバース」上での権利保護やストーカー被害など法的課題へのルール整備のためパブリックコメントを募集中(電ファミニコゲーマー) https://news.denfaminicogamer.jp/news/230502r

■バーチャル美少女ねむ「メタバース官民連携会議」ゲスト登壇

※出典:首相官邸ウェブサイト メタバース上のコンテンツ等をめぐる新たな法的課題への対応に関する官民連携会議

「メタバース文化エバンジェリスト」として活動するVTuber/作家「バーチャル美少女ねむ」は一昨年2022年11月21日、メタバース官民連携会議の第1回会合でゲストスピーカーとして登壇した。

 

ライブ映像を見せて実演しながらメタバース生活について解説し、スイスの人類学者リュドミラ・ブレディキナと共同で行った大規模調査「ソーシャルVRライフスタイル調査」のデータを元に、メタバースがアイデンティティやコミュニケーションに及ぼす影響を解説した。特に、黎明期のメタバースで既に数百万人の住人が人生を送っていること、住人の意見や実態を深く理解することが重要である点を強調した。さらに参加者からの質問に回答した。質問としては、メタバースでの経済活動の実態、アバターのインターモビラビリティ(相互運用性)、メタバースでの人口、法的な権利関係での課題やトラブル、調査における偏りの考え方やサンプリングエラー、物理現実と仮想現実のアイデンティティの関連性など、多様なものが挙がった。

 

昨年のパブリックコメントの募集にあたっては、ねむはメタバース住人に対して回答の呼びかけなどの協力も行った。

 

この度の議事録公開を受けて、ねむは自身のブログにおいて、第1回会合の議事録から自身の登壇した「メタバースのエコシステムと法的課題(ルール形成)等について」の該当箇所約1万6,000文字を抜粋し、要点が分かりやすいようにハイライトを加えた上で紹介した。

 

※ねむのグログ記事:ねむ✕内閣府「メタバース官民連携会議」議事録が全文公開へ【メタバース激論1.6万字を抜粋して紹介】 https://note.com/nemchan_nel/n/n7d4b7a72cbd6

■ソーシャルVRライフスタイル調査2023 (Nem x Mila)

バーチャル美少女ねむとスイスの人類学者リュドミラ・ブレディキナによる研究ユニット「Nem x Mila」がメタバースでのライフスタイルを可視化するため、全世界のユーザーを対象に行った大規模公開アンケート調査。第2回となる2023年の回は回答数が2,000件と過去最大になった。要望の多かった「人口急増による変化」「コミュニティ」「経済」を重点テーマに設定した。人類とメタバースの未来に向けたオープンな議論を活性化させるため、全80ページ無償公開された。

 

※レポート公開サイト:ソーシャルVRライフスタイル調査2023 (Nem x Mila)  https://note.com/nemchan_nel/n/n167e77d78711

■VTuber/作家「バーチャル美少女ねむ」

VTuber/作家。黎明期の仮想世界で生きる「メタバース原住民」にして、その文化を伝える「メタバース文化エバンジェリスト」として活動。メタバースの革命性を論じた著書『メタバース進化論』(2022年、技術評論社)で「ITエンジニア本大賞2023」ビジネス書部門”大賞”を受賞。国連の国際会議「IGF京都2023」でも登壇。アバター文化への貢献が認められ、一般社団法人VRMコンソーシアムよりキズナアイ以来史上二人目となる「アバターアワード2022 特別功労賞」受賞。MoguLive VTuber Award 2023では「今年最も輝いたVTuber」に選出された。

・X(旧Twitter) https://x.com/nemchan_nel

・YouTube https://www.youtube.com/nemchan_nel

 

※参考記事:『メタバース進化論』レビュー500件&引用数70件突破! 8/28からロングセラーCPでNem x Mila対談本が特典に(note) https://note.com/nemchan_nel/n/n1f8d6a477d58

 

※参考記事:“分人”が創造する新世界!? バーチャル美少女ねむ、MV「ディビデュアル -分人新生-」公開。題字は書道家・青柳美扇。歌ってみた募集開始(バーチャルライフマガジン) https://vr-lifemagazine.com/dividual_mv_20240824/

■告知協力 : 株式会社ブイノス

VNOSは「Vの者がVのまま社会参画できる未来」を目指す実践検証組織。所属する個人系バーチャルアーティストたちや、企業である株式会社ブイノスと連携しながら、個人と法人の枠を超えた様々なプロジェクトを行っている。今回の「バーチャル美少女ねむ」ように、個人で活動する所属アーティストが企業としてプレスリリースを行うのも、その実験のひとつである。

※公式サイト https://vnos.dev/



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企業情報

企業名 株式会社ブイノス
代表者名 安藤篤志
業種 エンタテインメント・音楽関連

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