在宅バイト勧誘メールの正体はマネーロンダリング〜G DATA

ネット犯罪者によるリクルートへのご注意

G DATA Software株式会社（代表取締役： Jag 山本、本社： 東京都千代田区）は、ネット犯罪者たちがマネーロンダリングを行う人材をリクルートするためのスパム送付に力を入れていることに対して、広く注意を促します。

2009年の労働市場の動向は、きわめて悲観的な予測が多い中、ネット犯罪者たちによるリクルートだけは熱気を帯びています。2009年に入ってこの1カ月、ネット犯罪組織からの求人を内容としたスパムが急増していることをG DATA Security Labsは発見しました。

求人メールは危険な甘い罠かも
「簿記や経理業務の経験者を急募、しかも在宅勤務で楽に働ける」一見すると、どこにでもあるような内容のリクルートメールですが、実は、ネット犯罪者たちがフィッシング詐欺やネットオークション詐欺などで手に入れたお金を洗浄する仕事、つまりマネーロンダリングのための求人のおそれがあります。世界的経済危機に便乗して失職した人を誘い込もうすとする、巧妙な手口が急増しています。

実際に「取引担当」として雇われると、銀行口座を用意し入出金の処理を行います。世界各国から入金を受け、それらを雇用主の口座に振り込みます。場所としては東欧が多く、ウェスタンユニオンなどの送金サービスが利用されています。振り込んだ金額の3〜5％を報酬として受け取ります。

しかしマネーロンダリングは、組織犯罪処罰法で「犯罪収益を隠匿した者は5年以下の懲役または300万円以下の罰金」とされる重罪です。相手や内容もよく分からないまま気軽にバイト感覚で仕事をはじめた時点でネット犯罪シンジケートに加担したことになり、いつ摘発を受け逮捕されてもおかしくありません。くれぐれもご注意ください。

件名例：　「即金提供」「簡単迅速に稼げる仕事」「短時間で高収入」「在宅簡単ビジネス」

メール本文キーワード例：　「職を獲得！」「1週間500ユーロ最低保証」「多くのお金を手に入れてください」「誰でもできる仕事」「簡単に儲かる方法」（返信のメールアドレスにはgmailが多用されています）

G DATAラボ所長ラルフ・ベンツミュラーによるコメント
「グローバルな経済危機の時代に、すぐにお金が手に入り、簡単に仕事を開始できるという誘惑は大きいでしょう。サイバーマフィアたちは現在、金融機関であるかのような名称で人材を募集しています。ネットやメールだけで気軽にできる仕事だけに、うっかりと重罪に自分が手を染めていることに気付かないケースが見られます。振込人からの損害賠償を要求するクレームや脅迫、訴訟などの不愉快な思いもするかもしれません。大変な時期ではありますが、身元が不明なメールによるリクルートには対応しないですぐにメールを破棄すべきです。」

＊リリースPDFと画像データはこちら↓
http://www.gdata.co.jp/press/recruiting.zip

＊ジーデータソフトウェアについて
G DATA Software AGは、1985年に創業したドイツのセキュリティソフト会社です。EUを中心に、コンシュマーならびに法人向け製品を展開しています。日本法人は2007年に設立、主要製品は「アンチウイルス」「インターネットセキュリティ」「トータルケア」です。最大の特徴は、ダブルエンジンによる世界最高位のウイルス検出率であり、各誌・各テストで実証済みです。また、未知ウイルスへの防御、オンラインゲーム利用における安全対策、迷惑メールへの外国語フィルターなど、インターネットやメール環境を安全・快適にする機能を豊富に搭載しています。

＊本ニュースリリースについて
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