「ドバイの信用不安懸念」について

「ドバイ株式取引サービス」を提供しております当社では、11月25日に起こったドバイの信用不安懸念に関する当社見解をリリースいたしましたので、お伝えいたします。

平成21年12月1日
報道関係者各位


「ドバイの信用不安懸念」について

UAEが連休入りする前日の11月25日、ドバイ政府は、ヤシの実型の人工島などを建設する不動産会社ナキールなどを傘下に持つ政府系持株会社ドバイワールドの全債務支払い延期要請を発表いたしました。これを受け、欧州をはじめ、アジア、米国など、世界の金融市場は混乱し、円は一時14年4ヶ月ぶりの高値水準である84円82銭をつけました。
「ドバイ株式取引サービス」を提供しております当社では、ドバイの信用不安懸念に関する当社見解をリリースいたしましたので、お伝えいたします。

見解:
『11月26日、アラブ首長国連邦(UAE)、ドバイ首長国の政府系投資持株会社ドバイワールドが全債務の支払い繰り延べを債権者に求めた。これが2001年のアルゼンチン以来の国債デフォルトにつながるのではないかとの懸念から投資家心理が動揺し、新興国を中心とする株式市場に波乱が起きている。また、為替市場にも大きな影響を与え、リスク回避の動きから円が買われ、14年ぶりの円高となる84円台をつけることとなった。世界各国も、国内の金融機関がドバイに対するリスク資産をどれくらい保有しているかについて調査を実施し、次々と声明を発表している。
報道では、金融不安をあおるような見出しがあふれ、各格付け機関によるドバイ企業に対する格付引下げが相次いだ。一方で、発行体の資金繰り困窮のバロメーターにもなり得るCDS(クレジット・デフォルト・スワップ)市場ではドバイ政府債の保証コストが2倍に急上昇したといえども、デフォルトを連想させる1000ベーシスを下回る647ベーシスまでの上昇でとどまっている。世界同時株安となった今年2月に976ベーシスまで上昇した局面と比べると、低水準である。ちなみに、27日現在、米フォード・モーターは832ベーシス、アルゼンチン政府債は1000ベーシス、ウクライナ政府債は1446ベーシスとなっている。
これは首長国としては別であっても、同じUAE内であり、世界最大級の政府系投資ファンド(SWF)を抱えるアブダビの存在がある。アブダビは、このままドバイをデフォルトさせてしまうとUAEからの投資資金の引き揚げにつながりかねないとの思いからドバイを救済する公算が大きい、との思惑からであろう。なお、アブダビのSWF保有資産は約7,000億ドル有り、今回のドバイワールドの債務総額である590億ドルと比べても膨大な資産である。さらに、アブダビは石油資源が豊富である。
したがって、今回は短期的には為替及び建設会社を中心とする株式市場へ動揺をもたらしたが、加熱気味にあった新興国株式市場(為替相場も含む)の調整、という範囲を超えないものと想定できよう。』

当社子会社 ニュース アセット マネジメント株式会社
代表取締役社長 二本章



▼会社概要
ニュース証券株式会社
代表取締役社長 西川敏明
〒150-0011 東京都渋谷区東3-11-10 恵比寿ビル
電話番号:03-5466-1641
設立:平成13年5月22日
資本金:8億7,750万円
URL:http://www.news-sec.co.jp/

【本件に関するお問い合わせ先】
ニュース証券株式会社
社長室:白石
TEL 03-5466-1641

企業情報

企業名 ニュース証券株式会社
代表者名 西川 敏明
業種 未選択

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