吉田印刷所「よく使用されるDTP・デザイン用ソフトウェアのバージョン」アンケート結果を公開

 DTP・印刷関係者向けのDTPサイト「DTPサポート情報ブログ」を運営する株式会 社吉田印刷所(本社:新潟県五泉市 代表取締役社長:吉田 和久)は、主に弊 社DTPサイトの閲覧者を対象に行った「よく使用されるDTP・デザイン用ソフトウ ェアのバージョン」のアンケートの結果を公開しました。

■Adobe Creative Suite 3が最もよく利用されるバージョン

回答の結果は以下の通りとなりました。(5位より下は省略/右側の丸括弧内は
2008年9月に行ったアンケートとの比較です)

●Illustrator…622票

・[1位]…38.6%…Illustrator CS3(+17.0ポイント)
・[2位]…20.3%…Illustrator CS4
・[3位]…15.3%…Illustrator CS2(− 7.0ポイント)
・[4位]… 9.6%…Illustrator 10 (− 2.6ポイント)
・[5位]… 9.2%…Illustrator 8 (−19.3ポイント)


 Illustrator CS3が第1位になりましたが、Mac版ではIntelMacにネイティブで対
応し、パフォーマンスも良く、時期的にも落ち着いてきたためメインで使用し始
めた方が多いということでしょうか。新しいバージョンの場合、最初は不安定な
部分も多いため、様子見してきた方も多かったのではないかと考えられます。
 最新バージョンのIllustrator CS4は堂々の2位となりました。これは2009年の
アップグレードキャンペーンなどの成果も大きいと考えられます。メインとして
の使用がおよそ20%も増加するというのはかなりの増加と言えるのではないでし
ょうか。
 前回シェアとしては28.5%もあり、堂々の1位だったIllustrator 8は今回大き
くポイントを下げて(−19.3ポイント)5位になりました。これは大きな変化です。
同じ母集団ではないにしても「1年でそんなに大きく変わることはない」と事前に
予想をしておりましたが、結果としては半分以下にまで下がったのは衝撃的でし
た。アンケートの回答者はMacユーザーばかりではないですが一定の割合回答者に
含まれると考えられますので、回答頂いたMacユーザーの中ではClassic環境(※)
のOSで動作するソフトウェアをメインで使用することは減ってきたと考えること
ができるのではないでしょうか。


※いわゆるMac OS Xより前のMac OS 8やMac OS 9など。


●Photoshop…528票

・[1位]…41.7%…Photoshop CS3(+19.6ポイント)
・[2位]…19.9%…Photoshop CS4
・[3位]…15.3%…Photoshop CS2(− 7.4ポイント)
・[4位]… 8.3%…Photoshop 7 (−10.2ポイント)
・[5位]… 7.0%…Photoshop CS (− 5.3ポイント)


 1位のPhotoshop CS3がほぼ40%という大きなシェアを占めた結果になりました。
 ここでも1位はCS3(Photoshop CS3)となっております。Illustrator CS3同様、
前回から大きくポイントを伸ばしました。
 2位のCS4(Photoshop CS4)もほぼ20%というシェアを占めており、多くの方が
新しいバージョンへ移行したと伺えます。
 4位のPhotoshop 7は10ポイント近くシェアを落としましたが、これもMacユーザー
の方でClassic環境からかなりの数の方が移行したと考えられます。



●Acrobat…427票

・[1位]…39.6%…Acrobat 8(+ 4.1ポイント)
・[2位]…38.2%…Acrobat 9(+27.4ポイント)
・[3位]…11.9%…Acrobat 7(−12.8ポイント)
・[4位]… 5.2%…Acrobat 6(− 5.1ポイント)
・[5位]… 3.0%…Acrobat 5(−12.6ポイント)


 最新版のAcrobat 9とその前のバージョンのAcrobat 8で全体のほぼ80%のシェ
アを占めるという結果になりました。
 Acrobat 9は2008年12月に発売開始されたIllustrator CS4やPhotoshop CS4など
のソフトウェアと違って、先行して2008年7月に販売が開始されているためか、
Acrobat 9をメインとしての使用する割合も非常に多くなっています。
 ここでもMacのClassic環境で動作するAcrobat 5の割合が大きく減少しているの
が分かります。Acrobatはどちらかというと、新しいバージョンを利用しても問題
が起きる割合が少ないように思いますので、新しいバージョンに移行しやすいの
ではないかと思います。



●InDesign…396票

・[1位]…50.0%…InDesign CS3(+17.8ポイント)
・[2位]…19.7%…InDesign CS2(−17.6ポイント)
・[3位]…18.4%…InDesign CS4
・[4位]… 7.3%…InDesign CS (− 4.3ポイント)
・[5位]… 2.8%…InDesign 2 (− 6.6ポイント)


 ひとつ前のバージョンのInDesign CS3が半数のシェアを占める結果となりまし
た。
 InDesignのアンケートでInDesign CS2とInDesign CS4がほぼ20%となっており、
InDesign CS2がわずかながらInDesign CS4を上回っているのはInDesignがページ
ものの文字組版を主体として行うソフトウェアのため、バージョンの違いによる
影響が非常に大きく、新しいバージョンに移行しづらいということもあるのかも
しれません。



●QuarkXPress

・[1位]…34.7%…QuarkXPress 4.1(− 0.2ポイント)
・[2位]…34.3%…QuarkXPress 3.3(− 1.5ポイント)
・[3位]…12.7%…QuarkXPress 6.5(− 1.7ポイント)
・[4位]…12.3%…QuarkXPress 8 (+10.5ポイント)
・[5位]… 4.5%…QuarkXPress 3.1(− 1.7ポイント)


 前回のアンケートとは上位3つのバージョンの順位が全く変わらず、シェアもほ
とんど変わっていないという結果になりました。
 今回のアンケートでもClassic環境で動作するバージョンがほぼ70%ということ
で、QuarkXPressを利用している方々は新しいバージョンに移行していない傾向が
明らかになりました。


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■最新バージョンのAdobe Creative Suite 4の利用状況

 いわゆるCreative Suite 4に入っているソフトウェアは以下の様な順位になり
ました。

・Illustrator CS4 …2位
・Photoshop CS4 …2位
・InDesign CS4 …3位
・Acrobat 9 …2位

 この結果から、かなり多くの方がメインのソフトウェアとしてCreative Suite
4を選択し始めていることが伺えます。


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■印刷用データ入稿のためのPDF対応について

 吉田印刷所ではPDF入稿を積極的に推進していますので、PDFに対応したバージ
ョンの傾向を見てみます。

 PDF/X-1aに対応したIllustratorのバージョンはIllustrator CS2〜CS4となりま
す。このバージョンが占める割合は74.2%になります。
 PDF/X-4に対応したIllustratorのバージョンはIllustrator CS3〜CS4となりま
す。このバージョンが占める割合は58.9%になり、半数以上はPDF/X-4に対応した
バージョンをメインのソフトウェアとして使用していることが伺えます。


 PDF/X-1aに対応したInDesignのバージョンはInDesign CS〜CS4となります。こ
のバージョンが占める割合は95.4%になります。InDesignユーザーではPDF/X-
1aを書き出せないバージョンを利用していない方はほとんどいないと言っても問
題はないでしょう。
 PDF/X-4に対応したInDesignのバージョンはInDesign CS3〜CS4となります。こ
のバージョンが占める割合は68.4%になり、こちらも非常に高い割合になってお
り、PDF/X-4準拠のPDF作成ができないという状況は次第に解消されていることが
伺えます。


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■総括

 回答していただいたMac環境でDTPを行っているユーザーの割合はかなり多いと
は思いますが、QuarkXPressを使用しているユーザー以外はClassic環境からの脱
却がかなり進んできたといえるアンケート結果ではないでしょうか。
 また、業界ではデータ入稿にPDFを利用する状況が推進されていますが、印刷向
けのPDFとして用意されているPDF/X-1a・PDF/X-4に対応しているバージョンをメ
インのソフトウェアとして使用する方も非常に多くなってきたことから、PDF入稿
への下準備はかなり整った感じがあります。



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【アンケート概要】
アンケート期間:2009年11月3日〜2009年12月31日
アンケート対象:主として「DTPサポート情報ブログ」閲覧者
アンケート方法:以下のページのウェブサービスによる回答(無記名回答)
http://blog.ddc.co.jp/mt/dtp/archives/20091103/160000.html


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【吉田印刷所について】
 株式会社吉田印刷所ではIT技術を活用し環境貢献できる印刷を目指す活動を行
っております。インターネットを活用したPDFでの印刷データ入稿では営業マンや
バイク便などを介在させない仕組みによって、人やモノの移動を極力抑え、環境
の負荷を低減させる環境印刷を実現しています。また印刷工場ではグリーンプリ
ンティング認定を取得して、環境負荷を抑える印刷を実行しております。DTP・印
刷に関するブログは既に390万ページビューを超えるアクセスがあり、DTP・印刷
関係者に幅広い支持を頂いております。


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[この件に関する問い合わせ先]
株式会社 吉田印刷所(代表取締役社長:吉田 和久)
■担当者:CSS部 笹川( info@ddc.co.jp )
 〒959-1852 新潟県五泉市今泉902-1  TEL.0250-43-6144 FAX.0250-43-2918
■関連 URL:
吉田印刷所 : http://www.ddc.co.jp/
DTPサポート情報ブログ : http://blog.ddc.co.jp/mt/dtp/

企業情報

企業名 株式会社吉田印刷所
代表者名 吉田泰造
業種 広告・デザイン

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