CSRオーディオプラットフォーム、HD 音声通話および音楽ストリーミングの向上により、マスマーケット向け Bluetooth(R) モノラルヘッドセットのユーザ期待値を更に上げる

CSR plc （英国ケンブリッジ、ロンドン証券取引所 略号：CSR.L 以下、「CSR」）は本日、シングルマイク・モノヘッドセットやスピーカフォン、カーキット、その他マスマーケットのワイヤレス・オーディオアクセサリ向けの最も先進的なBluetooth オーディオプラットフォーム「BC6145」を発表しました。BC6145は、高解像度音声通話（HD voice）品質、A2DP 音楽ストリーミング、飛躍的に向上した明瞭度など、コンスーマのニーズに対応した新機能をサポートするROM ベースのモノラルヘッドセット向けデバイスにおいて最初の製品です。BC6145は、低コスト Bluetooth モノラルヘッドセットのユーザ体験を大幅に向上させる双方向ノイズ低減および超低消費電力Wind Noise Reduction （WNR）などの機能をサポートしています。BC6145は、近日販売開始が予定されており、CSRの優れた技術とマスマーケット向けBluetooth モノラルヘッドセット市場におけるリーダーシップをさらに強化するものです。主要の携帯電話および Bluetooth アクセサリメーカは、すでに本オーディオプラットフォームを搭載した次世代ヘッドセットを設計しています。

音声品質の向上：
BC6145 は、通信事業者が継続的に投入している HD voice の一端としてワイヤレス・アクセサリにおける通話品質を飛躍的に改善します。複数の主要な通信事業者（France Telecom、3UK、Orangeを含む）はすでにHD voiceサービスを展開しています。BC6145は、製品開発者がmSBC CODECを搭載し、最適なユーザ体験を提供する低コストモノラルヘッドセットの開発を実現できるよう支援します。

モノラルヘッドセットに音楽を実現：
A2DPに対応したメディアプレイヤーおよびハンドセットでの音楽ストリーミングの普及に伴い、多くのユーザは、高品質 A2DP 音源による BC6145 の音楽再生機能のメリットを享受することとなります。モノラルヘッドセット向けに新しい用途は、ヘッドセットのイヤホンまたはスピーカフォンでモノラル音楽を聴きたいユーザに対してメリットをもたらします。OEMは、低コストモノラルヘッドセットにおける A2DP 音楽ストリーミング機能によって、差別化された最終製品の開発が可能になります。

音声明瞭度の向上：
BC6145は、音声明瞭度の向上を実現しています。これにより、ヘッドセットユーザは、バックグラウンド・ノイズがある環境でも音声をよりクリアに聞き取ることが可能です。本製品は、長時間の会話による疲労を低減したり、ユーザが通話と車の運転などのデュアルタスクを安全にを行うことができるよう、ユーザの利用環境の改善を実現しています。

BC6145 を搭載したヘッドセットは、双方向ノイズ低減により、ユーザの耳に入る音のノイズを低減することで、ユーザ体験を向上します。その他の製品で実現されている、より一般的な送信パスは、通話の相手にしかメリットをもたらしません。

非常に低消費電力で、高性能なWind Noise Reduction（WNR）アルゴリズムは、BC6145搭載のヘッドセットのユーザが、風の強い場所でも明瞭な会話を可能にします。WNRは、風ノイズ音を検知したときのみスイッチが入ります。そのため、OEM は、特にリスニング状態がアクティブでない場合でも発生する消費電力のオーバーヘッドを気にすることなく、この機能を実装できます。

BC6145 のクリスタルクリアなオーディオ品質は、CSR の第 6世代 CVC 音声強化ソフトウェアの統合により達成されています。このソフトウェアは、厳しいRF環境でも音質を確保・維持するパケットロス補償やビットエラー補正などの先進的なオーディオ機能を実現するアルゴリズム群を提供します。

通話時間を延長
BC6145は、オプションのTalk-Time Extension機能によって、バッテリ容量が少ない場合でも、ヘッドセットでの通話時間をおよそ1時間延長することができます。

CSR、オーディオ・コンシューマ・ビジネスユニット担当SVP、Anthony Murray のコメント：
「CSR のワイヤレス・オーディオプラットフォーム・テクノロジに関する専門技術は、業界で最も優れた低コストROMソリューションを実現しました。マスマーケット向けの汎用ヘッドセットやスピーカフォン、カーキット分野向け Bluetooth デバイスは、今回初めて、HD voiceや音楽の高品質でのリスニング体験などのエキサイティングな新機能を提供しています。こうすることで BC6145 は、プラットフォームセグメントにとっての真の価値を再提案、再定義すると共に、ユーザ体験の大幅な改善を可能にします」

BC6145は、低コストモノラルヘッドセットと同じく、マスマーケット向けの汎用カーキットやスピーカフォンの開発に適しています。本製品は、スピーカの歪からの影響の大幅な低減、車内の厳しいノイズ環境でのエコーキャンセル性能の強化を実現しています。

広く採用されているBC6140 オーディオプラットフォームを強化した BC6145 は、ピン互換可能な QFN パッケージで出荷されています。製品開発者は、BC6145により、 BC6140 を搭載した従来の多くのヘッドセットやスピーカフォン製品を迅速かつ容易にアップグレードすることができます。

BC6145 は現在、量産可能な状態です。

CSRについて：
CSRは、多機能コネクティビティとロケーション・プラットフォームを開発・提供するリーディング企業です。CSRのテクノロジ・ポートフォリオには、完全統合型ラジオ、ベースバンド、マイクロコントローラ・エレメントを含むシリコン・プラットフォームの開発を可能にする、Bluetooth、GPS、FM、Wi-Fi（IEEE802.11）、UWB、NFC、その他のコネクティビティ技術が含まれます。CSRのConnectivity Centreは、複合的なワイヤレス・コネクティビティと位置情報検出処理技術とを合理的に統合することで、主なモバイルデバイスにおけるユーザ体験を向上させるよう設計されています。CSRのロケーション・プラットフォームは、量産向けコンスーマ・モバイル・デバイスおよび汎用アプリケーション用のワイヤレス・コネクティビティおよびマルチメディア機能によって補完されています。

主要なコンスーマ製品開発企業は、携帯電話、カーナビ、テレマティクス・システム、ポータブルナビ（PND）、ワイヤレス・ヘッドセット、モバイル・コンピュータ、モバイル・インターネット・デバイス、GPS対応リクリエーション・デバイス、デジタルカメラ、携帯ゲーム機器、その他の幅広い個人用・商用トラッキング・アプリケーションなど、幅広いコンスーマ・モバイル・デバイスにCSRの技術を採用しています。

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【本件に関するお問い合わせ先】
シーエスアール株式会社
深田　学
E−mail：prjp@csr.com