CSR、次世代のコンシューマ・ワイヤレス・オーディオ・プラットフォームを発表

ワイヤレス・オーディオ・プラットフォームのリーディングプロバイダーであるCSR plc（英国ケンブリッジ、ロンドン証券取引所 略号：CSR.L、以下、「CSR」）は本日、次世代のアーキテクチャであるワイヤレス・オーディオ・プラットフォーム「CSR8600」を発表しました。CSRは、今後CSR8600プラットフォームを土台として、高度に統合化されたCSRの新しいシステムオンチップ製品群を展開します。これらの新しいデバイスは、「高度で、高効率のエネルギー・マネイジメント・システム」、「最新のBluetoothワイヤレス・コネクティビティ・テクノロジーズ」、「卓越したhi-fi品質オーディオ」を、小型モバイルデバイス向けに低い部品コストにて提供します。家電メーカは、CSR8600を活用することにより、優れたユーザ体験に必須な「優れた音質とコネクティビティ」、「バッテリ寿命の延長」、「小型化・軽量化された設計」を実現し、高度に差別化されたホームエンターテイメントとウェアラブルオーディオ製品をコスト効率よく、より迅速で容易に市場投入できます。

CSR8600コンシューマ・オーディオ・プラットフォームは、幅広くエキサイティングなコンシューマ・オーディオ製品のニーズに応えるために、今後CSRが発表を予定している高度に集積化されたシングル・チップ製品群の土台を提供します。CSR8600は、次世代テレビ、ホームエンターテイメントシステム接続、ワイヤード／ワイヤレスサウンドバーやスピーカから、タブレット、PCやその他のモバイル・コネクティビティ・アプリケーションに至るまで、高度なBluetoothとBluetooth low Energyコネクティビティと共に、先進的なオーディオ体験を提供します。小型でエネルギー効率が良く、その他の機能も豊富なCSR8600は、長時間のバッテリ寿命が必要となるワイヤレス心拍数モニター、フットポッド、その他のセンサを備えたポータブルメディプレイヤ、ワイヤレス・ヘッドセットおよびヘッドホン、スマートリモートコントローラなどを含む多様な小型のポータブルとウェアラブル製品に最適です。

CSR、オーディオ・コンシューマ・ビジネスユニット担当SVP、Anthony Murrayのコメント：
「CSRは、成功の鍵となるオーディオ性能、フォームファクタを実現し、豊富でコンシューマ中心の機能を提供しているCSR8600製品群によって、コンシューマ・ワイヤレス・オーディオ市場における当社のリーダーシップをより強化することができます。家庭環境におけるネットワークの進化や接続された個人向けエンターテインメント・デバイスおよび情報システムの急速な成長に伴って、CSR8600プラットフォームのような高度に統合されたソリューションに対するニーズは、加速的に高まっています。当社のように高度な機能および柔軟性をシングルチップソリューションで提供する企業は、他にありません」

IMS Research、コネクティビティ担当ディレクタ Alex West氏のコメント：
「Bluetoothテクノロジは、大成功を収めており、数々の市場においてワイヤード・ヘッドセットを凌駕しています。当社は、ポータブルメディアプレーヤ、ホームエンターテイメントシステム、ワイヤレススピーカ、タブレット、モバイルデバイス・アクセサリ、ウェアラブルオーディオおよびその他の接続製品などの新しい成長分野へと展開されている高品位なBluetoothステレオの未来に期待と可能性を感じています。CSR8600は、フラッシュメモリ、タッチセンサ、その他多数の周辺機能や部品を、小型で効率的な高性能システム・オンチップ・プラットフォームに集約しているため、最終製品開発メーカは、より優れたユーザ体験を実現する様々な革新的な製品の開発が可能となります」

CSR8600プラットフォームは、外部シリアル・フラッシュおよびROMまたは内部フラッシュメモリ用に柔軟なメモリ・アーキテクチャを備えたより強力なオーディオ・プロセッシング・エンジンを搭載しています。このエンジンは、オーディオ品質の向上のため、様々な高品質のオーディオ・アルゴリズムの開発、実装をサポートするプラットフォームを提供します。これらのアルゴリズムには、正確なリップシンクを確保しながら、Bluetoothコネクティビティ経由でワイヤレススピーカまたはヘッドホンに優れたステレオオーディオを提供するCSRのaptX(TM)Hifi低遅延オーディオテクノロジ、およびアコースティックエコーとノイズキャンセレーション用Clear Voice Capture （CVC(R)）テクノロジが含まれています。これにより、CSR8600プラットフォームは、テレビ、タブレット、PCおよびその他の家電製品に高品質のスピーカホン機能の提供を可能にします。

CSR8600プラットフォームは、Bluetooth 3.0のサポートを含む業界をリードするCSRのBluetoothテクノロジを搭載しているため、ホームエンターテイメントシステム、テレビ、その他のホームアプリケーションにて、hi-fiステレオオーディオのワイヤレスストリーミングを実現します。CSR8600は、Bluetooth low energyをサポートし、この新しいBluetooth技術の可能性を引き出します。CSR8600は、CSRのμEnergy(TM) Bluetooth low energyソリューションと併用することで、複雑なその他のワイヤレス規格、サイズ、消費電力などの理由で使用が限定されていた3Dメガネ、リモートコントローラとその他のアプリケーションなどのワイヤレスアクセサリ向けに超低電力コネクティビティの提供と、シンプルなデータ転送を可能にします。

CSR8600プラットフォームにおける消費電力は、「半導体プロセスの微細化」、「効率的なメモリシステム」、「新しい電力供給サブシステム」、「超低消費電力DSPアーキテクチャ」の組み合わせ、および各種オペレーションモード時におけるデバイスファームウェア／ソフトウェアの最適化により、飛躍的に低減されています。本プラットフォームは、「複数の高効率な高周波スイッチング電源」、「低ドロップアウト・レギュレータ」、「USB充電」、「瞬時電源オン、及び高速充電に対応した新しいバッテリ・チャージャ・アーキテクチャ」を集約しています。

CSR8600は、総部品点数（BOM）とPCBサイズの大幅な低減に寄与する高度に集積化された設計で、前世代デバイスに比べおよそ半分のサイズを達成した最先端のICパッケージにて提供されます。これにより、OEM企業は、より小型で魅力的な設計の家電製品の開発が可能になります。CSR8600プラットフォームは、ダイレクト・アンテナ接続用の内蔵バラン、内蔵フラッシュメモリまたはROM、高性能オーディオCODEC、GPIO、UART、USB、SPI、I2CデジタルI/Oのサポート、デジタルおよびアナログマイク入力、LEDとLCDドライバ、タッチセンサなどの豊富なI/Oや機能を集積しています。

CSR8600プラットフォームは、ソフトウェア・アプリケーションレベルにおいて、CSRの定評のあるBlueCore5-Multimedia(TM)プラットフォームとの下位互換性を有しており、「幅広いCSR eXtensionパートナーソリューションの当プラットフォームへの容易な移行」、「様々な家電製品群の市場投入に要する時間の短縮化」をサポートします。

CSR8600プラットフォームをベースにした最初の製品は、既に主要な顧客に対してサンプル出荷中であり、2011年半ばに量産される予定です。CSR8600ワイヤレス・コンシューマ・オーディオ・プラットフォームについての詳細については、CSR販売代理店までお問い合わせください。

CSRについて：
CSRは、多機能コネクティビティとロケーション・プラットフォームを開発・提供するリーディング企業です。CSRのテクノロジ・ポートフォリオには、完全統合型ラジオ、ベースバンド、マイクロコントローラ・エレメントを含むシリコン・プラットフォームの開発を可能にする、Bluetooth、GPS、FM、Wi-Fi（IEEE802.11）、UWB、NFC、その他のコネクティビティ技術が含まれます。CSRのConnectivity Centreは、複合的なワイヤレス・コネクティビティと位置情報検出処理技術とを合理的に統合することで、主なモバイルデバイスにおけるユーザ体験を向上させるよう設計されています。CSRのロケーション・プラットフォームは、量産向けコンスーマ・モバイル・デバイスおよび汎用アプリケーション用のワイヤレス・コネクティビティおよびマルチメディア機能によって補完されています。

主要なコンスーマ製品開発企業は、携帯電話、カーナビ、テレマティクス・システム、ポータブルナビ（PND）、ワイヤレス・ヘッドセット、モバイル・コンピュータ、モバイル・インターネット・デバイス、GPS対応リクリエーション・デバイス、デジタルカメラ、携帯ゲーム機器、その他の幅広い個人用・商用トラッキング・アプリケーションなど、幅広いコンスーマ・モバイル・デバイスにCSRの技術を採用しています。

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【本件に関するお問い合わせ先】
シーエスアール株式会社
深田　学
E−mail：prjp@csr.com