偽YouTube管理者メールから誘導される「バイアグラ」販売サイト〜G Data

【セキュリティアラート】G Dataは、YouTube管理者からのメールに見せかけた「バイアグラ」スパムの新種を発見しました。この手のメールやサイトにはくれぐれもご注意ください。

G Data Software株式会社(本社:東京都千代田区、日本支社長:Jag 山本)は、YouTube管理者からのメールに見せかけた「バイアグラ」スパムの新種を発見したことを、ここに報告します。
 
 
G Dataでは、これまで何度か、オンラインによるバイアグラなどのED治療薬の不正販売を内容とする迷惑メールについて、その多様な手口を公開し、だまされないように警告してまいりました。
 
最近のものでは、Twitterの管理者を装ったもの、ホットな話題を件名に入れて注目させるものなどがありましたが、今回発見されたのは、送信元を「YouTube管理者」と装い、そのメールの本文にあるリンクをクリックすると、バイアグラなどのED治療薬を販売する「トロント・ドラッグストア」サイトに飛ばされる、というものです。
 
このメールを受け取った場合、ビデオを投稿した覚えがなくても、1日に20億ビューもあるメジャーなサイトであるYouTubeから届いたメールのようにみえるので、念のために確認しようとリンク先をクリックしてしまう、というのが、送信した側の意図であると推測されます。
 
本件につきましては、今のところ、英文のメールが発見されているだけであり、日本語によるメールはありません。
 
件名としては、今のところ、次の2件が発見されています。
 
・ YouTube Administration sent you a message: Your video is approved
 (ユーチューブ管理人より:ビデオの承認)
 
・YouTube Administration sent you a message: Illegal video warning
 (ユーチューブ管理人より:不法ビデオの警告)
 
それぞれのメール本文に埋め込まれているリンクはすべて、URLは異なりますが、あるサイトへと誘導されるようになっています。このサイトを経由しつつ、最終的には、ED治療薬を販売する「トロント・ドラッグストア」のサイトにリダイレクトされます。
 
この経由サイトのいくつかは特定されており、それらの大半は、本物の薬局サイトを乗っ取ったものです。
 
(例)
・tabletrxdrugstorepills.com
・medicarerxdrugstore.com
・idldoctor.com
 
なお、ご存知のように、国内の薬事法においては、ED治療薬は、医師の診断・処方が必要な「保険外診療薬」です。したがって、海外からの輸入についても、直接であれ、代行(業)者を通じてであれ、違法行為となります。
 
ただし、厚生労働省によれば、「特例」的に輸入が可能な場合を挙げています。しかし、この場合も「税関の確認」を受けねばなりません。
 
さらにまた「当然この場合、輸入者自身が自己の個人的な使用に供することが前提ですので、輸入した医薬品等を、ほかの人へ売ったり、譲ったりすることは認められません。ほかの人の分をまとめて輸入することも認められていません」とされています。
 
 厚生労働省医薬食品局「医薬品等の個人輸入について」:
 http://www.mhlw.go.jp/topics/0104/tp0401-1.htm
 
実際にインターネット検索で探せば、「代行」で取り扱っているサイトは無数に存在しますが、これらは自分たちに都合のよいように拡大解釈しているおそれがあります。
 
また、そもそも、オンラインでED治療薬を購入する場合、以下のようなリスクをはらんでいます。
 
・偽造品をつかまされる
・効果がない
・身体に危害を及ぼす成分が含まれている
・製品が届かない
・不当な価格
・不衛生
・返品ができない
 
たとえば、アメリカのNABP(連邦薬事委員会連合、National Association of Boards of Pharmacy)が2011年4月に発表した最新の調査によれば、インターネットにおける薬品販売の96パーセントは、さまざまな問題点があるため「推奨できない」という評価をしています。
 
 NABPレポート:
 http://www.nabp.net/news/assets/IDOIReportApril11.pdf
 
さらに、ITセキュリティベンダーとしては、以下のような事項の可能性も、重ねて指摘しておきたいと思います。
 
・ネット犯罪者たちの資金となる
・個人情報を盗まれる
・スパムメールが増える
・マルウェアを仕掛けられる
・クレジットカードなどから勝手にお金を引き出される
 
したがいまして、今回発見された手法にかぎらず、バイアグラなどのED治療薬関連のメールやサイトには、くれぐれも注意してください。
 
 
 
ジーデータソフトウェアとは
G Data Softwareは、1985年に創業し、1987年に世界最初の個人向けウイルス対策ソフトを発売した、ドイツのセキュリティソフトウェア会社です。 EUを中心に、個人向け・法人向け製品を展開しています。日本法人は2007年に設立しました。最大の特徴は、ダブルエンジンによる世界最高位のウイルス検出率です。また、新種や未知ウイルスへの防御、フィッシング対策、迷惑メールへの外国語フィルターなど、インターネットやメール環境を安全・快適にする機能を豊富に搭載しています。その結果G Dataのセキュリティ製品群は、マルウェアやフィッシング詐欺サイトを常に高検出することに定評があり、過去5年間以上にわたって、第三者機関・雑誌における受賞獲得数は他社の追随を許しません。
 
*本リリースに記載されている各種名称、会社名、商品名などは各社の商標または登録商標です。

【本リリースに関する問合せ先】 
G Data Software株式会社 
101-0042 東京都千代田区神田東松下町48 ヤマダビル6F
窓口: 瀧本往人 
E-mail: gdata_japan_info@gdatasoftware.com  
URL: http://www.gdata.co.jp/


企業情報

企業名 G DATA Software株式会社
代表者名 Jag山本
業種 未選択

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