イーソルのT-Kernelベースソフトウェアプラットフォーム「eCROS」がARM(R)コア搭載のフリースケール社製「i.MX25x」マルチメディア・アプリケーション・プロセッサをサポート

イーソル株式会社は、T-Kernelベースソフトウェアプラットフォーム「eCROS」が、ARMコア搭載のフリースケール・セミコンダクタ社製「i.MX25x」マルチメディア・アプリケーション・プロセッサに対応したことを発表します。

                               2011年10月13日
報道関係者各位
                               イーソル株式会社

  ARM(R)コア搭載のフリースケール社製「i.MX25x」マルチメディア・
    アプリケーション・プロセッサをイーソルのT-Kernelベース
     ソフトウェアプラットフォーム「eCROS」がサポート
   〜マルチメディア機器のリアルタイム性と信頼性向上、
         μITRON資産の再利用による開発効率化を実現〜

イーソル株式会社(本社:東京都中野区、代表取締役社長:澤田 勉、以下
イーソル)は、T-Kernelベースソフトウェアプラットフォーム「eCROS」が、
ARMコア搭載のフリースケール・セミコンダクタ社製「i.MX25x」マルチメディ
ア・アプリケーション・プロセッサに対応したことを発表します。eCROSの利
用により、i.MX25xベースの高機能なマルチメディア機器に、eCROSの中核
をなすリアルタイムOS「eT-Kernel」がもつ優れたリアルタイム性と、車載機
器、人工衛星・探査機を代表とする様々な分野での採用実績が実証する、高い
信頼性を付加できます。さらにeT-Kernelは、μITRONの後継OSであるT-
Kernelがベースなので、μITRON資産を再利用しながら、低コスト、短期間
でシステムを開発できます。

i.MX25xプロセッサは、最大400MHzの高いパフォーマンスを持つ
ARM926EJ-Sを搭載し、大量のデータ収集や、タッチパネルなどを利用した
双方向の高度なやり取りが必要な、コンシューマ機器、産業機器に最適化され
たマルチメディア・アプリケーション・プロセッサです。リッチなマルチメ
ディア体験を可能にする高い性能に加え、長時間のバッテリ動作が可能な低消
費電力性能と、様々な通信規格やメモリカードをサポートするなど、他機器と
のコネクティビティが重視されています。マルチメディア系ではLCD、タッチ
スクリーンやCMOSセンサ、コネクティビティの面ではイーサネット、CAN、
USB 2.0 OTG、USB 2.0 Host、MMC+、SD、SDIOなどの機能がサポートさ
れています。また、-20℃から70℃、もしくは -40℃から85℃の温度範囲に対
応しているため、コンシューマ機器だけでなく、産業用途でも問題なく利用
できます。

今回i.MX25xをサポートしたeCROSは、eT-Kernelに加え、開発ツール、
TCP/IPプロトコルスタックとFATファイルシステムを含むミドルウェア、
プロフェッショナルサービスが統合されています。イーサネットドライバや、
SDメモリカードドライバも開発、統合済みです。このため、プラットフォーム
構築に工数を掛けずに、最終製品の競争力を左右するアプリケーション開発に
注力できます。eT-Kernelは、今回i.MX25xをサポートした、小さなフットプ
リントと特に優れたリアルタイム性が特長の「eT-Kernel/Compact」から、
POSIX仕様準拠リアルタイムOSまで、システム規模と用途にあわせて選択で
きるスケーラブルな4つのプロファイルがあります。また、マルチコアプロ
セッサ対応リアルタイムOSとして「eT-Kernel Multi-Core Edition」を用意
しています。このため、機能拡張やシステム統合などの理由で将来使用する
プロセッサを変更する場合などにも、最適なOSを選択し直し、i.MX25x上の
ソフトウェア資産を共通化することができます。またeT-Kernelに特化した
開発ツール「eBinder」は、リアルタイムOSを使うシステム開発のために
ゼロから設計された開発ツールです。リアルタイムシステム特有の問題を容易
に解決できるため、開発者の負担を軽減し、開発効率を向上させることができ
ます。

今回eCROSが対応したボードは、i.MX257プロセッサを搭載したアットマーク
テクノ社製「Armadillo-440」です。コンパイラは、ARM社製純正コンパイラ
に対応しています。


フリースケール・セミコンダクタ・ジャパン株式会社 プロダクトマーケ
ティング本部 ネットワーキング・マルチメディア・グループ製品部長 
岩瀬 肇 様のコメント
「イーソルのT-Kernelベースソフトウェアプラットフォーム「eCROS」が、
i.MX25xプロセッサをサポートしたことを歓迎します。特に日本やアジアに
おいては、組込みシステムの様々な分野で広く普及しているμITRONのソフ
トウェア資産を再利用できる環境が強く求められます。また、i.MX25xプロ
セッサを使った産業用途の機器では、リアルタイムな応答性が必要とされます。
リアルタイムOS「eT-Kernel」をベースとするeCROSは、このようなニーズ
を満たせる、i.MX25xプロセッサに最適なソフトウェアプラットフォームの
ひとつです。」

イーソル株式会社 常務取締役エンベデッドプロダクツ事業部長
上山 伸幸のコメント
「i.MX25xは、タッチパネルを備えたマルチメディア・アプリケーション・
プロセッサとして、民生用途だけではなく、業務用端末やシステムの操作パネ
ルといった産業用途にも採用が見込まれています。特に高い信頼性が求めら
れる車載機器や人工衛星をはじめとする幅広い分野で採用実績があるeCROS
を利用することにより、産業用途にも耐えうる高い品質と信頼性を実現でき
ます。またeT-Kernelは、これまでにARM Cortex-A9 MPCore、Cortex-A8、
Cortex-M3/M4、ARM11、ARM9を含む様々なARMコアをサポートしてい
ます。このたびリリースしたi.MX25x対応eCROSは、これらの経験とノウハ
ウが詰め込まれているため、ARMコアの性能を最大限に引き出すOS環境を
実現します。イーソルは、i.MX25xプロセッサを利用するマルチメディア機器
向けのソフトウェア開発を包括的に支援します。」

<補足資料>
▽ eCROS詳細:http://www.esol.co.jp/embedded/ecros.html
▽ eT-Kernel詳細:http://www.esol.co.jp/embedded/et-kernel.html
▽ eBinder詳細:http://www.esol.co.jp/embedded/ebinder.html
▽ イーソル ホームページ:http://www.esol.co.jp/

*ARMはARM社の登録商標です。ARM9、ARM11、Cortex、MPCore、
 RealView、NEONはARM社の商標です。
*eBinder、eParts、PrKERNEL、PrKERNELv4、PrFILE、PrCONNECT、
 PictDirectはイーソル株式会社の登録商標です。
*eCROS、eT-Kernel、PrCONNECT、PrFILE、PrUSB、PrMTP
 はイーソル株式会社の商標です。
*TRON は"The Real-time Operating system Nucleus" の略称です。
*ITRON は "Industrial TRON" の略称です。
*μITRON は "Micro Industrial TRON" の略称です。
*TRON, ITRON, T-Engine, T-Kernel はコンピュータの仕様に対する名称で
 あり、特定の商品ないしは商品群を指すものではありません。
*記載された社名および製品名は各社の商標または登録商標です。

■ 本リリースに関するお問い合わせ先
イーソル株式会社 エンベデッドプロダクツ事業部マーケティング部 村上
  TEL:03-5302-1360 / FAX:03-5302-1361
  E-Mail:ep-inq@esol.co.jp  URL:http://www.esol.co.jp/embedded/

企業情報

企業名 イーソル株式会社
代表者名 長谷川 勝敏
業種 コンピュータ・通信機器

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