イーソルのソフトウェアプラットフォーム「eCROS」が、デンソーの映像記録型ドライブレコーダー搭載デジタルタコグラフに採用

イーソル株式会社は、イーソルが開発・販売を行うT-Kernelベースソフトウェアプラットフォーム「eCROS」が、株式会社デンソーが開発した映像記録型ドライブレコーダー搭載デジタルタコグラフ「デンソードライビングパートナー」に採用されたことを発表します。

                               2011年11月16日
報道関係者各位
                               イーソル株式会社

  デンソーの映像記録型ドライブレコーダー搭載デジタルタコグラフに、
   イーソルのソフトウェアプラットフォーム「eCROS」が採用

イーソル株式会社(本社:東京都中野区、代表取締役社長:澤田 勉、以下
イーソル)は、イーソルが開発・販売を行うT-Kernelベースソフトウェアプ
ラットフォーム「eCROS」(イークロス)が、株式会社デンソー(本社:愛知県
刈谷市、取締役社長:加藤 宣明)が開発した映像記録型ドライブレコーダー
搭載デジタルタコグラフ「デンソードライビングパートナー」(以下「ドライビ
ングパートナー」)に採用されたことを発表します。

速度、時間、距離を含む車両情報を記録するタコグラフは、法律に基づき、大
型商用車などへの装着が義務付けられています。これにより運送業者は、記録
された運行情報をもとに、ドライバーに対して運転改善や業務効率化のための
指導が可能になります。「デンソードライビングパートナー」は、こうした運
行管理のための車両情報の記録に加え、記録データをリアルタイムに解析し、
走行中のドライバーにタイムリーに運転アドバイスを行う機能を備えています。
イーソルは、eCROSの提供を通じて、ドライビングパートナーに不可欠な高
いリアルタイム性と信頼性の実現に寄与しました。

ドライビングパートナーは、ドライブレコーダー(以下「ドラレコ」)が搭載
された運行記録用計器の一種、デジタルタコグラフ(以下「デジタコ」)です。
業界初となる「運転特性診断」機能が搭載されており、走行中のドライバーの
運転特性を分析し、タイムリーにアドバイスすることで、ドライバーの安全と
エコ運転をサポートしています。主な特長は、運転状況を分析し、数値化して
表示する「インフォメーションディスプレイ」や、従来のデジタコでは認識で
きなかった交差点を、車載機に内蔵した地図データを使い認識することで、交
差点を走行する場合の運転行動をより正確に診断することを可能にした「交差
点走行診断」などです。また、デジタコとドラレコが一体となることで、1つ
のメディアに走行データが保存でき、さらに、デジタコ、ドラレコの2つの
データを同一ソフト上で管理できるため、運行管理者が運行管理や安全指導を
スピーディに行うことができます。

今回ドライビングパートナーに採用されたeCROSには、オープンソース
T-Kernelを拡張したリアルタイムOS「eT-Kernel」、開発ツール「eBinder」、
ミドルウェアのUSBホストスタック「PrUSB/Host」が含まれます。eT-Kernel
は、優れたリアルタイム性と高い信頼性により、カーナビやカーオーディオな
ど車載機器への採用実績を数多く持っています。今回ドライビングパートナー
へのシステム開発に採用されたのは、eT-Kernelの中でも、大規模なシステム
開発に適した「eT-Kernel/Extended」です。eT-Kernel/Extendedは、システ
ム全体を処理単位(プロセス)に分けて管理し実行するプロセスモデルに対応
しているため、複数のエンジニアが分業し同時に開発を進めることも可能です。
また、実行中のプロセスが誤って、他のプロセスが管理するメモリ領域を破壊
してしまうことを未然に防ぐ「メモリ保護機能」も搭載しています。また
eBinderは、eT-Kernelに特化した、リアルタイムOSを使うシステム開発の
ためにゼロから設計された開発ツールです。リアルタイムシステム特有の同期
や排他、割込み制御などの問題を容易に解決できるツールや機能を提供するこ
とで、開発者の負担を軽減し、開発効率を向上させ、短期間、低コストでの開
発を実現できます。また、開発の早い段階から単体検証とシステム検証を繰り
返し行う「反復型開発モデル」をサポートしているため、品質と信頼性の高い
製品を開発できます。


イーソル株式会社 常務取締役エンベデッドプロダクツ事業部長
上山伸幸のコメント
「デンソードライビングパートナーに、リアルタイムOS「eT-Kernel」をコア
とするソフトウェアプラットフォーム「eCROS」を採用していただき、大変
光栄です。近年、安全性や環境への意識の高まりから、車載機器に要求される
機能がますます多様化しています。それらの実現には高いリアルタイム性と信
頼性を持つリアルタイムOSの利用が不可欠です。イーソルは、車載機器をは
じめとした幅広い分野で得た経験とノウハウを活かし、今後も車載機器向けの
ソフトウェア開発支援に貢献します。」


<補足資料>
▽ eCROS詳細:http://www.esol.co.jp/embedded/ecros.html
▽ eT-Kernel詳細:http://www.esol.co.jp/embedded/et-kernel.html
▽ eBinder詳細:http://www.esol.co.jp/embedded/ebinder.html
▽ イーソル ホームページ:http://www.esol.co.jp/

*eBinder、PrKERNELv4はイーソル株式会社の登録商標です。
*eCROS、eT-Kernelはイーソル株式会社の商標です。
*TRON は"The Real-time Operating system Nucleus" の略称です。
*ITRON は "Industrial TRON" の略称です。
*μITRON は "Micro Industrial TRON" の略称です。
*TRON, ITRON, T-Engine, T-Kernel はコンピュータの仕様に対する名称で
 あり、特定の商品ないしは商品群を指すものではありません。
*記載された社名および製品名は各社の商標または登録商標です。


■ 本リリースに関するお問い合わせ先
イーソル株式会社 エンベデッドプロダクツ事業部マーケティング部 村上
  TEL:03-5302-1360 / FAX:03-5302-1361
  E-Mail:ep-inq@esol.co.jp  URL:http://www.esol.co.jp/embedded/

企業情報

企業名 イーソル株式会社
代表者名 長谷川 勝敏
業種 コンピュータ・通信機器

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