カナダ・オンタリオ州政府、幹細胞研究に2,500万カナダドルを投資~オンタリオ再生医療研究所の慢性病治療研究を促進~

カナダ・オンタリオ州政府は、今後5年間に2,500万カナダドル(約25億円) をオンタリオ再生医療研究所(Ontario Institute for Regenerative Medicine:以下OIRM) *1へ投資し、がんや多発性硬化症、糖尿病などの慢性病患者のために新たな治療法の開発と実用化を支援すると発表しました。

カナダ・オンタリオ州政府は、今後5年間に2,500万カナダドル(約25億円) をオンタリオ再生医療研究所(Ontario Institute for Regenerative Medicine:以下OIRM) *1へ投資し、がんや多発性硬化症、糖尿病などの慢性病患者のために新たな治療法の開発と実用化を支援すると発表しました。

 

OIRM は、オンタリオ州政府が昨年11月に約300万カナダドルを投じて設立した研究所で、心臓病、変性疾患、糖尿病、視力喪失などの慢性病に対して幹細胞による治療法の開発と実用化を推進しています。

 

幹細胞が1960年初めにオンタリオ州で発見されて以来、同州は50年以上に渡り、この分野におけるグローバル・リーダーの地位を確保してきました。オンタリオ州では現在、幹細胞を用いた最先端の研究として、幹細胞から得られる心筋を使って損傷した心臓の修復、黄斑変性症による失明の治療などに力をいれています。

 

今回の投資はOIRMでの世界レベルの研究を支援するだけでなく、オンタリオ州の幹細胞と再生医療の分野における国際的優位性の維持・強化に貢献するものです。さらに、OIRMでの幹細胞研究の躍進によって、オンタリオ州は、より多くの国際的な臨床試験を誘致し、民間部門からの投資拡大も期待することができます。

 

オンタリオ州研究革新省のレーザ・モリディ(Reza Mordi)大臣は、次のようにコメントしています。

「幹細胞研究は、がんや多発性硬化症、心臓病などに対してよりよい治療を提供する道筋になります。OIRMへの支援を継続することにより、オンタリオ州の幹細胞と再生治療分野におけるグローバル・リーダーとしての立場がより一層堅固なものになるでしょう。同時に、オンタリオ州の人々にとっても重要な経済的恩恵をもたらし、質の高い医療を提供できると期待しています。」

 

関連情報

・ 2015年の再生医療研究と細胞療法の世界市場は、194億カナダドル(約1兆9400億円)に達する見込みです。 2011年の同分野での世界市場は、100億カナダドル(約1兆円)でした。

・ オンタリオ州は変性疾病を患っている方々により良い治療を提供するために、1億6,000万カナダドル(約160億円)を費やして、147以上の研究プロジェクトを行っています。

・ オンタリオ州は、幹細胞および再生医療研究において確固たる歴史を持っています。幹細胞は1960年代初めにオンタリオ州で、ジェームスE・ティル(James E.Till)博士とアーネストA・マカロック(Ernest A.McCulloch)博士によって初めて発見されました。

 

※為替レートは1カナダドル=100円で計算しています。

 

*1 オンタリオ再生医療研究所(Ontario Institute for Regenerative Medicine)について

オンタリオ州政府は、2014年11月25日に300万カナダドル以上を投資して、同研究所の設立を発表しました。

同研究所は、オンタリオ幹細胞イニシアチブ(Ontario Stem Cell Initiative:OSCI)および再生医療商業化センター(Centre for Commercialization of Regenerative Medicine: CCRM)とのパートナーシップで、世界トップレベルの研究チームを集め革新的な治療法とその実用化を研究しています。開発される治療法は、がん、糖尿病、失明、心臓や肺の病気など幅広い病気の患者に適応されます。またOIRMは150人の幹細胞・再生医療研究に携わる科学者、臨床医そしてエンジニアを有しています。

公式ホームぺージ:http://oirm.ca (英語)

投資を発表したオンタリオ州研究革新省モリディ大臣(右から4人目)と、
オンタリオ再生医療研究所(OIRM)ロサント所長(右から3人目)達

 

 

■オンタリオ州について

オンタリオ州はカナダ経済の中心地となっており、カナダ全体のGDPの37%、人口の39%、カナダの輸出品の38%がオンタリオ州に集中しています。オンタリオ州のビジネス環境は世界で成功するために設計されており、北米で効率のよい、国際貿易と投資の中心となっています。多文化の労働力、合理的な規則、低リスクの投資環境、競争力のあるビジネスコスト等多くの事柄が保証されています。

世界の主要企業がこれまでにオンタリオ州で事業を設立または、拡大を行ってきました。それらの企業の分野は、自動車、航空宇宙産業、ライフサイエンス、バイオテック、金融、鉱業など多岐にわたります。約200社の日系企業も、オンタリオ州に投資しており、ホンダ、トヨタ、日産、三菱重工業、カプコン、コーエイ、アステラス製薬、武田薬品工業、キヤノン、住友精密などの主要企業が現地法人を置いています。

 

■オンタリオ州政府在日事務所について

オンタリオ州政府在日事務所(Ontario International Marketing Centre、東京都港区カナダ大使館内)は、日本とオンタリオ州の貿易・投資促進を図る目的で2006年2月に開設されました。同在日事務所は、日本企業の投資誘致活動、オンタリオ企業・輸出業者への支援、日本の行政・媒体関係者の協調関係を深めるなど、様々な活動を通じてオンタリオ州の産業、ビジネスを紹介し、日加間のビジネス交流・貿易の促進に取り組んでいます。



添付画像・資料

添付画像をまとめてダウンロード

企業情報

企業名 カナダ・オンタリオ州政府経済開発省 日本広報窓口
代表者名 森田 美恵子
業種 国・自治体・公共機関

コラム

    カナダ・オンタリオ州政府経済開発省 日本広報窓口の
    関連プレスリリース

    カナダ・オンタリオ州政府経済開発省 日本広報窓口の
    関連プレスリリースをもっと見る

    • クリックして、タイトル・URLをコピーします
    • facebook
    • line
    • このエントリーをはてなブックマークに追加

    プレスリリース詳細検索

    キーワード

    配信日(期間)

    年  月  日 〜 年  月 

    カテゴリ

    業界(ジャンル)

    地域