日本マレーシア学会(JAMS)関東地区研究会【無料・登録不要】サバ州の美術集団Pangrok Sulapの版画表現ーDIY文化運動・サバの物語・エコロジー
日本マレーシア学会(JAMS)関東地区研究会/日時:2016年6月11日(土)14時~17時/場所:立教大学池袋キャンパス5号館5203教室/マレーシア・サバ州の美術集団Pangrok Sulapの版画表現ーDIY文化運動・サバの物語・エコロジー/発表者:徳永 理彩(東京外国語大学非常勤講師)/コメント:金子 奈央(アジア経済研究所リサーチアソシエート)
日本マレーシア学会(JAMS) 関東地区研究会のおしらせ
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日時:2016年6月11日(土)14時~17時
場所:立教大学池袋キャンパス5号館5203教室
タイトル:マレーシア・サバ州の美術集団Pangrok Sulapの版画表現ーDIY文化運動・サバの物語・エコロジー
発表者:徳永 理彩(東京外国語大学非常勤講師)
コメント:金子 奈央(アジア経済研究所リサーチアソシエート)
概要:サバ州キナバル山麓のラナウに、地元の若者たちが始めた版画美術集団Pangrok Sulapがある。“Pangrok(パンクロック)”という名称が現すように、メンバーの多くはラナウやコタキナバルなどサバの各地で、音楽産業とは一線を画したDIY(do-it-yourself)精神にこだわるパンク音楽シーンに関わっていた。2009年末、そうした音楽サークルの中からイラストやステンシルなどのアートを通じた社会的表現に関心を拡げたRizoLeongらを中心に、美術集団としてPangrok Sulapが誕生した。2013年半ば、インドネシアのパンクバンドMarjinalがマレーシアツアーの一環でサバを訪れた。このときPangrok Sulapは版画制作でも知られるMarjinalをラナウに招きワークショップを行う。これが大きな契機となり、版画がPangrok Sulapの表現手段の核となった。
Pangrok Sulapの版画作品は、マレーシアにおいて周縁化されてきたサバの物語やサバの人々が直面する問題を表現してきた。サバの物語を伝えるモチーフには例えばこのようなものがある。ビーズ玉、イノシシ肉バーベキュー、噛みタバコ、密輸タバコ、編み笠、ICカード、キャベツ、地酒、水牛、創世神話、キナバル山など。かれらはラナウの伝統的市場やサバ各地のアートフェスティバル、世界先住民族デーNGOイベント、収穫祭、大学、州立ギャラリーなど実に多様な場所に版画作品を出展/出店し、ダム建設に反対する村を訪れて版画を共同制作するなど、サバの人々の中で版画制作を続けている。
本報告では、Pangrok Sulapの版画表現をDIY文化運動、サバの物語、エコロジー的世界観という特徴を取り上げて検討する。サバの若者たちによる集合的表現が、サバとマレーシアの現在に対して何を問いかけているのかを議論したい。
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企業名 | 立教大学観光学部舛谷研究室 |
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代表者名 | 舛谷鋭 |
業種 | 教育 |
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