(財)ベターホーム協会は、災害時の「食」への備えをまとめました
東日本大震災の発生後、直接大きな被害を受けていない首都圏の地域でも、食品や災害用品の需要が高まり、店頭で品切れが目立ちました。 ベターホーム協会では、いざという時に備えておきたい食品のリストと、ライフラインが停止したときの調理についてまとめ、ホームページと月刊誌に掲載しました。
東日本大震災の発生後、直接大きな被害を受けていない首都圏の地域でも、食品や災害用品の需要が高まり、店頭で品切れが目立ちました。食品や消耗品のストックをしていない人々が、災害への不安感から、急きょ備蓄分として購入したのが要因であると思われます。
「買占め」と言われる大量の備蓄はするべきではありません。しかし、いざという時に備えて、日頃から保存がきく食品、消耗品をストックしておけば落ち着いて行動ができます。
また、電気・ガス・水道などのライフラインが停止すると、いつもと同じように調理ができません。エネルギーや水が限られた状況で、備蓄した食品をどう食べたらよいのか、という知識も得ておく必要があります。
ベターホーム協会では、災害に備えておきたい食品などのリストと、電気・ガス・水道が停止したときの調理についてまとめました。
なお、ここでは家屋の倒壊や火災の被害は免れ、自宅で生活を送ることができる状況を前提としています。
●備えておきたい「食」リスト
<主食> 無洗米、パスタ、乾燥めん、小麦粉、米粉
小麦粉や米粉は、すいとんやだんごにすれば米を炊くのに比べ、水や火が少な くてすむ。
*米粉でだんごを作って主食に(写真)
小麦粉と同様にすいとんにする他、少しかために水で溶いて手で丸め、フラ イパンで焼くと、焼きもちのような腹持ちのよいだんごに。
<水> 空いたペットボトルに水道水を入れておく
日頃から水道水のくみおきを習慣づける。長く保存せず、料理や洗い物に使 用し、常に新鮮な水が入っている状態に。
<缶詰・レトルト食品・乾物>
缶詰・レトルト食品は、肉、魚、豆などたんぱく源をそろえる。切り干し大 根や海草サラダなど加熱せずに食べられる乾物は、不足しがちな野菜のかわ りに。節分の炒り大豆はそのまま食べることができるたんぱく源。
<常温で日持ちする野菜> じゃがいも、たまねぎ、さつまいもなど
日々使いながら常備しておくと、いざという時に役立つ
<道具>カセットコンロとガスボンベ、ラップ、アルミホイル、
クッキングシート、ポリ袋
●まず、食材のチェックと保存を行う
*災害後、家屋や家族の安全を確認したら、食べ物のチェックを行う。
缶詰・野菜・菓子などを探し、加熱せずに食べられるものと、加熱が必要なも のを大別する。
*電気が止まっても、開閉を控えれば庫内の温度が一気に上がることはない。傷 みやすいものから使う。冷凍庫を冷蔵庫がわりに。冷蔵庫内の食材をすばやく 冷凍庫に移し、少しでも長く保存できるようにする。冷凍食品は使えなくなる 可能性が高いが、冷却材となるので入れたままにしておく。
*3時間たっても電気が復旧しないと生ものは傷んでくる可能性がある。傷んだ 状態で冷蔵庫に入れておくと、腐敗菌が増殖し他の食品にも影響する。災害 時の食中毒は手当てができずに体力を消耗するため、一層の注意が必要。
●電気、ガス、水道が停止したときの調理のポイント
・カセットコンロが貴重な熱源に。効率よく調理する。
*ひと鍋で済む料理を作る。野菜や主食も一緒にとれる鍋ものが合理的。和風だ し、洋風スープなど、味で変化をつけると飽きない。
<ひと鍋で作るツナパスタ:2人分>
鍋にツナ小1缶とトマトジュース1缶(約200ml)、水カップ1を入れてふた をし火にかける。沸騰したらスパゲティ160gを半分に折って加え、めんが やわらかくなって汁気が少なくなるまで混ぜながら煮る。塩、こしょうで調味 する。
・カセットコンロの熱効率を高める(写真)
*コンロのまわりを囲って保温性を高める。ただし、ガスボンベの部分が熱くな りすぎると爆発の危険がある。ボンベ側にはぴったりつけないようにする。
*「ゆでる」より「蒸し煮」を
野菜の水分を使って蒸し煮すると短時間で火がとおり、水が湯になるまでのエ ネルギーも節約できる。
*ふたがぴったりできて、熱伝導のよい鍋を使う
厚手のステンレス鍋は保温性はあるが、熱伝導はアルミ製が優れている。短時 間で火を通すにはアルミ製の鍋を使う。
・余分な水を使わない工夫をする
*洗いやすく、水が少なくてすむ野菜(トマト、きのこ、だいこん、ねぎなど) を使う。
*フライパンにクッキングシート、鍋にアルミホイルを敷いて調理する
*食器にラップやアルミホイルを敷いて使う
*あえものなどはポリ袋で調味。袋を広げてそのままお皿がわりにもなる。
*ポリ袋を手袋がわりに。なるべく手を洗わずにすむようにする。
食材をキッチンばさみで切って、直接鍋や器に入れる(写真)
*食器や鍋を洗った水はざるでこして、ごみや汚れを除いて溜めておき、トイレ を流すときに使用する。
なお、これらのリストとノウハウは「月刊ベターホーム5月号」とベターホーム協会のホームページ(http://www.betterhome.jp)に掲載しています。
「月刊ベターホーム5月号」には、上記の他、省エネ調理の提案として、保温調理・余熱調理・同時調理のレシピも掲載しています。
<月刊ベターホームの入手方法>
250円分の切手を同封して郵送でお申込みください。(月刊ベターホーム200円+送料50円)。封筒の表に「2011年月刊ベターホーム5月号希望」と記入してください。
宛先:〒150-8363 東京都渋谷区渋谷1-15-12 ベターホーム協会
このニュースリリースに関するお問い合わせは・・
一般財団法人ベターホーム協会 企画広報課 武藤智恵まで
電話03(3407)0471 03(3407)8666直通
e-mail:chie_muto@betterhome.jp
「買占め」と言われる大量の備蓄はするべきではありません。しかし、いざという時に備えて、日頃から保存がきく食品、消耗品をストックしておけば落ち着いて行動ができます。
また、電気・ガス・水道などのライフラインが停止すると、いつもと同じように調理ができません。エネルギーや水が限られた状況で、備蓄した食品をどう食べたらよいのか、という知識も得ておく必要があります。
ベターホーム協会では、災害に備えておきたい食品などのリストと、電気・ガス・水道が停止したときの調理についてまとめました。
なお、ここでは家屋の倒壊や火災の被害は免れ、自宅で生活を送ることができる状況を前提としています。
●備えておきたい「食」リスト
<主食> 無洗米、パスタ、乾燥めん、小麦粉、米粉
小麦粉や米粉は、すいとんやだんごにすれば米を炊くのに比べ、水や火が少な くてすむ。
*米粉でだんごを作って主食に(写真)
小麦粉と同様にすいとんにする他、少しかために水で溶いて手で丸め、フラ イパンで焼くと、焼きもちのような腹持ちのよいだんごに。
<水> 空いたペットボトルに水道水を入れておく
日頃から水道水のくみおきを習慣づける。長く保存せず、料理や洗い物に使 用し、常に新鮮な水が入っている状態に。
<缶詰・レトルト食品・乾物>
缶詰・レトルト食品は、肉、魚、豆などたんぱく源をそろえる。切り干し大 根や海草サラダなど加熱せずに食べられる乾物は、不足しがちな野菜のかわ りに。節分の炒り大豆はそのまま食べることができるたんぱく源。
<常温で日持ちする野菜> じゃがいも、たまねぎ、さつまいもなど
日々使いながら常備しておくと、いざという時に役立つ
<道具>カセットコンロとガスボンベ、ラップ、アルミホイル、
クッキングシート、ポリ袋
●まず、食材のチェックと保存を行う
*災害後、家屋や家族の安全を確認したら、食べ物のチェックを行う。
缶詰・野菜・菓子などを探し、加熱せずに食べられるものと、加熱が必要なも のを大別する。
*電気が止まっても、開閉を控えれば庫内の温度が一気に上がることはない。傷 みやすいものから使う。冷凍庫を冷蔵庫がわりに。冷蔵庫内の食材をすばやく 冷凍庫に移し、少しでも長く保存できるようにする。冷凍食品は使えなくなる 可能性が高いが、冷却材となるので入れたままにしておく。
*3時間たっても電気が復旧しないと生ものは傷んでくる可能性がある。傷んだ 状態で冷蔵庫に入れておくと、腐敗菌が増殖し他の食品にも影響する。災害 時の食中毒は手当てができずに体力を消耗するため、一層の注意が必要。
●電気、ガス、水道が停止したときの調理のポイント
・カセットコンロが貴重な熱源に。効率よく調理する。
*ひと鍋で済む料理を作る。野菜や主食も一緒にとれる鍋ものが合理的。和風だ し、洋風スープなど、味で変化をつけると飽きない。
<ひと鍋で作るツナパスタ:2人分>
鍋にツナ小1缶とトマトジュース1缶(約200ml)、水カップ1を入れてふた をし火にかける。沸騰したらスパゲティ160gを半分に折って加え、めんが やわらかくなって汁気が少なくなるまで混ぜながら煮る。塩、こしょうで調味 する。
・カセットコンロの熱効率を高める(写真)
*コンロのまわりを囲って保温性を高める。ただし、ガスボンベの部分が熱くな りすぎると爆発の危険がある。ボンベ側にはぴったりつけないようにする。
*「ゆでる」より「蒸し煮」を
野菜の水分を使って蒸し煮すると短時間で火がとおり、水が湯になるまでのエ ネルギーも節約できる。
*ふたがぴったりできて、熱伝導のよい鍋を使う
厚手のステンレス鍋は保温性はあるが、熱伝導はアルミ製が優れている。短時 間で火を通すにはアルミ製の鍋を使う。
・余分な水を使わない工夫をする
*洗いやすく、水が少なくてすむ野菜(トマト、きのこ、だいこん、ねぎなど) を使う。
*フライパンにクッキングシート、鍋にアルミホイルを敷いて調理する
*食器にラップやアルミホイルを敷いて使う
*あえものなどはポリ袋で調味。袋を広げてそのままお皿がわりにもなる。
*ポリ袋を手袋がわりに。なるべく手を洗わずにすむようにする。
食材をキッチンばさみで切って、直接鍋や器に入れる(写真)
*食器や鍋を洗った水はざるでこして、ごみや汚れを除いて溜めておき、トイレ を流すときに使用する。
なお、これらのリストとノウハウは「月刊ベターホーム5月号」とベターホーム協会のホームページ(http://www.betterhome.jp)に掲載しています。
「月刊ベターホーム5月号」には、上記の他、省エネ調理の提案として、保温調理・余熱調理・同時調理のレシピも掲載しています。
<月刊ベターホームの入手方法>
250円分の切手を同封して郵送でお申込みください。(月刊ベターホーム200円+送料50円)。封筒の表に「2011年月刊ベターホーム5月号希望」と記入してください。
宛先:〒150-8363 東京都渋谷区渋谷1-15-12 ベターホーム協会
このニュースリリースに関するお問い合わせは・・
一般財団法人ベターホーム協会 企画広報課 武藤智恵まで
電話03(3407)0471 03(3407)8666直通
e-mail:chie_muto@betterhome.jp
企業情報
企業名 | (財)ベターホーム協会 |
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代表者名 | 西尾 南美 |
業種 | 教育 |
コラム
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