井津建郎「インド ― 光のもとへ」 Kenro Izu: Eternal Light
井津建郎は、ニューヨークに拠点を置く写真家で、これまでアジアの聖地や石造遺跡を撮影してきました。この撮影を通して彼の関心は次第に人の心にある「内なる聖地」へと向かい、さらにインドでは、ガンジスのベナレス、アラハバッド、ブリンダバンなどで、年に2、3回に及ぶ長期滞在を繰り返し、深い信仰に支えられたヒンドゥーの人々の生と死に向き合い、命の尊厳とは何かを問いながら撮影に取り組みました。本展は、このインドで撮影された井津の最新作を紹介するもので、世界初公開となる《祈りのこだます地》、《永遠の光》シリーズ等、約120点を展示致します。静謐なモノクロームに広がる深遠な世界は、正に井津建郎の新境地です。また井津には、カンボジアにアンコール小児病院、ラオスにラオ・フレンズ小児病院を創設した異色の経歴があり、会期中のイベントで、ノンフィクション作家の山岡淳一郎を聴き手に、この経緯や撮影エピソードを語ります。
清里フォトアートミュージアム
- !2016年6月30日 17時
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