京都の演劇ユニット下鴨車窓が、レポートリー作品である『渇いた蜃気楼』を引っさげて、3年ぶりに福岡にやってくる
京都を拠点に創作・公演をしている現代演劇のユニット「下鴨車窓」が、『渇いた蜃気楼』を2016年5月に福岡にて上演いたします。福岡では3年ぶりの公演となります。淡々としたリアルな描写の中にも歪んだ不条理性を滲ます、酷暑の男女三人の物語です。物語のあらすじ― とある小さな地方都市。その夏は例年にない酷暑で、ダムも干上がってしまうほどだった。町では給水車が走り、道には人影もあまりないように感じられた。みんな家の中にこもってじっとしているんじゃないか、この暑さが去るのを祈って。そんな想像が働く。安アパートの角部屋に住む夫婦だ。実際にその夫は祈らんばかりの気持ちでいた。給水車が来る時間だ、近所のスーパーまでポリタンクを持っていかねば。持っていくのはまだしも、持って帰ることを考えると憂鬱になる。けれども水無しには生きていけないから、妻だってまだ諦めてはいないはずだから、もろもろ。
小さなみそ汁屋
- !2016年4月19日 15時
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