合同会社蛤、全長6.2メートルの巨大彫刻作品《サン・チャイルド》 を制作した現代美術家・ヤノベケンジの208枚ドローイング作品集(PDF版)を発売開始。
現代美術家・ヤノベケンジは、巨大彫刻作品《サン・チャイルド》の運搬費用を1口1万円で208口(計208万円)の寄付を集め、お返しに手描きのドローイング作品を寄付者にプレゼントしました。合同会社蛤は、このたび、ドローイング208点をまとめた作品集(PDF)を出版し、オンライン販売を開始しました。
《サン・チャイルド》は、現代美術家・ヤノベケンジが3.11東日本大震災後に初めて手掛けた全長6.2メートルの巨大彫刻作品です。放射能防護服を着た子どもが、傷つきながらも、ヘルメットを脱ぎ左手に抱え、右手に希望の太陽を持ち、胸のガイガーカウンターはゼロを指しているという、震災や原発事故からの復興の願いを込めた象徴的なモニュメントです。
《サン・チャイルド》は、2011 年10 月、万博記念公園において初発表され、以後、岡本太郎記念館、都立第五福竜丸展示館、大阪府咲州庁舎、モスクワ市近代美術館(ロシア)、など、日本および世界各国で展示されてきました。今現在は、計3体が制作されており、福島空港、ハイファ美術館(イスラエル、2012年12月まで)、南茨木駅前(大阪)では恒久設置として展示中です。
福島空港に展示中の《サン・チャイルド》は、『福島現代美術ビエンナーレ2012』(2012年8月11日~9月23日 http://www.wa-art.com/bien/bien2012/)をきっかけに始まりましたが、2013年3月まで延長されることとなりました。このように震災復興を願うビエンナーレの象徴的なモニュメントとして、福島の人々に受け入れられたことを受け、ヤノベはさらに208枚のドローイング連作を手掛けることとなりました。
『福島現代美術ビエンナーレ2012』は、東日本大震災後に初めて地元主導で行われたアート・フェステバルでしたが、震災の余波でスポンサーや助成金がなかなか集まらず、特にヤノベケンジの巨大彫刻作品等の運搬・設営費用などが捻出できない状況でした。
そこで、ヤノベケンジとテンポプレスを含めた有志で、福島に《サン・チャイルド》を運ぶためにヤノベケンジ『サン・チャイルド』光臨プロジェクトin福島現代美術ビエンナーレ2012実行委員会を結成。合同会社蛤は、テンポプレスとして、現代美術家・ヤノベケンジの巨大彫刻作品《サン・チャイルド》を、福島現代美術ビエンナーレ2012に運搬・設営するためのクラウド・ファンディング(不特定多数からの小額資金調達)を行いました。
http://tenpo.ne.jp/KY001/project.html
光臨プロジェクトでは、1口1万円、200口の小口支援をインターネット上で募り、合計208口、182人のサポーターの支援を得ることができ、無事に会場である福島空港に展示することができました。
その際、サポーター特典として、ヤノベケンジのサイン本やリーフレットに加え、元々複製画だったものを変更し、1人1人にA4サイズの手描きのドローイングを贈りしました。
ドローイングの内容は、《サン・チャイルド》に因んで描かれた、たくさんのチャイルド像です。2012年6月から9月にかけて、《サン・チャイルド》を福島へ運ぶための資金集め準備から、実際に福島現代美術ビエンナーレの会場で作品を立ち上がらせるまでの3ヶ月に渡ってヤノベは計208枚のドローイングを描き続けました。
その間、ヤノベは大飯原発の再稼働をめぐっての関電前での抗議デモ活動に、自らドローイングの一枚を携えて参加。 また沸々と胸中に膨らみ、込み上げてくる理不尽な権力者たちへの憤りや怒りをテーマに、《サン・チャイルド》に与えた希望とは対照的な新作《スター・アンガー THE STAR ANGER》の制作にも着手するなど…。
可愛らしいチャイルドの肖像を描く合間に、こうした新作構想や社会の出来事に対するヤノベのリアルな思考が一枚一枚に刻み込まれることとなりました。一部はヤノベケンジのツイッターでも公開され、『福島現代美術ビエンナーレ』最終日には福島空港の会場で複製プリントを展示し、大きな評判になりました。
立体造形を主軸としながらも、作品のコンセプト・ドローイングや絵本にも才気を発揮し定評のあるヤノベですが、今回のように作家個人の物語性をもたず、独立したドローイング作品として手掛け発表したことはこれまでに類を見ないものです。 むしろ、ヤノベのユーモア溢れる造形の源や、《サン・チャイルド》に込められた未来へのメッセージがよりストレートに感じられる表現となっています。
PDFは、A5版、高画質印刷対応で制作されており、お気に入りの作品をプリントや、額装などして頂ければ見栄えのよいアート作品をお手元で楽しんで頂けることと思います。
是非、ご関心のある方は、ご購入頂けましたら幸いです。
Sun Child Project in Fukushima-208 Drawings-(PDF
http://gum.co/clsB
著者 ヤノベケンジ
編集・テキスト ヤノベケンジ『サン・チャイルド』光臨プロジェクト in 福島現代美術ビエンナーレ2012実行委員会
ページ数 221ページ
サイズ A5版
データサイズ 110MB(高画質印刷対応)
1890円(税込)
※売上げの一部は来年の3月末までビエンナーレ実行委員会に寄付致します。
※このPDFは私的目的のみ閲覧及び印刷を許諾するもので、PDFの中の文章や画像、その他著作物を無断で個人のブログやSNS、他媒体に転載したり、コピーして転売したりすることを固く禁止致します。
※<サン・チャイルド ドキュメント2012>
http://www.youtube.com/watch?v=0LRtTer6LrE&feature=g-crec-u
《サン・チャイルド》の制作のきっかけから、制作風景、日本各地、世界各国での展示までを映像と作者本人のコメントで構成したドキュメンタリー。
■合同会社蛤(HAMAGURI LLC)
膨大な写真と情報の詰まった、都築響一(編集者)やナガオカケンメイ(デザインディ レクター)などの話題のメールマガジンを配信するビジュアル・アート系の電子コンテ ンツプロバイダー。また、こけしの復興活動やヤノベケンジ(アーティスト)のサポーティング活動など、次世代のアーティスト・サポートの形を提供している。
《サン・チャイルド》は、2011 年10 月、万博記念公園において初発表され、以後、岡本太郎記念館、都立第五福竜丸展示館、大阪府咲州庁舎、モスクワ市近代美術館(ロシア)、など、日本および世界各国で展示されてきました。今現在は、計3体が制作されており、福島空港、ハイファ美術館(イスラエル、2012年12月まで)、南茨木駅前(大阪)では恒久設置として展示中です。
福島空港に展示中の《サン・チャイルド》は、『福島現代美術ビエンナーレ2012』(2012年8月11日~9月23日 http://www.wa-art.com/bien/bien2012/)をきっかけに始まりましたが、2013年3月まで延長されることとなりました。このように震災復興を願うビエンナーレの象徴的なモニュメントとして、福島の人々に受け入れられたことを受け、ヤノベはさらに208枚のドローイング連作を手掛けることとなりました。
『福島現代美術ビエンナーレ2012』は、東日本大震災後に初めて地元主導で行われたアート・フェステバルでしたが、震災の余波でスポンサーや助成金がなかなか集まらず、特にヤノベケンジの巨大彫刻作品等の運搬・設営費用などが捻出できない状況でした。
そこで、ヤノベケンジとテンポプレスを含めた有志で、福島に《サン・チャイルド》を運ぶためにヤノベケンジ『サン・チャイルド』光臨プロジェクトin福島現代美術ビエンナーレ2012実行委員会を結成。合同会社蛤は、テンポプレスとして、現代美術家・ヤノベケンジの巨大彫刻作品《サン・チャイルド》を、福島現代美術ビエンナーレ2012に運搬・設営するためのクラウド・ファンディング(不特定多数からの小額資金調達)を行いました。
http://tenpo.ne.jp/KY001/project.html
光臨プロジェクトでは、1口1万円、200口の小口支援をインターネット上で募り、合計208口、182人のサポーターの支援を得ることができ、無事に会場である福島空港に展示することができました。
その際、サポーター特典として、ヤノベケンジのサイン本やリーフレットに加え、元々複製画だったものを変更し、1人1人にA4サイズの手描きのドローイングを贈りしました。
ドローイングの内容は、《サン・チャイルド》に因んで描かれた、たくさんのチャイルド像です。2012年6月から9月にかけて、《サン・チャイルド》を福島へ運ぶための資金集め準備から、実際に福島現代美術ビエンナーレの会場で作品を立ち上がらせるまでの3ヶ月に渡ってヤノベは計208枚のドローイングを描き続けました。
その間、ヤノベは大飯原発の再稼働をめぐっての関電前での抗議デモ活動に、自らドローイングの一枚を携えて参加。 また沸々と胸中に膨らみ、込み上げてくる理不尽な権力者たちへの憤りや怒りをテーマに、《サン・チャイルド》に与えた希望とは対照的な新作《スター・アンガー THE STAR ANGER》の制作にも着手するなど…。
可愛らしいチャイルドの肖像を描く合間に、こうした新作構想や社会の出来事に対するヤノベのリアルな思考が一枚一枚に刻み込まれることとなりました。一部はヤノベケンジのツイッターでも公開され、『福島現代美術ビエンナーレ』最終日には福島空港の会場で複製プリントを展示し、大きな評判になりました。
立体造形を主軸としながらも、作品のコンセプト・ドローイングや絵本にも才気を発揮し定評のあるヤノベですが、今回のように作家個人の物語性をもたず、独立したドローイング作品として手掛け発表したことはこれまでに類を見ないものです。 むしろ、ヤノベのユーモア溢れる造形の源や、《サン・チャイルド》に込められた未来へのメッセージがよりストレートに感じられる表現となっています。
PDFは、A5版、高画質印刷対応で制作されており、お気に入りの作品をプリントや、額装などして頂ければ見栄えのよいアート作品をお手元で楽しんで頂けることと思います。
是非、ご関心のある方は、ご購入頂けましたら幸いです。
Sun Child Project in Fukushima-208 Drawings-(PDF
http://gum.co/clsB
著者 ヤノベケンジ
編集・テキスト ヤノベケンジ『サン・チャイルド』光臨プロジェクト in 福島現代美術ビエンナーレ2012実行委員会
ページ数 221ページ
サイズ A5版
データサイズ 110MB(高画質印刷対応)
1890円(税込)
※売上げの一部は来年の3月末までビエンナーレ実行委員会に寄付致します。
※このPDFは私的目的のみ閲覧及び印刷を許諾するもので、PDFの中の文章や画像、その他著作物を無断で個人のブログやSNS、他媒体に転載したり、コピーして転売したりすることを固く禁止致します。
※<サン・チャイルド ドキュメント2012>
http://www.youtube.com/watch?v=0LRtTer6LrE&feature=g-crec-u
《サン・チャイルド》の制作のきっかけから、制作風景、日本各地、世界各国での展示までを映像と作者本人のコメントで構成したドキュメンタリー。
■合同会社蛤(HAMAGURI LLC)
膨大な写真と情報の詰まった、都築響一(編集者)やナガオカケンメイ(デザインディ レクター)などの話題のメールマガジンを配信するビジュアル・アート系の電子コンテ ンツプロバイダー。また、こけしの復興活動やヤノベケンジ(アーティスト)のサポーティング活動など、次世代のアーティスト・サポートの形を提供している。
企業情報
企業名 | 合同会社蛤 |
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代表者名 | 葛城真 |
業種 | 新聞・出版・放送 |
コラム
合同会社蛤の
関連プレスリリース
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