企業緑地が地域の生物多様性保全に貢献

味の素株式会社東海事業所様からの依頼により当社が実施した生物調査の結果から、四日市コンビナートに位置する味の素バードサンクチュアリが、貴重な生きものの生息地や飛来地となっていることや、地域の生態系ネットワークのひとつとして重要な役割を果たしていることが明らかになりました。

味の素(株)東海事業所様の敷地は、三重県伊勢市四日市コンビナートに位置しています。
「コンビナート」というと「自然や生きもの」とは無縁なイメージですが、こちらの事業地敷地内は、サギ類やカワウなど多くの鳥類が集まる「バードサンクチュアリ」と呼ばれる池と緑地があることで知られています。

そこで、昨年度、このバードサンクチュアリや周辺にはどのような生きものが生息しているか、当社の専門家による調査が行われました。特に、バードサンクチュアリで営巣するサギ類とカワウについては、事業所周辺約4km圏内のコロニー(集団営巣地)や採餌場所の有無について調査を行うなど、味の素(株)東海事業所様にとっても初めての試みでした。

調査の結果、多くの生きものとともに、環境省や県により絶滅危惧2類や準絶滅危惧に指定されている重要種のチュウサギ、オオタカ、ハイタカ、チョウゲンボウ(以上鳥類)や、キアシハナダカバチモドキ(昆虫類)が確認されるなど、自然環境が豊かであることがわかりました。(※1調査結果報告書)

サギ類やカワウのコロニーは事業所の周辺では確認されませんでした。これは、このバードサンクチュアリがサギ類やカワウの営巣場所として重要な役割を果たしていることを示しています。
また、サンクチュアリ内に営巣するサギ類が、周辺地域の水田で採餌を行なっていることが確認されたことから、彼らが四日市市内に点在する自然を移動しながら、用途に応じてそれぞれの場所を利用していると考えられます。
以上のことから、味の素(株)東海事業所のバードサンクチュアリを中心とした企業緑地が、四日市地域の生態系ネットワークのひとつとしての役割を果たし、「生物多様性の保全に」大きく貢献していることがわかりました。

(※1)味の素様のHPに当社の調査結果報告書が掲載されています。
http://www.ajinomoto.com/jp/activity/environment/bird/report/images/01/201303_birdsanctuary_report.pdf

● 本ニュースリリースのURL http://www.chiikan.co.jp/company/release/id0008.htm

企業情報

企業名 株式会社 地域環境計画
代表者名 代表取締役 高塚 敏
業種 その他サービス

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