中山千枚田オーナー制度 オーナー決定のお知らせとご案内

小豆島における代表的な棚田である「中山千枚田」は、約700年もの永い時を経て現存する日本の宝です。自分達の世代でこの貴重な財産を失うのは惜しいという、地元の人々の強い思いがあり、千枚田の保全活動は始まりました。この度のオーナー制度の発足は、「保全への仕組みづくり」の一環としてとても大切な一歩です。

平成26年3月28日
報道関係各位


中山千枚田オーナー制度 オーナー決定のお知らせとご案内

小豆島における代表的な棚田である「中山千枚田」は南北朝時代の頃より700年かけて作られた、永い時を経て現存する日本の宝です。しかし、特に昭和50年以降は過疎と高齢化の波を受けるなどして、平成24年には758枚の棚田のうち、耕作管理されているものは435枚までに減ってしまいました。自分たちの世代でこの貴重な財産を失うのは惜しいという、地元の人々の強い思いがあり、千枚田の保全活動は始まりました。
地元の農家で構成された棚田協議会では、千枚田を具体的にどう守っていくかという取り組みについて専門家(農村工学研究所・農村基盤研究領域 石田憲治領域長)のアドバイスを受けながら議論してきましたが、この度のオーナー制度の発足は、「保全への仕組みづくり」の一環としてとても大切な一歩となります。
ご多忙のところ恐れ入りますが、お取り上げの程、何とぞよろしくお願い申し上げます。

中山棚田協議会 事務局


○今後の展望
棚田協議会を中心として1農道や水路・用水等「生産基盤の整備」、2観光ルートの開設や販路の開拓等「地域資源の活用」そしてこの度の、3オーナー制度や耕作ルール、災害復旧等「保全への仕組みづくり」に取り組んでいきます。
ゆくゆくは、この協議会は、棚田全体を管理するための公社として発展し、住民の皆さんが自ら中山千枚田を守っていく活動を支えることとなります。


○平成26年度中山千枚田オーナー制度概要
【期間】
平成26年4月1日〜平成27年3月31日までの1年間
【実施内容】
田植え、草刈り、稲刈り、脱穀、伝統行事など年7回程度の作業に、原則として2回程度(田植えと稲刈り)参加していただき、できあがったお米(棚田米を玄米で10キロ保証)が支給されます。作業やイベントの参加回数に応じて収穫したお米をお持ち帰りできます(3回を超えた参加回数、1回につき+3キロ保証)。
【会費】
一口30,000円(年間)とし、会費は中山千枚田の景観維持と保全に充てられます。

○募集結果
【応募数】
香川県…13組(島内6組)、大阪府…4組、京都府…1組、東京都…3組、静岡県…1組
22組、48名の応募がありました。
【オーナー決定者】
香川県…5組(島内2組)、大阪府…3組、京都府…1組、東京都…1組、静岡県…1組
オーナーの中には、都会の居住者、小豆島の移住者のほか、昨年の瀬戸内国際芸術祭2013に参加したアーティストやクリエイターのグループが2組います。今後は、アートと農業のコラボが期待されます。
そして今回、映画「八日目の蝉」の撮影で中山千枚田に来られた、成島出監督、女優の井上真央さん、永作博美さん、小池栄子さんもこの制度へご賛同をいただき、特別会員オーナーとして中山千枚田の保全活動を支援していただけることとなりました。(コメント後述参照)

○平成26年度の活動予定・イベント
【5月】
中旬…浸種(水換え/一週間程度毎日)
下旬…籾まき
【6月】
1日…荒作り(草刈り)
8日…田植え
29日…虫おくり準備(ほて作り)
【7月】
5日…伝統行事 中山の虫おくり(草刈り/午前中)
【8月】
中旬…草刈り
【9月】
14日または20日…稲刈り(稲刈り、脱穀、籾すり)
【10月】
12日…伝統行事 中山農村歌舞伎
【11月】
未定…耕起(稲刈り後の株等を土壌にひき込む)


○コメント
「八日目の蟬」の原作を読み、映画にしたいと思い、まず一人で小豆島を訪ねました。
素晴らしい風景に感動しながら旅するうちに、偶然、中山千枚田での虫送りの写真に出会いました。「これだ!これが映画のクライマックスになる!」と直感し、調べてみると七年前に人手不足で中止したとのこと。棚田に行ってみると雑草だらけの荒れた田んぼも目立っていました。がっかりしたことを覚えています。それから5年。棚田には大勢の人が訪ねるようになりました。オーナー制は、美しい棚田を維持するための素晴らしい制度だと思います。実際、中山千枚田の米は水が良いので、本当に美味!美しい風景の保存に参加でき、美味しい米も手に入る。そして映画の中の薫や希和子のように小豆島が第二の心の故郷となることでしょう。私はすっかりそうなりました。
多くの人が参加してくれることを願っています。
成島 出


八日目の蝉で描かれた小豆島は、誰の心にでもある「故郷」であり「希望」でもありました。私の演じた薫が「この景色を生まれてくる子どもに見せてあげたい」と望んだように、青い空に包まれ、たくさんの光や風を受けたこの「中山千枚田」が、小豆島の誇る日本の風景としていつまでも残っていくことを私自身も願っています。
井上真央


喜んで参加させて頂きます。受け継がれて来た美しいもの達がだんだんと姿を変えてゆく中、それを残すプロジェクトに参加できる事を嬉しく思います。変化に対して決してネガティブな印象ではありませんが、やはり古き良きものが、その想いが消えて行くことは、寂しく、残念に思います。それを残して行くことには努力、担うことに信念が必要かと思いますが少しだけご協力出来ることを幸いに思います。ありがとうございました。
永作博美


映画「八日目の蟬」撮影で初めて出会った中山千枚田!「日本に生まれて良かった」と、しみじみ思える素晴らしい風景でした。大事に大事に、これからも守っていくべきものですし、関われることが光栄です!
小池 栄子
 

企業情報

企業名 一般社団法人小豆島観光協会
代表者名 塩田幸雄
業種 旅行・観光・地域情報

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