ネット炎上事件簿〜法務担当者が知っておくべき3種類のサイト〜

情報化社会となった昨今、企業に対する不満をネット上に書き込む方は少なくありません。

書き込みの内容は、「ブラック企業」等といった企業の噂、パワハラ・セクハラ等の告発、従業員や役員を名指しした誹謗中傷、の三点です。

今回は、これら三点の書き込みが書き込まれやすいサイトを、実際に当社で相談を受けた事例をもとにご紹介いたします。

1.企業の噂は質問サイトで拡散される

書き込まれた媒体：「知恵袋」「教えて」

内容：「株式会社〇〇はネット上で検索する限り、まともな会社では無いように思えるのですが、どうなんでしょうか。」

相談に至った理由：媒体の更新性の高さから検索結果の上位に現れ、「ブラック企業」という言葉と合わせて社名を検索されるようになった。

2.従業員や元従業員の不満のはけ口は転職サイト

書き込まれた媒体：「転職会議」「キャリコネ」

内容：「怒号が飛び交う職場」「役員によるセクハラが横行しているが誰も制止できない」

相談に至った理由：書き込みが激化した年度から採用計画達成率が計画の半分にも満たないようになった。

3.名指しでの誹謗中傷は匿名掲示板サイトが最多

書き込まれた媒体：「ちゃんねる」「戸建て」

内容：「総務部の〇〇さんのせいで辞めた人が多すぎる」「担当の〇〇さんの対応からは誠意が感じられない」

相談に至った理由：実際の従業員を名指しで誹謗中傷されることで、取引先や顧客から不審に思われ、直近年間でお付き合いを始めた取引先や顧客のうちが契約を見直したいという旨を伝えてきた。

【Solferiona（ソルフェリオーナ）による総括】

実際に書き込みを行っていたのが元従業員だった、または特定の従業員のことを書き込まれていた。といった事例が多く、誰もがインターネットを使う時代である以上、企業は社内コンプライアンスの是正や炎上した場合の対処策を備えておく必要があると再認識いたしました。

・自社の労働環境に疑問を抱き、質問サイトに社名をあげて質問を行った事例もありました。

・転職関連の口コミサイトは、現場の生の声を求める求職者からすれば非常に有益な情報源、悪質な書き込みは早急に対処し勘違いを未然に防ぐ必要性があります。

・匿名掲示板にも種類があり、中には特定の業種専門の口コミサイトがあり、担当者の名前が実名で書き込まれるケースは少なくありません。

口コミへの対処が遅れ、機会損失や採用失敗に繋がったケースがありました。

企業は社内での改善策を模索すると同時に、口コミそのものへの対処法も模索する必要があると考えられます。

【会社概要】

■株式会社Solferiona（ソルフェリオーナ）

会社名　　　　　：株式会社Solferiona（ソルフェリオーナ）

設立　　　　　　：2016年1月

代表取締役　　　：菊地 将

資本金　　　　　：500万円

事業内容　　　　：風評対策コンサルティング「Web risk management」

URL　　　　　　：http://solferiona.com/