透析患者の未婚率は約70%!! アンケート結果から分かる「恋愛・結婚」への苦悩とは? そんな『腎臓病・透析患者の方向けの婚活パーティー』秋に開催決定!
透析歴29年の患者が運営する、腎臓病・透析患者向けポータルサイト「じんラボ」を運営する株式会社ペイシェントフッド(東京都世田谷区、代表取締役:宿野部武志)は、透析患者を対象に 『患者が抱える悩み』 についてアンケート調査を行いました。
【調査概要】
腎臓病・透析に関わる医療業界や企業は、患者さんの生活実態、困っていることや本音から最新治療やケアの方法、そして商品開発等のアイディアやヒントを得ることがあります。そのため、『患者さんの実態を知りたい』『患者さんの意見を聞きたい』などの要望がよくあるのですが、その内容は、患者さんにとっては当たり前と感じることが多く、患者の声のほとんどが現場には届いていない現実を目の当たりにしています。そこで、日常的な 『透析患者が抱える悩み』 という広いテーマを元に調査し、その問題解決の一助となるためのアンケートを実施しました。
◇調査方法:WEBアンケート
◇調査エリア:全国
◇調査対象:透析患者 男女 年齢不問
◇調査期間:2016年6月1日~6月8日
◇有効回答数:71名
(1) 透析生活で日常的に困っていることや悩んでいることはありますか(n=71)
はい 77.5%
いいえ 22.5%
(2) 下記設問の中から該当する項目はどれですか(n=71)
【家族・友人】・【仕事】・【旅行】・【恋愛・結婚】・【生活】 という5つの分野において代表的な設問をしたところ、抱える悩みとして最も多かった分野は、【旅行】でした。 「透析が理由で行くのを断念したことがある」 との問いに半数以上、50.7%もの方が当てはまると回答されました。
また、「旅先での透析がもっと気軽に出来れば旅行に行きたい」 の問いには、当てはまる、やや当てはまる が合わせて74.7%と、患者の多くが気軽に出来ないことに苦悩を感じていました。
透析施設自体は全国各地にありますが、普段通院していない透析施設で治療を受けるためには、下記の条件がクリアになって、初めて旅行先での透析を受けることが出来るのです。
1)臨時透析の受け入れをしているか
2)予定している日時に空きがあるか
3)普段行っている透析条件(血流量、透析時間等)の受け入れが可能か
通常の旅行の手配にこの透析施設探しの手間が加わり、旅行自体が億劫になってしまうのです。
そして、【旅行】以上に深刻な悩みを抱えている分野が、【恋愛・結婚】です。
「病気が理由で恋愛や結婚を諦めてしまっている」の問いに、当てはまると回答された方は26.8%。一見、少なく感じますが、本アンケートに回答した患者の年齢層は50歳以上が60.6%。残りの約40%のほとんどは40代と想定されますが、全体の31.0%が対象外(既婚者)、つまり透析患者における未婚率は69.0%となります。
2010年の総務省「国勢調査」によると、25~39歳までの未婚率は下記になります。
25-29歳 30-34歳 35-39歳
男性 71.8% 47.3% 35.6%
女性 60.3% 34.5% 23.1%
一般的な未婚率と比較しても、透析患者の未婚率は倍近くであると推定されます。
では、なぜ透析患者に既婚者が少ないのでしょうか。
人工透析は、腎臓病が進行した際に行う延命治療ですが、その病状や治療方法は一般的にあまり知られていないことから正しい知識を持ち合わせていないことが多く、「残された寿命が短い」「患者家族は看病が大変」などの誤ったイメージが先行しているようです。また、患者は毎日制限された生活を送らなければならず、もしパートナーとなった場合に発生する負荷はゼロではありません。こうした理由から、透析患者をパートナーとして受け入れることは敬遠されがちです。
しかし、愛情から来るお互いを尊重しあう気持ちがあれば、負荷を乗り越えるだけの関係性を築くことは十分に可能です。その関係性を築くためには、受け入れる側だけでなく、実は患者自身の努力が大きく影響します。生涯にわたる治療や制限された生活から患者がマイナス思考になることは少なくありません。ネガティブな思考は容姿や話し方、表情にも影響し、第一印象が悪くなり、せっかくの出会いの機会を自らが逃しているのではないでしょうか。一度悪印象を与えてしまった後に、透析患者というハンデを抱えながら印象を好転させることはなかなか難しく、結果「どうせ透析患者だから・・・」と自信をなくし、さらにマイナス思考に・・・、という負のスパイラルに陥ってしまいます。
自身の病気を受け入れ、正しく向き合い、ポジティブに生きること
決して容易なことではありません。しかし、患者を患者と感じさせない前向きなエネルギーは、関わった人が「その人と向き合いたい」「病気を正しく知りたい」と思う原動力になります。
身体的な障害があっても、それが恋愛・結婚においての”障害”とさせない、患者自身の生き方こそが、生涯のパートナーと巡り合うためのカギとなり、そのパートナーとの出会いは、守るものが出来る責任感、仕事への活力、苦悩へ立ち向かう力、チャレンジする気持ちなど、様々な気持ちや行動を起こし、これらは必ず社会にも還元されることでしょう。
■腎臓病・透析患者向け 婚活パーティー開催!■
恋愛・結婚を諦めたくない方、一度は諦めてしまった方も、新たな気持ちで出会いの場のスタートラインに立ってみませんか?
~実施概要~
[時期] 2016年9月 開催予定
[場所] 東京都内
[参加条件] 腎臓病・透析患者の方、またはご理解のある方
[募集人数] 男女各10名ほどを予定
[URL] https://www.facebook.com/events/1025783364181961/?ti=icl
※その他詳細は決まり次第、上記URLにて随時更新します!
■じんラボでは只今アンケート調査実施中!■
[テーマ] 腎がん
[実施期間] 2016年7月1日~8日
[URL] http://goo.gl/forms/EtTQJjmFVvUSycit2
※ 腎臓病・透析患者の方ならどなたでも回答可能です。 ぜひご協力をお願いします!
【関連するサイト】
▼株式会社ペイシェントフッドHP
▼腎臓病・透析患者が集まるポータルサイト『じんラボ』HP
http://www.jinlab.jp/document/guides.html
▼『じんラボ』公式facebookページ
https://www.facebook.com/Jinlab.jp
【株式会社ペイシェントフッドについて】
本社:〒157-0062 東京都世田谷区南烏山4-13-9 ヤマケイビル4F
代表者:代表取締役 宿野部武志
設立:2010年9月1日
Tel:03-6279-5669
Mail:info@patienthood.net
事業内容:医療施設・企業向けコンサルティング、患者・家族向けポータルサイトの運営、講演・執筆活動、各種イベント開催
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企業情報
企業名 | 株式会社ペイシェントフッド |
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代表者名 | 宿野部 武志 |
業種 | 医療・健康 |
コラム
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