シードが武蔵コーポレーションと提携、マンションで駐車場シェアリング普及　―カラーコーンを置くだけで遊休駐車場をコインパーキングに変える「スマートパーキング」―

不動産

愛知県を中心に駐車場シェアリングサービス「スマートパーキング」を運営するシード（名古屋市）は、8月8日から、不動産売買・管理を手掛ける武蔵コーポレーション（さいたま市）と提携し、マンションの空き駐車場でスマートパーキングのサービスを開始します。スマートパーキングは設備投資不要で、駐車場に専用カラーコーンを置くだけで、コインパーキングのように貸し出しができるようになります。マンションへの来客や、周辺の住民・事業者に貸し出すことで、遊休駐車場の収益化につながります。

武蔵コーポレーションは、管理するマンションの空き駐車場を有効活用する方法を検討していました。入居者が駐車場を必要とする際には優先して貸し出す必要があるため、外部に月極で貸すことは困難です。またコインパーキングにするには設備投資費がかかりすぎてしまいます。そこで、「スマートパーキング」に着目しました。スマートパーキングを利用することで、設備投資不要で、専用カラーコーンを置くだけでコインパーキングのように一般に貸し出しができるようになります。外部への貸し出しを中止したい場合は、カラーコーンを撤去してWeb上で中止の登録をするだけです。さらに、不正駐車対策の効果も期待できます。実際に遊休駐車場にカラーコーンが置かれるため、第三者は勝手に駐車しにくくなります。また、もしユーザーが不正駐車を見つけた場合は、ナンバープレートをカメラで撮影して、シードの管理センターに通報する機能もあり、悪質な車両についてはシードがしかるべき措置を取ります。

シードは2016年3月からサービスを開始し、愛知県を中心に300箇所程度のスマートパーキングを普及してきました。今後は首都圏へのサービス拡大にも注力します。武蔵コーポレーションに続き、不動産管理会社、商業施設、飲食店などの遊休駐車場にもスマートパーキングを普及させる予定です。他の駐車場シェアリングサービスと異なり、スマートパーキングは唯一、専用カラーコーンによって駐車状況をリアルタイムに管理できることが特長です。実際に駐車場にカラーコーンを設置することに加え、不正駐車の通報機能もあるため、施設の遊休駐車場をコインパーキングのように一般向けに貸し出すのに適しています。

≪スマートパーキングの特長≫

オーナーは遊休駐車場に専用カラーコーンを置くだけで、コインパーキングのように一般への貸し出しが可能になります。利用者はスマートフォンにアプリをダウンロードして、スマートフォンで入出庫処理。クレジットカード精算となり、現金での精算は不要です。

≪スマートパーキングのメリット≫

利用者のメリット

・駐車場の空き状況が予め一目でわかり、駐車場までナビゲーションで誘導

・駐車した時間分の料金を支払えばよいため、他のサービスに比べて割安

・駐車中は課金される金額がスマートフォンでリアルタイムに分かる

・クレジットカード払いのため現金での料金精算が不要

オーナーのメリット

・空いている土地だけでなく、使用中の駐車場の遊休時間帯も有効活用できる

・設備投資、初期費用、運営費用が不要で開始しやすい

・利用料の50%がオーナーに配分される