「第95回東京レザーフェア」革素材への新しい提案～薄く軽く滑らかにミキオサカベが魅せる革の新たな魅力～

日本全国の皮革関連企業57社で構成されている協同組合資材連（所在地：東京都台東区、理事長：西谷秀機）は、12月8・9日に日本最大級の革と皮革関連資材のトレードショー「第95回東京レザーフェア2017-18 A/W Collection」（以下略：TLF）を開催し50社9団体計174社が出展、2日間を通し約6,000人に来場頂きました。さらに、スペシャルコンテンツとして「MIKIO SAKABE」デザイナーの坂部三樹郎氏と皮革関連企業とのコラボレーションによるオリジナルレザーファッションショーでは秋冬のイメージが強い、和牛を含む革が春夏物のテキスタイルとしてうまれかわり、合計20ルックを発表しました。

■薄く軽く滑らかだが革としての強みを持つレザーとう素材の広がり

今年のTLF年間テーマである『JAPAN STANDARD』を掲げ、オリジナルレザーファッションショーを開催。坂部氏本人が革を扱ううちに得たおどろおどろしく怖いけどかわいらしい、そこにレザーがもつ生々しさや存在観が加わった世界観をショーで表現。薄くなめした革に箔押しをしてプリーツ加工を施したり型押しをしたり、さらにはパンチングによってレザーが軽やかな春夏の素材へ。ファッションショーの後に行われたトークショーでは坂部三樹郎氏本人に加え三越伊勢丹「TOKYO解放区」バイヤー 寺澤 真理氏、繊研新聞 記者 五十君 花実氏が登場。「日本が持つ高い技術力で施された数々の加工はレザーをさらに進化した素材として、身につける素材から、着る素材として用途に広がりを感じられる。」「バッグや靴として使われるイメージが強いが、触らないとレザーだと分からないようなものも多く、女性の服としても通用する“軽さ” “柔らかさ”がある事が分かった。」という感想が得られるなど、皮革関連業界の常識が大きく変化する一歩となりました。

革コン！革のデザインコンテスト2016　受賞作品の紹介！

プロダクト部門最優秀賞

バックジャック：小笠原 悠（オガサワラ ユウ）

孔雀の華やかさを見にまとうことができます。 一般的に革＝茶色や黒などで地味な色というイメージがあるようなので、綺麗で派手な色の革をたくさん使いたいと思いデザインしました。後ろから見ると豪華な孔雀がいて、前から見ると背負った人自身が孔雀になったように見えます。

最優秀賞

絵のぐつ：坪内 綾乃（ツボウチ アヤノ）

なくなりかけの絵の具のチューブを絞ったら足が出てきた感じ。

SPECIAL CONTENTS COLLABORATION FASHION SHOW

■坂部 三樹郎（さかべ みきお）

アントワープ王立美術アカデミー主席で卒業。自身のブランドMIKIO SAKABE（ミキオ サカベ）を立ち上げ、今年で10年目となる。デザイナー山縣良和氏と共に「東京ニューエイジ」や「ファッションモーメントトーキョー(FM.TOKYO)」をプロデュース。日本で唯一自給できるピッグスキン（豚革）を使ったファッションショー「TOKYO LEATHER PIGSKIN 2016」にも参加。

■株式会社ニッピ・フジタ

1907年創業。老舗タンナーである技術・ノウハウと、革一筋で築き上げてきた商店の豊富な顧客と仕入ソースを持つハイブリット・カンパニー。国内製甲革からヨーロッパの有名タンナーまで幅広い革を取り扱う。

■墨田革漉工業株式会社

1952年設立の革加工・革漉き（カワスキ）を専門とする加工業者。毎年、世界各国の皮革展示会へ出向き最新のファッション情報をものづくりに反映させている。坂部氏とは以前、豚革を使用したピギーズショーでのコラボレーショ

■東京レザーフェアとは

皮革の需要の拡大及び業界の発展を目的に「皮革製品素材である革及び関連副資材」が秘める可能性や魅力を発信するための日本最大のトレードショーとして年2回開催。

主催：協同組合資材連（東京都台東区浅草6-20-6 聖天会館 TEL：03-3873-6564）

共催：東京都 後援：経済産業省・台東区・（一社）日本皮革産業連合会

協賛：リネアペッレ