ISOコンテナを使用した「モーダルシフト」で国内の物流を救う!
海上輸送用ISOコンテナの輸入販売を手掛ける、SPDコンテナ事業開設準備室(神戸市東灘区、代表中川純一)は、40FT(両面)サイドオープンコンテナ(Both sides open door container)のテストマーケティングを開始すると発表した。 同社では既に、海外コンテナメーカーと設計打ち合わせ済で販売可能な物となっている。
40FT(両面)サイドオープンコンテナについて
ISOコンテナは妻側(後方)のみからの積み下ろしをする物が主流で、国内においては内航船社が横からの積み降ろし作業が可能な20FTサイズの片面フルサイドオープンコンテナを使用している。また、鉄道輸送に関しては国内JIS規格12フィートコンテナ(5tコン)及び31FTウイングコンテナを使用しており、国内輸送はISO規格コンテナとJIS規格コンテナのダブルスタンダードとなっている。
今回のISOコンテナは40FT(ハイキューブ)サイズで両側面開放でき、荷卸作業の大幅な軽減を図れる設計にしており、国内のトラック運送事業者が船舶・鉄道へモーダルシフトを取り組み安い構造としている。
・ISO規格 W2438mm×L12192mm×H2896mm
・積載㌧(予測値)20t ~ 22t
・パレット積載可能枚数 1100×1100 20枚 900×1100 24枚
・安全承認CSCプレート取得
背景
近年のトラック運送業界では「トラックドライバーの人手不足」や、それによって派生する「荷物の過積載」「過労運転」などが問題となっています。
そのような中で、大量輸送が可能な船舶や鉄道へのモーダルシフトは検討増加傾向にある。
しかし、主にパレット積輸送をする運送会社の場合一方方向での積み下ろし作業しかできないコンテナは敬遠される。そこで、横からの積み下ろし作業が可能な構造のコンテナを製作し、運送事業者が少ない投資でモーダルシフトへの転換を図りしやすくし、物流の効率化の一端を担えればと考案した。
展望
先に述べたように日本国内でコンテナを使用しての物流は、ISOコンテナは船舶輸送・JISコンテナは鉄道輸送とされており、それらコンテナを運ぶ業者もISOコンテナ輸送は海コンドレージ業者、鉄道貨物は鉄道貨物専門輸送業者というようにすみわけされており、ひじょうに非効率な物流構造となっている。
今後これら非効率な物流構造をいかに少ない投資で、効率よく運ぶかを早急に考える必要性がある。海外アメリカにおいては、数十年も前より30種類近くも有ったコンテナの規格を、20FT、40FTの2種類へ 「標準化」 する事に成功している。最近ではスワップボディコンテナなど検討されているが、これでは新たに別規格のコンテナが生まれ、それに伴う専用トラックの投資が必要になり抜本的な物流の改善にはならない。コンテナ型物流は、コンテナ・船舶・港湾・鉄道・車・倉庫が全て同じ規格で 整備されたときに、圧倒的な効率性を生み出される。今後、物流のグローバル化を視野に入れた場合フェリーやRORO船で海外まで日本の車両やシャーシで乗り入れが可能になる時代が必ず来る、その時に日本がガラパゴス状態にならないためにもグローバルスタンダート 国際規格であるISOコンテナをジャパニーズスタンダートにしていく事が目標であり、その為に荷主・輸送業者・関係機関の方々にすり合わせして頂く為に、ISOコンテナ活用の提案を積極的に行って参ります。
お問い合わせ
SPDコンテナ事業開設準備室
担当 中川 TEL(IP)050-3740-5326 Email :by.nakagawa@gmail.com
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企業情報
企業名 | SPDコンテナ事業開設準備室 |
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代表者名 | 中川 純一 |
業種 | 機械 |